夏のくじら の商品レビュー
東京から父の郷里、高知の大学へ入学した篤史。いとこの多郎に6年ぶりに復活する鯨井町のよさこいチームに誘われる。 無理矢理誘われ初めはいやいやだったが、4年前中3のときに参加したよさこいで果たせなかった約束を果たすために徐々に真剣に取り組むようになって…。 高知を舞台によさこい祭り...
東京から父の郷里、高知の大学へ入学した篤史。いとこの多郎に6年ぶりに復活する鯨井町のよさこいチームに誘われる。 無理矢理誘われ初めはいやいやだったが、4年前中3のときに参加したよさこいで果たせなかった約束を果たすために徐々に真剣に取り組むようになって…。 高知を舞台によさこい祭りを描いた作品。よさこいは全く知らなかったのだが、見てみたいなと思った。 大崎さんらしい、優しくあたたかい読後感を残す作品だった。
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中学生の男の子が、数年前のよさこいで出逢った年上の女性への思慕を忘れられず、その時の約束を果たすため、高知の大学に進学し、なんとなくボンヤリとあまり積極的でなく再びよさこいに参加する話。ん〜。恋のような、憧れのような、なんか忘れられない人は確かに居るし、その人と結びつく場面や物や...
中学生の男の子が、数年前のよさこいで出逢った年上の女性への思慕を忘れられず、その時の約束を果たすため、高知の大学に進学し、なんとなくボンヤリとあまり積極的でなく再びよさこいに参加する話。ん〜。恋のような、憧れのような、なんか忘れられない人は確かに居るし、その人と結びつく場面や物や事には何故かとても心を惹かれてしまう、所謂トキメキみたいな感情が何故か必ず生まれてしまうってことあるな〜。特に祭りの高揚は吊り橋効果をもたらすし…。しかし、想いはどんどん心と記憶の中で大きく膨らんでも、行動はこんな感じってのは、案外そんなもんなんじゃないかな。そして、思い出が現実と結びついた時には、大抵その格差に唖然としてしまうものなのだが…。懐かしいような、恥ずかしいような、学生時代を思い出しました。でも、書店ミステリーの大崎さんが何故?この話を??
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