闇の公子 の商品レビュー

タニスリー【著】,浅羽莢子【訳】

2013/10/17

藤田和日郎の「月光条例」にこの作品の文章が引用されていて気になったので読んでみた。

ダークファンタジーで、基本的にあまり幸せな結末はないのが辛いけどぐいぐい惹きつけられて読んだ。

アズュラーンが、悪者なんだけどとても魅力的なキャラクターでした。

2013/09/25

これまでほとんどファンタジー読んでこなかったから、この名作も知っていたが読むのは30年後の今日となった。一読。大変面白かった。格調高い文章。最近のチャラチャラした薄っぺらい作品とは格の違いをまざまざと見せつけられる。それでいてつい引き込まれてしまう破格の作品世界。SFファンも必読。

2013/09/10

他の方もおっしゃっておられますが文章が芸術作品のようにきらきらしています。比喩がものすごいといいますか……何か特別な単語を使っているというわけではなく、想像しやすいかなと思います（読書慣れしていない人にはとっつきにくいかもしれませんが）
短編集ですが、最初から最後まで順番に読んだほうが面白いです。あと、ファンタジーと言っても表紙から察せられるように、ダークファンタジーなので、登場人物の9割が救われません（苦笑）ですが面白かったです。
ちょっと表現として……エロいですし（苦笑）男性同士の恋愛？？？が駄目な人には一話目は抵抗があるかもしれません。が、最初の峠を越せば後は大丈夫かと。
ファンタジーで、救われないお話でも大丈夫！な方は読んでら楽しめると思いますので、オススメです。

2013/05/06

とても綺麗。表現が難しくて、回りくどいから、余計にエロチックやけど。直接じゃないから、電車でも読めます。

マセた中学生におすすめ。
今読むから、評価さがるけどあの頃読んでたら★五個だなー。

2013/02/18

たしかに、耽美で豪華絢爛な物語。
女性の作者だな、というのが何となく伝わる･･･

オムニバス形式なので、あまり難しいことを考えず、現実逃避したい時に丁度良い。

2013/02/17

言葉の幻想絵巻！
宝石に飾られた妖魔たちの世界、たった一人の妖魔の王に翻弄される人間たちの運命がはかなくも美しい文章で語られます。
章ごとに終わる物語が複線となって最後につながる様も見事でした。

2014/01/07

破滅的な美を帯びたおとぎ話、あるいは神話。
圧倒的なまでの美と力はなぜか強烈な引力でもって心を惹きつける。
チェーザレ・ボルジアを読んだときにもうっすらと感じたことを、より強く感じさせられた。

こころゆくまで美とエロティシズムに耽溺したい時に。

2012/08/21

何かファンタジーを読みたいと思っていたところ、
この作品を推す方が多かったので読んでみました。
話の内容は不条理で残酷なのに、美しさがそこかしこに散りばめられています。
一気に読むと言うよりは、短編集に近いので
少しずつ味わった、という感じです。

2012/08/13

外国のちゃんとしたファンタジーを読んでみたくてオススメされた1冊。

箱に詰められた上等のチョコレートを一粒ずつ味わっていくような、短いお話がたくさん。短いといっても根底ですべてつながっているので、そこも楽しみの一つ。

サガフロに出てくる妖魔みたいだな、とか、スタトレのQですかと考えたり。

言葉の使い方がきれいで、えーっとこれはつまりそういうことね？という表現方法には感心しました。閨での表現でこうくるか、等。

女性が不幸になるお話はいたたまれませんでしたが、
なんででしょう、女性が書くお話って女性に残酷っていう。

最後もきれいにまとまっていて、上等のチョコレートが詰まった
黒い陶器の蓋を静かにもどすように、最後のページを閉じることができました。

いい、お話だったと思います。

2012/04/15

（読む前の印象）
絢爛豪華、残酷で艶やかなダークファンタジー。
その世界観に頭まで浸かってしまえるような本が読みたいときにはきっとおすすめ。