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縞模様のパジャマの少年 の商品レビュー

3.7

48件のお客様レビュー

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2011/07/19

とても衝撃を受けました。何不自由なくベルリンで暮らしていた少年が家族と共に突然の引越し。読者は何も知らないその少年の視点から世界を見るので、徐々にその引越し先がどこなのか、彼のお父さんは何をしている人なのか、がわかってくる。予備知識ゼロで読めたことがとてもラッキーだったと思います...

とても衝撃を受けました。何不自由なくベルリンで暮らしていた少年が家族と共に突然の引越し。読者は何も知らないその少年の視点から世界を見るので、徐々にその引越し先がどこなのか、彼のお父さんは何をしている人なのか、がわかってくる。予備知識ゼロで読めたことがとてもラッキーだったと思います。最初からの不穏な気配で、もしかして・・・という予感はあったのですが、あぁ、やっぱり、となった時の彼の幼さが、以下ネタばれです戦前戦中の日本の子どもたちを連想させ、自分たちを優秀な民族だと思いこまされていた恐ろしさ・気持ち悪さがどっと押し寄せてきました。シラミの湧いた頭を刈ってしまったことが、驚きの結末につながるとは!面白い、という言い方はそぐわないお話だと思いますが、実に上手い、興味深い小説でした。

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2009/10/07

学校の宿題で課題図書だったので読んでみました。 最初からあまり明るい物語ではないとは思っていましたが、ラストの急展開さに 驚きました。ホロコーストについて考えるきっかけになる本だと思います。面白かったです。

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2009/10/04

子供の視点を織り交ぜて書かれてて、少し読み辛いなとも思いましたが段々これはこれで最後のシーンが非常に際立つ。久しぶりにぐっと魅せられて惹きつけられる本でした。

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2009/10/07

この物語の最後の一行が非常に考えさせられる。「いま現在では。」では、将来はこんなことは絶対に起こらないのか?起こらないようにしなければならない。

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2009/10/04

最初は「何が言いたいんだろうか、つまらない」の一点張り。 同じ課題図書だった「夏から夏へ」に挫折した後だったので、 どうしても止めることができなくて読み続けていたところ急にぐんっと背を押されたかのように面白くなりました。 いや、面白いというよりも…続きが気になるといった感じ。 こ...

最初は「何が言いたいんだろうか、つまらない」の一点張り。 同じ課題図書だった「夏から夏へ」に挫折した後だったので、 どうしても止めることができなくて読み続けていたところ急にぐんっと背を押されたかのように面白くなりました。 いや、面白いというよりも…続きが気になるといった感じ。 これは長期間ベストセラーになる理由が分かった気がします。

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2012/02/21

平成21年度課題図書(高校生向)〜ベルリンの豪邸に暮らすブルーのは親友にも恵まれ,何一つ不自由のない生活を送っていたが,或る日を境に生活が一変する。父親の仕事の都合でベルリンから遠く離れた廻りに家一軒ない土地へ引っ越し,フェンスを隔てた気味の悪い世界が広がっているのを見たからだっ...

平成21年度課題図書(高校生向)〜ベルリンの豪邸に暮らすブルーのは親友にも恵まれ,何一つ不自由のない生活を送っていたが,或る日を境に生活が一変する。父親の仕事の都合でベルリンから遠く離れた廻りに家一軒ない土地へ引っ越し,フェンスを隔てた気味の悪い世界が広がっているのを見たからだった。ひとりで探検に出掛けたブルーノはフェンスの向こう側で佇む一人の少年・シュムエルと知り合い,友情が芽生えたが,母がシューヨージョの隣の生活は耐えられないと言い出し,司令官の父だけを残してベルリンに戻る相談が成された。ブルーノは別れがたい気持ちから,シュムエルの生活するフェンスの向こうへ,シュムエルの居なくなった父を捜すため,縞模様のパジャマを着て潜り込むが,笛が鳴って整列させられ,行進を強いられた〜ホロコーストの「新しい伝説」が造られそうで,嫌だ。これを書いた人は1971年生まれのアイルランド人,課題図書に選んだのは「善良で良識ある人々」。生き延びた人々が居なくなる前に新しい記憶として埋め込まれるのは堪らなく嫌だ。この本の広告欄で岩波書店は「ナルニア国物語」だの,「星の王子様」だの,「ゲド戦記」などを売ろうとしている。新しい本を売ろうとする気概はないのか!

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2009/10/07

映画の方。原作とどの程度同じなのか違うのか分からないけれど。全てのネタバレ。ナチスの収容所所長の小学生ぐらいの息子が、収容者で同年代のユダヤ少年と友達になるが、息子は幼いため政治的な事情が分からない。無邪気に友達ができたと言って喜んでいる。中盤に色々とあった末、息子がユダヤ少年の...

映画の方。原作とどの程度同じなのか違うのか分からないけれど。全てのネタバレ。ナチスの収容所所長の小学生ぐらいの息子が、収容者で同年代のユダヤ少年と友達になるが、息子は幼いため政治的な事情が分からない。無邪気に友達ができたと言って喜んでいる。中盤に色々とあった末、息子がユダヤ少年の行方不明になった父親(多分ガス室で殺されてしまった)を、一緒に探してあげると言って収容者用の作業着を着て扮装し、収容所に潜入したところ、ちょうど折り悪くガス室にユダヤ少年とともに送られてしまったという話。気づいて駆けつけた両親とナチス大好きな姉が、すでに時遅しと気づいて呆然としたり泣き叫んだりする様子が映されて終わる……。無垢な子どもが犠牲になる悲劇というものなのかもしれないけれど、凡庸とも言える設定だし、無力な子どもをダシにして、あるいは痛めつけて観客をビビらせるという方針も感じたし、あんまりなあという映画だった。そういうこともあったんだと言われてしまえばそうかあと言うしかないけれど。 http://movies.nytimes.com/2008/11/07/movies/07paja.html?ref=arts かなり辛らつな評価。

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2009/10/04

ホロコーストを扱った児童書。緊迫感がありながら子どもらしい楽しさがある前半。重苦しさが増してくる後半。そして衝撃のラスト。あまりの衝撃に、しばらく立ち直れなかった。この結末は必然だとは思うが、子どもに読ませることができるだろうか。悩む。ホロコーストについての知識が全く無い読者には...

ホロコーストを扱った児童書。緊迫感がありながら子どもらしい楽しさがある前半。重苦しさが増してくる後半。そして衝撃のラスト。あまりの衝撃に、しばらく立ち直れなかった。この結末は必然だとは思うが、子どもに読ませることができるだろうか。悩む。ホロコーストについての知識が全く無い読者には意味がわからないかもしれない。とにかく忘れられない1冊ではある。

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