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20世紀の幽霊たち の商品レビュー

3.6

42件のお客様レビュー

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2016/07/30

二度目ましての作家さん。 恐怖には、色んな種類があるっていうのがよくわかります。 まんまホラーだったり、幻想的だったり、感傷的だったり、 そのほとんどが不安定だった子供時代の経験が 元になってるような気がしました。 色んな事に敏感で、ちょっとした事でも深く考えて 傷ついたり落ち込...

二度目ましての作家さん。 恐怖には、色んな種類があるっていうのがよくわかります。 まんまホラーだったり、幻想的だったり、感傷的だったり、 そのほとんどが不安定だった子供時代の経験が 元になってるような気がしました。 色んな事に敏感で、ちょっとした事でも深く考えて 傷ついたり落ち込んだり不安に悩まされたりして とにかく、その想像力たるや半端ない。 どうにか自分と折り合いつけてるつもりが、実はずっと 引きずってたりして、それをポンっと目の前に放り出された感じ。 ポップアートが切なかったです。 恐怖の種類の多さ(受け手にもよるけど)を 大いに堪能できる怪奇幻想短篇小説集になってます。

Posted byブクログ

2015/09/01

読み流してしまったところ、読み返したいんだけど怖くてできない、というところが父親とそっくり。あまりに気持ち悪かったり怖かったりするところはあえて意識を殺して通り過ぎるという読み方してしまうので。一方で単なるホラー話にとどまらないところがまた父親そっくり。ホラーの枠じゃなくて普通に...

読み流してしまったところ、読み返したいんだけど怖くてできない、というところが父親とそっくり。あまりに気持ち悪かったり怖かったりするところはあえて意識を殺して通り過ぎるという読み方してしまうので。一方で単なるホラー話にとどまらないところがまた父親そっくり。ホラーの枠じゃなくて普通に短編小説集で全然いける。「年間ホラー傑作選」読むんじゃなかった何でこんなの読むつもりになっちゃったんだろうと激しく後悔した作品。ここで脱落しそうになった、ほんとに。やめないで良かったって結果的には思いますが。「二十世紀の幽霊」ハートウォーミングなO.ヘンリーテイスト。「ポップ・アート」好き!愛おしい作品。なんかね泣けますし。私、穴が開くことばかり心配していたので、車中に閉じ込められてというくだりが本当にショックでした。「蝗の歌をきくがよい」これも酷いし気持ち悪いんだけど、意外と好きかなぁ。ディティール細かくてな…。「アブラハムの息子たち」お父さんがやばい。「マント」非道い男。「末期の吐息」これ好きというか二度と読みたくないというか、すごい奇妙で一生忘れられない作品。「寡婦の朝食」これも深い…。読後感がたまらない。「ボビー・コンロイ、死者の国より帰る」こういうのほっとするわね。「おとうさんの仮面」これもへんてこだ、読み返したいけど余計なことに気づいちゃいそうで。「自発的入院」タイトルがよくわからないけどとても好き。確かにラブクラフトの世界も感じる。「黒電話[削除部分]」悩みますね、私はこの部分あってもいいかなと思いました。

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2015/07/11

世評が高かったので読んだが、自分には合わない。父親のキングは割と好きな作家だが、この作品は、少し文学臭が強すぎるのかな。 色んなテーマやタイプの短編がてんこ盛りで、ホラーと言うより、ファンタジー或いは不条理物の作品が多い。ストレートなホラーを期待していると、裏切られると思う。

Posted byブクログ

2015/07/11

『年間ホラー傑作選』がおすすめ短編である。全体的に漂う壊れた感じが薄気味わるい。グイグイを押してくる展開で間延び感がないのがよい。著者ジョーヒルはスティーヴン・キングの息子である。

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2014/04/06
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玉石混交でしょうか。嗜好の問題かもしれません。 あと、個人的に削除部分は削除部分だと思いました。

Posted byブクログ

2012/10/20
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スティーブン・キングの息子であるジョー・ヒルのデビュー作であり、ブラム・ストーカー賞と英国幻想文学大賞と国際ホラー作家協会賞を冠した怪奇幻想短編小説集。 19編収録されてるのち、何が言いたかったのかよく理解できなかった7編(書いてる途中で挫折したという巨人の話の一部分を持って来た短編とか特に理解しがたい。しかも2編もある!)を除き、面白かったです。確率的には豊作。 全部が全部、ホラーではありません。普通の話も入ってます。 以前読んだ書評で称されてたので興味を引いていた「年間ホラー傑作選」は、期待が大きかった分、書かれていた程には思わなかったけれども、「二十世紀の幽霊」(映画館に出現する幽霊に関する話)「ポップ・アート」(体が風船になる病気にかかっている友人を持った少年の話)「黒電話」(誘拐された少年の話)は、特にすごく面白い。 巻末に、投稿する時に削除された「黒電話」のラスト部分が掲載されてます。作者的には「どうですか?」といった問いかけらしい。削った方が良かったか良くなかったか、と言った議論になると、個人的には削って正解だと思いました。

Posted byブクログ

2012/06/30
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J・ヒルは、スティーブン・キングの息子。 評価がかなり高かったので手に取ったが、ホラー好きにはいいけれど私にはミスチョイスだった。終始退屈で、浸るのは難儀であった。

Posted byブクログ

2014/05/27
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ホラー+ファンタジー。父キングとは違う甘みがある。 そこが好きかどうかで分かれるかも。私は好きだな。 『ポップ・アート』(風船少年の友達)がお気に入り。 後『自発的入院』(地下室ダンボール迷路) 『黒電話』(地下室になぜかあるコードが切れている電話が鳴る) 表題作(鼻血が出ている奇麗なお姉さんの幽霊)とかいいですね。 作者の好きな「ゲイルズバーグの春を愛す」を借りてきたので 読むのが楽しみ。

Posted byブクログ

2011/07/25

キングの息子ということで、読む。 短編に限っていえば、親父よりも優れていると感じた。 純文学系の話を書いていたということが活かされていて、 描かれている人物に共感できる要素が多かった。 これは誰にでもお勧めできる。 傑作ぞろい

Posted byブクログ

2011/06/13

たしかに絶賛も納得の凄い新人。父親よりも理論的で何かにつけ丁寧な印象を持った。『ポップ・アート』含む前半4作が特に衝撃的。

Posted byブクログ