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天使のナイフ の商品レビュー

4.1

411件のお客様レビュー

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    121

  2. 4つ

    181

  3. 3つ

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2011/12/19

娘の目の前で妻は殺されたが、犯人は十三歳の少年だったため罪に問われることはなかった。裁かれなかった真実と向き合う一冊。 少年法の長所短所を洗い出す一冊。少年の可塑性について言及されています。 ミステリーというよりもそちらの側面が際立ち、考えさせられる本でした。

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2011/12/17

4年前に妻を殺された主人公。犯人が13歳の少年達だったため罪に問われず行き場のない憎しみを抱く日々。ある日犯人のうち1人が殺され、疑われる主人公だったが…という複雑すぎる人間模様作品。

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2011/12/11

すごかった。文句なくいい作品だった。 少年犯罪の加害者擁護と被害者遺族の思い、という重いテーマに切り込んだ作品で、僕がいままで読んだ乱歩賞作品(数は少ないけれど)の中ではトップだと思う。 少年犯罪の実態を調べに調べ、理解し、自分の考えを確立した人にしか書けない小説だった。 その...

すごかった。文句なくいい作品だった。 少年犯罪の加害者擁護と被害者遺族の思い、という重いテーマに切り込んだ作品で、僕がいままで読んだ乱歩賞作品(数は少ないけれど)の中ではトップだと思う。 少年犯罪の実態を調べに調べ、理解し、自分の考えを確立した人にしか書けない小説だった。 そのためか、少年法に関する情報を小説に盛り込むことに、無理も無駄もまったく感じられない。 妻を殺した少年たちは更生できたのか、そもそも更生とはなにか、謎を追うごとに揺れ動く主人公の心も丁寧に描かれていた。 謎を解き明かす楽しみも味わえて、読後は少年法について少し詳しくなったように感じられる。 これぞ江戸川乱歩賞!

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2011/12/11

少年法と被害者遺族、重いテーマではあるけど、作者の書き方が巧くて一気に読んでしまった。勉強になりました。

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2011/12/11

序盤のステレオタイプな描写が気になったが、後半それが生きてきたので、あえてそう書いたのだろうと思う。 動機の不自然さは、笑って済ませるレベル。

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2011/12/09

4年前、奥さんを殺した3人の中学生の内の一人が勤め先の近くの公園で殺されたことから始まる。最後の方の展開は意外なことだらけで驚いた。読みやすいし、先が気になるし、面白い。題材は重いのにうまく小説書くなぁと関心。

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2011/11/30

11月23日~30日 生後五ヶ月の娘の目の前で惨殺された妻・祥子。夫・桧山貴志は耳を疑った。犯人は、十三歳の少年三人。四年後、犯人の少年の一人が殺され、桧山は疑惑の人となる。少年たちの事件後を追う桧山に付き付けられた、信じがたい真実、恐るべき過去――。 更生とは何か。本当の贖罪...

11月23日~30日 生後五ヶ月の娘の目の前で惨殺された妻・祥子。夫・桧山貴志は耳を疑った。犯人は、十三歳の少年三人。四年後、犯人の少年の一人が殺され、桧山は疑惑の人となる。少年たちの事件後を追う桧山に付き付けられた、信じがたい真実、恐るべき過去――。 更生とは何か。本当の贖罪とは何なのか。少年法をめぐる論争の死角に迫るとともに、”読み出したら止まらない”ミステリーの醍醐味を両立させた、選考委員も絶賛の話題作、ついに刊行!! 第51回江戸川乱歩賞受賞作。

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2011/11/29

 評判を裏切らない傑作だった。少年法の問題に対する真摯かつ丁寧な描き方がいいし、幾重にも入り組んだ人間関係と一つの事件が別の事件を生んでいく連鎖のしかたが自然かつ恐ろしい。全てが明らかになると驚きと納得と満足と、心地よい読後感があった(でもタイトルの意味は分からないが)。  著者...

 評判を裏切らない傑作だった。少年法の問題に対する真摯かつ丁寧な描き方がいいし、幾重にも入り組んだ人間関係と一つの事件が別の事件を生んでいく連鎖のしかたが自然かつ恐ろしい。全てが明らかになると驚きと納得と満足と、心地よい読後感があった(でもタイトルの意味は分からないが)。  著者の他の作品も読んでいきたい。

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2011/11/28

前半のゆったりとした流れから 後半の二転三転する流れにのめりこんだ。 単純だと思っていた話がどんどん複雑に絡まり、 そして最後は・・・ これぞ、ザ・ミステリー! 少年犯罪に関して 被害差と加害者の間に存在する大きな溝を改めて感じた。 「贖罪」とは何か。 答えのない疑問を真正...

前半のゆったりとした流れから 後半の二転三転する流れにのめりこんだ。 単純だと思っていた話がどんどん複雑に絡まり、 そして最後は・・・ これぞ、ザ・ミステリー! 少年犯罪に関して 被害差と加害者の間に存在する大きな溝を改めて感じた。 「贖罪」とは何か。 答えのない疑問を真正面から描いた物語。

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2011/11/18

職場の女子推薦の1冊。江戸川乱歩賞受賞。少年達に妻を殺された主人公の話。少年法を取り扱った社会派?ミステリ。ストーリー展開が重厚。ただ余りに重苦しくて読んでる間ツラかった。あまりトリックとかはなくて、露わになるストーリーを味わう感じ。良作でした。

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