べっぴんぢごく の商品レビュー
岡山のとある名家の一族の話。 「別嬪」と「醜女」が交互に生まれる女系の一族の因果と地獄が耽美に描かれる様が見事だった。別嬪にも醜女にもそれぞれ違う地獄があり、それらがどこか美しいと感じてしまうような語り口が見事。因果に翻弄されながらもどこか強かで男達をも巻き込みながら地獄を紡ぐ様...
岡山のとある名家の一族の話。 「別嬪」と「醜女」が交互に生まれる女系の一族の因果と地獄が耽美に描かれる様が見事だった。別嬪にも醜女にもそれぞれ違う地獄があり、それらがどこか美しいと感じてしまうような語り口が見事。因果に翻弄されながらもどこか強かで男達をも巻き込みながら地獄を紡ぐ様が圧巻だった。
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数奇な運命を生きる岡山の一族のお話 明治の世に乞食だったシオが豪族の養女となり運命は始まる 美女と醜女が交互に生まれる理由も納得 えげつないしおぞましいのに、品を感じる文章 ふみえ枝が三代子にしたことは許せないけど、ふみ枝が彼と交わるシーンのエロスは目を背けながらも目を離せない、...
数奇な運命を生きる岡山の一族のお話 明治の世に乞食だったシオが豪族の養女となり運命は始まる 美女と醜女が交互に生まれる理由も納得 えげつないしおぞましいのに、品を感じる文章 ふみえ枝が三代子にしたことは許せないけど、ふみ枝が彼と交わるシーンのエロスは目を背けながらも目を離せない、結局一番印象的なシーンだった
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べっぴんシヲの生涯のお話。 岡山の乞食シヲは、岡山の旧家の乞食隠れ(ほいとかくれ)に母と住み着く。 旧家の娘が亡くなり、シヲは竹井家の養女として引き取られる。 やがてシヲは子を産むが、美しいシヲとは似ても似つかぬ醜女。 以来竹井家は代々、子を美醜、交互に産む。 因果の歴史。 ...
べっぴんシヲの生涯のお話。 岡山の乞食シヲは、岡山の旧家の乞食隠れ(ほいとかくれ)に母と住み着く。 旧家の娘が亡くなり、シヲは竹井家の養女として引き取られる。 やがてシヲは子を産むが、美しいシヲとは似ても似つかぬ醜女。 以来竹井家は代々、子を美醜、交互に産む。 因果の歴史。 すごい話を読んでしまった…(-∀-`; ) それにしても、104歳で死ぬまで美しいシヲ…、顔のつくりが良いだけではない。 品のある立ち振る舞いと、凛としていて、冷めた魅力。 総じてモテオーラを纏っているのだ。 べっぴんすぎるの、大変そう。 (でもうらやましい笑)
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乞食の子として生まれ、岡山の北部を同じく乞食の母とさまよい歩くシヲ。その母には、足だけの男の幽霊が憑いていた。ある時訪れた村で母が死に、シヲは村一番の分限者の家に使用人として引き取られるー。 岩井志麻子さんの本は実録怪談しか読んだことがなかったんだけど、小説もすごくいい。岡山弁...
乞食の子として生まれ、岡山の北部を同じく乞食の母とさまよい歩くシヲ。その母には、足だけの男の幽霊が憑いていた。ある時訪れた村で母が死に、シヲは村一番の分限者の家に使用人として引き取られるー。 岩井志麻子さんの本は実録怪談しか読んだことがなかったんだけど、小説もすごくいい。岡山弁の内側に染み込んでくるような感じと、ねとねとした文体がとても好みでした。 最後の方になってくると誰が誰の祖母で曽祖母なのかわけわからんくなってきたけど、女の因果を書かせたらこの人の右に出る人はなかなかいないんじゃないだろうか。ぼっけえきょうてえも読みたい。
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美女と醜女が一代ごとに誕生する岡山の旧家の歴史を綴る話。 ホラーなのかミステリーなのか伝奇なのかジャンル分けが難しいが、この因縁ドロドロの土着的な世界観たまらなく好き。 近親相姦に不倫に少女性愛、異形愛……いつもの岩井志麻子と言ってしまえばそれまでだが、美醜に呪われた女系一族の百...
