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20世紀の幽霊たち の商品レビュー

3.6

42件のお客様レビュー

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2011/04/29

落ちがいいわけでもなく、物語に引き込まれるわけでもないのに、なぜかくせになる感じ。たぶん普通の話だったら、フーンで終わるんだろうけど、このスタイルにホラーだとかファンタジーが絡むことで、いい感じに仕上がっているのだろう。 ■このミス2009海外4位

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2011/02/11

短編集、一編もかなり短め。 この分厚さと、ほぼ同じ境遇・背景の世界での話(鬱屈)なので、聞いたような観たような既視感で結構お腹いっぱい。ホラーって文化の違いで全然色合いが違うのですね。映像でみたらまた別の印象かも。『自発的入院』なんかは特に映像化すると面白そう。でもホラー色のない...

短編集、一編もかなり短め。 この分厚さと、ほぼ同じ境遇・背景の世界での話(鬱屈)なので、聞いたような観たような既視感で結構お腹いっぱい。ホラーって文化の違いで全然色合いが違うのですね。映像でみたらまた別の印象かも。『自発的入院』なんかは特に映像化すると面白そう。でもホラー色のない『ポップ・アート』が1番好きでした。S.キングの息子なのは知らなかった。

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2011/07/16

まえがきの中に含まれているショートストーリーで期待高まるものの、1作目を読むなり、ああ〜、わたし、こういうグロホラーだめなのよ! と投げ出しそうになる。でも投げ出さなくてよかったな。気持ち悪いのも多かったけど、しみじみさせるものもあり、いろんな作風の作品が楽しめて、けっこうよかっ...

まえがきの中に含まれているショートストーリーで期待高まるものの、1作目を読むなり、ああ〜、わたし、こういうグロホラーだめなのよ! と投げ出しそうになる。でも投げ出さなくてよかったな。気持ち悪いのも多かったけど、しみじみさせるものもあり、いろんな作風の作品が楽しめて、けっこうよかった。読んでから1年経って感想書いてるので、現時点ではたいがいの話は忘れてるけど、たまに映画をみてるときなど、古い映画館でとなりにすわってる幽霊の話を、さして怖さをおぼえずに思い出したりしてます。

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2010/08/20

滑り込みで2008年に買った最後の本。ある意味その年の真打!もう有名かもしれないが、この方はあのスティーブン・キングの息子。妻に続いて息子も作家、というのは知っていたが、まさかこんな話を書く人だったとは。絶賛の嵐も頷ける。巷で言われているように、短編に限れば父親を超えている! ...

滑り込みで2008年に買った最後の本。ある意味その年の真打!もう有名かもしれないが、この方はあのスティーブン・キングの息子。妻に続いて息子も作家、というのは知っていたが、まさかこんな話を書く人だったとは。絶賛の嵐も頷ける。巷で言われているように、短編に限れば父親を超えている! 親子である以上比べられるし、特に白石朗さんが訳されたものは(思い込みもあるだろうが)キングの作品と言われても納得してしまうかもしれない。父親のパクリというんじゃない。そっくりなのは文体ですらない。文章から見える、ホラーへの愛が。異形への愛が。もう、そっくりなのだ。 どれも素晴らしい話だが、誰もが褒めるだろう「ポップ・アート」がやはり秀逸。「二十世紀の幽霊」は、幽霊版マジェスティックといった感じだ。で、まったくもって個人的だが筆力・ストーリーともにこのジャンルテイスト一級だろうなと思える「蝗の歌をきくがよい」だけは…ダメだった。ストーリーとはまったく関係のない、オープニングのイジメエピソードがダメだった。何気ない描写だとしても糞便描写を受け付けないもので、どうにもツライ…。 しかしながら、ホラーが駄目じゃないなら読むべき短編集。素晴らしい。体験せよ!

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2010/08/01

いやー、素晴らしい。 非常に出来の良い「ジョー・ヒル」のデビュー短編集。 700 ページ弱のボリューム。 単純にホラーにカテゴライズ出来ない。 純文学的・ファンタジー的なテイスト、心にしみる作品群。 ひたすら丁寧で抒情的な文章。 上手い作家だ。 あの「スティーブン・キング」の息...

