宇宙船ビーグル号 の商品レビュー
SFの定番。読んでると、宇宙生命より船内抗争の方が気になってしまいましたが、最初に登場する黒い猫型獣のクァールが私のお気に入りです。
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中学生の頃、初めて読んだSF小説。この小説の主人公グローヴナーの総合情報科学者という職業に憧れました。登場する宇宙怪物のスケールも違うし、宇宙船の社会構造も細かく描かれていて、とてもリアルな感じだったのを覚えている。再読したい一冊です。
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マスターピースかと思い手に取った、初ヴァン・ヴォークト。ヴァン・ヴォークトという名前からして小難しそうなイメージを持っていたが間違っていた。面白かったです。
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乗員1000人の巨大探査船という設定にクラクラする。宇宙怪物との4番勝負も趣向に富んで面白いし、軍人と科学者で構成されているクルー間の確執のドラマもいい。古き良き時代のSF小説!
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ヴォクトの怪物視点の物語 表紙 6点野中 昇 展開 6点1950年著作 文章 5点 内容 590点 合計 607点
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ウェルズの「宇宙戦争」から見れば新時代のモンスターを描写したSFだったのだろうが、今や古典と言っていいほど後続の作品からパクられている(特にクァールとイクストル)ので新鮮味は薄い。 だがモンスターSFを語る上で避けては通れない作品だろう。 単純に出現するモンスターの種類も多いし...
ウェルズの「宇宙戦争」から見れば新時代のモンスターを描写したSFだったのだろうが、今や古典と言っていいほど後続の作品からパクられている(特にクァールとイクストル)ので新鮮味は薄い。 だがモンスターSFを語る上で避けては通れない作品だろう。 単純に出現するモンスターの種類も多いし。 しかし描写が凡人の想像力を超えていてなかなかモンスターの姿が掴みにくい。 以前「SFモンスター画集」でイクストルを見たら想像していたものとかなり違っていて戸惑った。 表紙絵に一体でも登場していたらなあ。
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原著は1950年発表の連作SF。恒星間飛行を行う宇宙船を舞台に、共通の外敵と戦う科学者たちの姿を描いたもの。 主人公グローヴナーは、船内唯一の情報総合学者として、化学者、天文学者、物理学者、数学者、考古学者など各種専門家の持つ知識の統合を図る。しかし、新興の学問であるためにその...
原著は1950年発表の連作SF。恒星間飛行を行う宇宙船を舞台に、共通の外敵と戦う科学者たちの姿を描いたもの。 主人公グローヴナーは、船内唯一の情報総合学者として、化学者、天文学者、物理学者、数学者、考古学者など各種専門家の持つ知識の統合を図る。しかし、新興の学問であるためにその発言力は低く、グローヴナーの献策が受け入れられないまま危機は拡大する。 循環史観、原子力兵器など当時の空気を思わせるタームがてんこ盛り。ハードSFの雰囲気を持ちながらも、スペースオペラの情緒的な書きぶりでサラリと読める。 未知の情報伝達手段を持つ生物を前にしたグローヴナーの思考。 ⚪︎どうすれば、ひとの心に影響を与えられるか?相手の物の認識を変えればいい。どうすれば、ひとの行為をあらためさせられるか?相手の基本的信念と情緒的信仰をくつがえしてやればいい。
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異星生物がユニークでカッコいい。 ただそれだけヽ( ´ー`)ノ 異星生物の描写は本当に独創的で、後のSFのネタ元になったという評価もうなずけるんですけど、それ以外に面白いと感じられるポイントがありませんでした。 乗組員同士の確執が物語のもう一つのポイントになっていますが、展開が...
異星生物がユニークでカッコいい。 ただそれだけヽ( ´ー`)ノ 異星生物の描写は本当に独創的で、後のSFのネタ元になったという評価もうなずけるんですけど、それ以外に面白いと感じられるポイントがありませんでした。 乗組員同士の確執が物語のもう一つのポイントになっていますが、展開が単純過ぎてご都合主義全開(^_^;わかりやすいのはいいんですけどね・・・。 たぶん、10代男子なら面白く読めると思います。
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1000名もの科学者が上船するスペース・ビーグル号は、宇宙探検を目的とした恒星間宇宙船。宇宙船唯一の情報総合学者エリオット・グローヴナーは、比較的歴史の浅い情報総合学を専門としていることから他の専門家から軽視されていた。 そんな中、ビーグル号は人類に危害を加えんとする異種生物に遭...
1000名もの科学者が上船するスペース・ビーグル号は、宇宙探検を目的とした恒星間宇宙船。宇宙船唯一の情報総合学者エリオット・グローヴナーは、比較的歴史の浅い情報総合学を専門としていることから他の専門家から軽視されていた。 そんな中、ビーグル号は人類に危害を加えんとする異種生物に遭遇する。 殺戮される乗員。生物の枠組みを超えた超生物を前に成す術がない科学者は、しかし頭脳を結集させ状況を打破しようと試みる。 大宇宙に潜む怖るべき知性を備えた超生物と科学者との死闘が幕を開ける。 これは傑作! 超生物の奇抜な設定、科学者たちの多様な知見の集中(時に考古学や心理学まで!)、船内の政治的な駆け引き…などなど、素晴らしいエンターテインメントに仕上がっている。 物語では、クァール、リイム人、イクストル、アナビスの4種の超生物と遭遇する。なかでもイクストル編は、緊迫感と勢いのある展開で物語に吸い込まれていった。 …ヴォークト恐るべし。 「循環理論は─(中略)どの周期も、土に根をおろした初期農民から始まります。初期農民は市場へとおもむく。そして、じょじょに市場は、大地との”内的”な結びつきを失いながら、町に変わる。さらに都市ができ、国家ができ、そして最後に魂のない世界都市へと権力への破壊的闘争が生まれ、一連のおそろしい戦争で人々は終末期農民へと転落し、さらに原始状態を経て、新しい初期農民期を迎える。」
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4 つの中編を長篇に仕立てた作品なので、 4 つのエピソードを読めるのだが、 未知の生命体との戦いはどれも面白かった。 結構ハラハラさせられる。 情報総合学という学問も魅力的だし、 宇宙船内社会の権力闘争的なドラマもあって、 昔ながらの SF(?) を楽しめる。
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