私という病 の商品レビュー
つまらい
中村さん、あなたの事なんてべつに、、、聞きたくはない。
ななし
前回のオヤジどもよ! より中村うさぎさんのコンプレックスやその原因を客観視しながら語っていて気持ちいい。 第4章は共感出来た! 男の中村うさぎさんの作品言及に対する過度な自己正当化は相変わらずだったけども
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まず大前提として、自分の存在意義や評価を完全に他者評価に委ねてしまうべきではないと私自身はは思っているが、作者はまさしく他者評価で自身の性的価値を測ろうとした。それ故に作者は病んでしまったのでは?と感じた。最後に良い結論に辿り着いているので安心するが。 と言う大前提の自分の考え...
まず大前提として、自分の存在意義や評価を完全に他者評価に委ねてしまうべきではないと私自身はは思っているが、作者はまさしく他者評価で自身の性的価値を測ろうとした。それ故に作者は病んでしまったのでは?と感じた。最後に良い結論に辿り着いているので安心するが。 と言う大前提の自分の考えはさておき、この本は人生経験として読む価値がある1冊だと思う。自身の中の「女の性的価値」について深く考えさせられる。私自身は、信頼できるパートナーの存在を改めてありがたく感じたが、まだまだ執筆当時の作者に比べれば若輩者で、自分が47歳になった時にどう思うかはまた別なのかもしれない。 しかし作者は東電OLとか、依存性当事者としての声だとか、よくぞここまで読みやすく言語化できるものだと感心してしまう。笑えるポイントもとても多く良かった。 「大人になるということは親を人間として見られるようになること」これが非常に的を射た表現で1番心に残ったフレーズだった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今回は中村うさぎさんの体験等をもとに、自己分解?をされているお話でした。 確かに、わかる。と思うことが多く、普段の生活で感じていても言語化することがなくもやもやとしている気持ちをうまく言語化してくださっている感じでした。 「女であること」を拒否した女は、どんなに出世して「勝ち組」になろうと、惨めな「負け組」に分類されてしまうのだ、と。 ここはとてもわかる。女だからと舐められたくなく努力して成功したとしても、今度は女としての評価で負けてしまう。 どちらも勝ち組でいることは、今の社会だと難しいのだな、と改めて感じた。
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デリヘル体験記というより 女性であることへの深い考察。 女性であることでの生き辛さの深い闇の分析。根が真面目な人なんだろうな。 うさぎさんのように極端な行動は取らないけれど、うんうんわかるよって頷きながら読了。
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文庫版の伏見憲明さん解説がkindleには載ってない....。「『私という病』は結局、風俗という現場で何を見たのか、というルポタージュではなく、風俗という体験を通じて自分の内側から何を抽出できたのか、という深い自己分析の軌跡であった。それはうさぎさんが自分という身体に自らメスを入...
文庫版の伏見憲明さん解説がkindleには載ってない....。「『私という病』は結局、風俗という現場で何を見たのか、というルポタージュではなく、風俗という体験を通じて自分の内側から何を抽出できたのか、という深い自己分析の軌跡であった。それはうさぎさんが自分という身体に自らメスを入れ、臓物を掻きだし、そのにおいを吟味するようなグロテスクな作業であり、麻酔もかけずに開腹手術をしていく残酷で怜悧な実験だった。その躊躇のない手さばきこそが、中村うさぎという作家の真骨頂なのだろう。」
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女性という作者の実存。そこから風俗の経験を通して、また東電OL事件という記号を通して考えてみる。人間どうしても自分の属性に依存したものの考え方しかできなくなってしまう。男なら男目線で女を見る。筆者は、そういった無知の眼差しに敏感である。これですべてわかるというわけではないが、相手...
女性という作者の実存。そこから風俗の経験を通して、また東電OL事件という記号を通して考えてみる。人間どうしても自分の属性に依存したものの考え方しかできなくなってしまう。男なら男目線で女を見る。筆者は、そういった無知の眼差しに敏感である。これですべてわかるというわけではないが、相手を理解する知性を身につけるために読むべき本。
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期待以上に深かった。中村うさぎの「だって、欲しいんだもん!ー借金女王のビンボー日記」を読んだ時には語り口があまり好きになれなかったけれど、本作は自らの女性性を嫌悪して閉じ込める自分と、男性に愛されたい、性的に魅力的でありたい、性を奔放に楽しみたいという自分との二面性を深く考察して...
期待以上に深かった。中村うさぎの「だって、欲しいんだもん!ー借金女王のビンボー日記」を読んだ時には語り口があまり好きになれなかったけれど、本作は自らの女性性を嫌悪して閉じ込める自分と、男性に愛されたい、性的に魅力的でありたい、性を奔放に楽しみたいという自分との二面性を深く考察している。女性なら多かれ少なかれ誰しも持っているであろう二面性。自分の中の「女」を押し殺して振る舞う自分と、女として魅力的でありたいという自分、どちらも本当の自分で、それを場面や相手ごとに使い分けながら矛盾しないように見せているという感覚、疑問にも思っていなかったけど、それってもしかしてこの社会で生きるために身につけた処世術だったのかな…。
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堕ちるところまで堕ちて、自分をとことんまで曝け出したと言ったところか。万人にオススメはしないけれど、男女問わず一度くらいは読んでみていいんじゃないかと思う本。
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大概の男には女の気持ちはわからないだろ、という記述が延々と続く。東電OLの心情の推察は、なるほどと思った。2017.8.13
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