いやー、素晴らしい。 非常に出来の良い「ジョー・ヒル」のデビュー短編集。 700 ページ弱のボリューム。 単純にホラーにカテゴライズ出来ない。 純文学的・ファンタジー的なテイスト、心にしみる作品群。 ひたすら丁寧で抒情的な文章。 上手い作家だ。 あの「スティーブン・キング」の息子であることを長年隠してきたらしいが、 そのようなことは関係なしに、優れた 1 人の作家である。 2006 年 ブラム・ストーカー賞最優秀短編集受賞。「年間ホラー傑作選」。 2006 年 世界幻想文学大賞中編賞受賞。 「自発的入院」(この年の長編賞は「海辺のカフカ」!!)。 2006 年 英国幻想文学賞短編小説賞受賞。「年間ホラー傑作選」。 2006 年 国際ホラー作家協会賞受賞。

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2010/08/04

読んでる途中だけど表題作がすごすぎる。ラストシーンがあまりにも美しくて脳内麻薬出る。 純文+ホラー、たまに幻想という感触。 表題作の「20世紀の幽霊たち」や「ポップアート」「末期の吐息」なんかは幻想色強めでお気に。「蝗の歌をきくがよい」「マント」らへんの息苦しい怖さというか暗...

読んでる途中だけど表題作がすごすぎる。ラストシーンがあまりにも美しくて脳内麻薬出る。 純文+ホラー、たまに幻想という感触。 表題作の「20世紀の幽霊たち」や「ポップアート」「末期の吐息」なんかは幻想色強めでお気に。「蝗の歌をきくがよい」「マント」らへんの息苦しい怖さというか暗さというか醜さは読んでてキツかったけど。

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2010/06/06

キングの息子が書いたという短編ホラー。 しかし翻訳ものの回りくどい日本語になじめず。 登場人物のカタカナ名前にも感情移入できない。 やっぱホラーは和製・鈴木光司だな

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2010/11/23

ホラーと簡単に括れないジャンルの話。ジョー・ヒルはホラー作家のサラブレッドな上に更に自己進化している感があります。蝗の話なんてカフカを掘り下げているのが攻撃的で。でも彼の本質は幻想とか人が何か別のものとや正気と狂気の境界を行き来し、恐ろしい程静かなのが魅力かと。時間かけて読んで楽...

ホラーと簡単に括れないジャンルの話。ジョー・ヒルはホラー作家のサラブレッドな上に更に自己進化している感があります。蝗の話なんてカフカを掘り下げているのが攻撃的で。でも彼の本質は幻想とか人が何か別のものとや正気と狂気の境界を行き来し、恐ろしい程静かなのが魅力かと。時間かけて読んで楽しかったー。

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2010/01/18

こちらに書きました。 http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2008-12-15

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2009/10/07

タイトルからてっきりゴーストものの短編集だと思ってたらぜーんぜん違った(笑) 全体的にはホラーに属するのかもしれないけど実際はもっと幅広いかんじ。これタイトル損してないかな… グロ方面ダメな人はひいちゃう話もあるけど(これはこれで突き抜けてて面白かったけどね) 爽やか胸キュン(...

タイトルからてっきりゴーストものの短編集だと思ってたらぜーんぜん違った(笑) 全体的にはホラーに属するのかもしれないけど実際はもっと幅広いかんじ。これタイトル損してないかな… グロ方面ダメな人はひいちゃう話もあるけど(これはこれで突き抜けてて面白かったけどね) 爽やか胸キュン(?)話もありましたよ! 「ポップ・アート」とか「黒電話」とか弟が段ボール迷宮作っちゃう話とか(←タイトル忘れた…) 上記に通じるのは「少年時代」「絆」くぅ〜ツボですわー! スティーブン・キングは怖い話の人だと思ってたら「スタンド・バイ・ミー」でノックアウトされた時を思い出す…。 訳者の人たちの力もあったかもしれませんが思わぬ拾いもの気分。 楽しみな人が増えて嬉しい限り

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