美女と醜女が一代ごとに誕生する岡山の旧家の歴史を綴る話。 ホラーなのかミステリーなのか伝奇なのかジャンル分けが難しいが、この因縁ドロドロの土着的な世界観たまらなく好き。 近親相姦に不倫に少女性愛、異形愛……いつもの岩井志麻子と言ってしまえばそれまでだが、美醜に呪われた女系一族の百年に及ぶ数奇な宿命に圧倒される。美しさとはかくも業深きものなのか、魔性の囁きに惑わされ殺人すら犯してしまう男たちの哀しみとおかしみ。
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とある週刊誌で作者の短編を読んで面白かったので、興味本位でホラー色の弱めの本作品を選んでみた。 女系旧家六代の物語で、美女と醜女が交互に生まれてくる奇怪な運命を追う竹井家の女たちがいかに生い立ち、数奇な流転の末に子種を宿すかという部分に主眼を置いて綴られていく。宿業を背負う女た...
とある週刊誌で作者の短編を読んで面白かったので、興味本位でホラー色の弱めの本作品を選んでみた。 女系旧家六代の物語で、美女と醜女が交互に生まれてくる奇怪な運命を追う竹井家の女たちがいかに生い立ち、数奇な流転の末に子種を宿すかという部分に主眼を置いて綴られていく。宿業を背負う女たちの生き様と、彼女らにまとわりつく死霊の描写は怖いというよりも、生臭さの漂う薄ら恐ろしい感じ。 生きる事と性が直結した世界観が岡山弁とともに独特の筆致で描かれており、歴史の闇を覗き見るという濃厚な物語に圧倒されっぱなしだった。ミステリとは違うので、ぶつ切りの展開に戸惑うこともあったが、品のあるエログロの岩井ワールドの凄まじさを堪能し、読後しばらくその余韻から抜け出せなかった。 六代ともなると、終盤は似たような展開で飽きてしまうのが普通だが、終章間際に投入された章の物語が素晴らしく、ここで女系六代を怨念の糸で結ぶことにより、時代を遡って一気に現代へと駆け抜ける構成の妙を見せつけられるのが憎らしい。 テレビでは奇抜な風貌であけすけに喋っているけど、すごい作家さんよねー(笑
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岡山版「百年の孤独」という惹句だが、どこそこ版だれそれ版「百年の孤独」という売り文句には若干食傷気味。 もちろん内容は別だが。 親子相姦きょうだい相姦はあれど、もと結合@@@相姦というのは初めて。 因果を極める作者ならではだ。 惜しいなーと思うのは、繰り返しが多いこと、説明的地の文が目立つこと、か。 作者の持ち味は十分に出ていると思うし、設定も凄まじいので、足りないのは描写の丁寧さと密度。 「赤朽葉家」級の作品になれただろうに。 女の個性が徐々に薄まっていくのは「豊饒の海」と同じ、時代の浮薄さや因果そのものの「伝説性」の稀釈にもよるのだろう。 しかし因果を絶やすか絶やさぬかの瀬戸際に@@@@を持ち出したあたり、やはり、やっぱり、凄い!
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初めて岩下志麻子作品を読んだ。バイトの女の子にもらった本。この世界観、なかなか吸い込まれる。実際、べっぴんが幸せとは限らない。そんな実例はたくさんみてきた。はたから見れば、ぽっちゃり家庭的な子が幸せそうにみえる。が、それは本当なのか?実は心の中をみなければわからない。そんなことを...
初めて岩下志麻子作品を読んだ。バイトの女の子にもらった本。この世界観、なかなか吸い込まれる。実際、べっぴんが幸せとは限らない。そんな実例はたくさんみてきた。はたから見れば、ぽっちゃり家庭的な子が幸せそうにみえる。が、それは本当なのか?実は心の中をみなければわからない。そんなことを思いながらこの本を読み進めた。業を背負いながらも、かわいいと言われ続け、オトコを虜にするオンナになりたい。それが本音で、その憧れと、嫉妬から逃れられない業を持っているのかな。なんて思った。
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美しい女と醜い女が交互に生まれる女系家族の物語。 おどろおどろとして、それでいて生臭くない。岡山弁がなんとも怖い。 美しくても醜くてもどちらも幸せでなく、女として生まれていることの哀しさがクローズアップされていて現代的でないといえば、そうですが。 乞食。乞食隠れ。かつて日本にあったほの暗い異形さは全編に立ち込めていて雰囲気のある小説だった。
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すぐ読める。 各女性登場人物の性格の書き分けが良かったのに、最後の方は多少似たものになっていてそれが残念。 時代と共に因習感は消え、普通の人間になると言う事だろうか。 結局、シヲがしんでもその血脈は続くのか。
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