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チャイルド44(下) の商品レビュー

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192件のお客様レビュー

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2014/10/11

上巻ももちろん読みましたが、下巻にだけレビューの投稿をします。 連続殺人の意外な真相は出来すぎな気もしました。 でも疾走感のある展開は追われる二人の緊張感がよく伝わって来ます。 一気に読み終えることができて良かった。

Posted byブクログ

2014/08/24

序盤から終盤まで、凄まじい緊張と焦燥を読者に強いる。スターリンの恐怖政治の実像を、本書のみに頼るのは危険だが、恐るべき筆力で疾走するストーリー展開は、娯楽小説としての真髄を見せ付けてくれる。とはいえ、描かれているのは、この世の地獄巡りだが…。 死のみが希望となる世界。 誰も信じ...

序盤から終盤まで、凄まじい緊張と焦燥を読者に強いる。スターリンの恐怖政治の実像を、本書のみに頼るのは危険だが、恐るべき筆力で疾走するストーリー展開は、娯楽小説としての真髄を見せ付けてくれる。とはいえ、描かれているのは、この世の地獄巡りだが…。 死のみが希望となる世界。 誰も信じることができず、誰にも信じてもらうことができない。例え愛する者でさえ。 偽りの愛からの再生。眼前にある己の死を、せめて意味のあるものとするために、暗黒の中でひたすら逃げ、そして国家が作り上げたともいうべき無慈悲なる殺人鬼を追い詰めるという相反の見事な対比。文章は平易。ひたすらにスピード感を重視する。 息苦しいまでのサスペンスに溢れた類なき傑作だ。

Posted byブクログ

2014/07/18

下巻はテンポも速くなりいっきに読んでしまった。犯人の動機が少し弱く感じもするが、冒頭からラストまでのつなげ方がうまいなあ。訳者あとがきにもあるが たしかにこれは色んな再生の物語であったのだと、だから後味が悪くないのだと思う。

Posted byブクログ

2013/12/07

まるで映画を見てるような感覚で読めて、さらに心理描写も 同時に楽しめる。 ただ、ミステリー・・・・としては読めないかな? 伏線?の回収があっさりしていて後半はご都合主義感が否めなかった

Posted byブクログ

2013/08/04

後半は怒涛の展開。職を追われて夫婦で命の危険に何度もさらされながら、執念で殺人鬼に迫る捜査官。ミステリーとしての展開は凝ったトリックがあるわけでもなく、犯人の目星も付いてしまうが、夫婦の絆、スジを通そうとする難しさを描いでいるのかな。最後は一応うまくまとめた終わり方になっている。

Posted byブクログ

2013/07/20

スターリン政権下で権力者側にいた主人公が、あれこれあって、政府に逆らって子どもを対象にした連続殺人犯を追う。 最初は、旧ソ連のひどい環境のグロテスクさに辟易しつつ読んでいたけれど、主人公が孤独に事件の真相を突き止めようとし始めるあたりからどんどんおもしろくなっていった。 それにし...

スターリン政権下で権力者側にいた主人公が、あれこれあって、政府に逆らって子どもを対象にした連続殺人犯を追う。 最初は、旧ソ連のひどい環境のグロテスクさに辟易しつつ読んでいたけれど、主人公が孤独に事件の真相を突き止めようとし始めるあたりからどんどんおもしろくなっていった。 それにしても、素晴らしい国家の下には殺人なんて起こりえないという思想や、何の咎もないのに一度当局に目をつけられたら必ず処罰される(何故なら当局に間違いがあってはならないから)などなど、主人公が犯人を追うにあたってのハードルが、日本ではあり得ないことなのが興味深かった。

Posted byブクログ

2013/07/04

スターリン体制化のソ連。思想・言論の自由はなく、少しでも怪しい行動をとれば反体制派として裁かれる。 国民を無慈悲に裁く側の人間だったレオが、国内の数々の場所で起きている連続殺人事件を調査する。 国の権力化の下で解決されている事件、つまり、それを捜査することは反体制派を意味する...

スターリン体制化のソ連。思想・言論の自由はなく、少しでも怪しい行動をとれば反体制派として裁かれる。 国民を無慈悲に裁く側の人間だったレオが、国内の数々の場所で起きている連続殺人事件を調査する。 国の権力化の下で解決されている事件、つまり、それを捜査することは反体制派を意味する・・・・  こうしている間にも犠牲者は増え続ける。 無慈悲に人を裁いてきたレオに最後に残された正義の心。 妻、家族すべてを危険にさらしながら、事件の真相に迫り、理不尽な国家の体制に風穴をあける。

Posted byブクログ

2013/06/11

さすがー!ほんっと最後まで気が抜けなかった。これだけ閉塞感を保ちながらハラハラさせるミステリってなかなかないんじゃないのかなー。しかも実際の事件を元にしてるとかー。 先が見えないミステリであり、苦しくなるくらい鮮明に国家を描いた社会の話でもあり、夫婦がお互いの存在を確かめ合う話...

さすがー!ほんっと最後まで気が抜けなかった。これだけ閉塞感を保ちながらハラハラさせるミステリってなかなかないんじゃないのかなー。しかも実際の事件を元にしてるとかー。 先が見えないミステリであり、苦しくなるくらい鮮明に国家を描いた社会の話でもあり、夫婦がお互いの存在を確かめ合う話でもあり。苦しい描写がうまくて読むのしんどかったけど、翻訳も個人的には好きだったし、すごかった。これで新人って!気力と体力があるときにまた他の作品読みたいです。

Posted byブクログ

2015/03/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

OH MY GOD!!! This was so cool!!! すっごーーーい面白かった。もう、映画を観てるような感覚で読めた。 スケールの大きさ、話の展開、心理描写、社会背景、政治的背景、家族、夫婦、兄弟、姉妹、裏切り。。。。。 いろんなことが凝縮されてて、衝撃的で刺激的。 レオが本当の自分を名乗るまで、まったく気づかなかった。 弟が絡んでくるなんて、予想もしなかった。 レオがカンフル打たれたシーンを読んだときに、レオが本当の自分を名乗ってから、「え?え?え?何?うっそ~~。」って上巻読み返し、「ぎゃ~~~~!!」ってなり、この著者は只者じゃないな~と唸ってしまった。 あ~~~、なんて本なの~~!! すっごい本、読んじゃったな。という感じ。 私のベスト3に入れたい。

Posted byブクログ

2013/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

後半の伏線の回収っぷりが凄くて、一気に読み終えた。終盤に至っては嫁のスペック高すぎだろ!と思いながら読んでいた。これがデビュー作というからスゴイ。続編も早速買ったので読んでみようっと。

Posted byブクログ