1,800円以上の注文で送料無料

波打ち際の蛍 の商品レビュー

3.6

144件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    48

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2017/05/26

初めて読む作家さんなので何とも言えないが…あんまり好きではない。 精神が弱い者同士の恋愛。主人公の麻由の精神が崩壊していった背景は何となく想像はできるものの、蛍が相談室に通う理由はイマイチ理解できない。そりゃそんなこともあるかもね、とは思うものの、そんな弱いくせに麻由に対しての寛...

初めて読む作家さんなので何とも言えないが…あんまり好きではない。 精神が弱い者同士の恋愛。主人公の麻由の精神が崩壊していった背景は何となく想像はできるものの、蛍が相談室に通う理由はイマイチ理解できない。そりゃそんなこともあるかもね、とは思うものの、そんな弱いくせに麻由に対しての寛大すぎる我慢強さとの対比が共感しにくかった。 2017/05

Posted byブクログ

2016/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

波打ち際という境界線に ただよう ほのかな光を放つ 蛍 遠い砂浜から波打ち際を見る 真由は 砂という個体と 海という液体が せめぎ合う場所で 蛍に近づき たわむれることができるのかしら きっと 足を海にひたしながら 見る蛍はきれいで気持ちよく、心が満たされる と 想像しながら この小説の先を 祈った また泣かせるかもしれないけど 会いに行きます

Posted byブクログ

2016/08/23

宮下奈都さんのエッセイ集を読んで、手に取った。島本理生さんの作品は初読。繊細な恋物語。揺らすと壊れてしまいそうな危うさのある主人公・麻由と、その恋の相手である蛍、ふたりの恋。でも、大丈夫かな、この先もっとつよくなっていけるかな、という希望が見えるラストだったのではないかと私には思...

宮下奈都さんのエッセイ集を読んで、手に取った。島本理生さんの作品は初読。繊細な恋物語。揺らすと壊れてしまいそうな危うさのある主人公・麻由と、その恋の相手である蛍、ふたりの恋。でも、大丈夫かな、この先もっとつよくなっていけるかな、という希望が見えるラストだったのではないかと私には思えた。たとえそれがふたりの恋が続くことを意味しないとしても。いつかまた変化したお互いとして会える、たぶん。ふたりとも孤独ではないから。さとるくんや紗衣子さんをはじめとした色々な人とつながっているから、絶望的に危うくはない。

Posted byブクログ

2016/06/04

精神のバランスを崩した女性がゆっくりと日常を取り戻していく中で見つける恋。彼女自身がもどかしいようで、だけど踏み出すのが怖くて、そんな危うい気持ちを優しく見守る彼の優しさも重たく感じてしまったり。 ゆったりとした時間の流れ、心洗われる風景、とめどもない自問自答。 このお話の世界...

精神のバランスを崩した女性がゆっくりと日常を取り戻していく中で見つける恋。彼女自身がもどかしいようで、だけど踏み出すのが怖くて、そんな危うい気持ちを優しく見守る彼の優しさも重たく感じてしまったり。 ゆったりとした時間の流れ、心洗われる風景、とめどもない自問自答。 このお話の世界はどこかドロドロした現実とはかけ離れた別次元なものであるようにも感じられる。 元カレへの気持ちが強すぎたんだろうね。本当に足枷を外すことが出来たときまた違った世界が見えてくるんだろうね。

Posted byブクログ

2016/05/28

主人公の麻由はDV、薬の過剰摂取、過去のトラウマという重い荷物を背負っているが、ある日、蛍という男性に出会う。出会った男性も何か癒えないものを抱えていて、お互いに辛いものを抱えながらも心を開き、恋愛をしていく姿は、少しずつであるが、過去の自分からプラスの方へ変わっていこうと感じら...

主人公の麻由はDV、薬の過剰摂取、過去のトラウマという重い荷物を背負っているが、ある日、蛍という男性に出会う。出会った男性も何か癒えないものを抱えていて、お互いに辛いものを抱えながらも心を開き、恋愛をしていく姿は、少しずつであるが、過去の自分からプラスの方へ変わっていこうと感じられる。しかし、過去が知られると関係にヒビが入るのではないか、どこかで綻びが出るのではないかという辛さもあり、距離を縮めたいのに縮められないもどかしさも感じる。男性の女性目線にたった考え、包容力と繊細な心がうまく表現されている。

Posted byブクログ

2015/05/01

恋人のDVがトラウマとなって、心を病んでしまった主人公が、相談室で出会った男性の優しさで、少しずつ前に進んでいくようになる。 DV、トラウマ、オーバードーズ、自傷 私には、重く、難しいテーマでした。 フィクションとしては、興味深く読み込みましたが、主人公が、今後病を克服していけ...

恋人のDVがトラウマとなって、心を病んでしまった主人公が、相談室で出会った男性の優しさで、少しずつ前に進んでいくようになる。 DV、トラウマ、オーバードーズ、自傷 私には、重く、難しいテーマでした。 フィクションとしては、興味深く読み込みましたが、主人公が、今後病を克服していけるのかが、わからないままで、ことの深刻さを、まざまざと突きつけられたような気がしています。 蛍は、本当に優しくて、こんなに思いの深い人っているのかな、と思うほどでしたが、後半になって、少し人間臭いところが出てきて、ちょっと納得。 麻由の気持ちが、揺らいだり、行きつ戻りつしたりする姿は、想像だけでは計り知れないことなのだろうと思わされます。 少し引きずってしまいそう。 次は、軽めのものを読もうかな、という気分です。

Posted byブクログ

2015/02/12

繊細で壊れてしまいそうな恋愛関係。どこかもどかしく、でも、二人それぞれのペースで進んでいく。 タイトルの意味合いはちょっと理解できなかったけれど。

Posted byブクログ

2014/11/18

過去に受けた恋人のDVがトラウマ(精神的外傷)となった女性が優しい男性に出会い回復していく話。 主人公の恋心と恐怖の天びんがぐらぐらし続けるのに対して、蛍という男性がどうしてそこまで忍耐強く寛容になれるのか理由は分からない。とにかく非現実的なほどに優しい。その結果最後まではっきり...

過去に受けた恋人のDVがトラウマ(精神的外傷)となった女性が優しい男性に出会い回復していく話。 主人公の恋心と恐怖の天びんがぐらぐらし続けるのに対して、蛍という男性がどうしてそこまで忍耐強く寛容になれるのか理由は分からない。とにかく非現実的なほどに優しい。その結果最後まではっきりした決断はせずに物語は終わるのだけど、きっと主人公は少しずつ前に進んで、相談室でカウンセリングを受けなくても良くなっていくんだろうなというのを雰囲気から感じられる。想像だけど。 波打ち際を白線に例えた比喩は、読解力が足りなくて理解出来なかった。作品の主題(多分)が理解出来ず消化不良なのが残念なので、どなたか解説していただきたく。待ってます。

Posted byブクログ

2014/10/25

過去の恋人との悲しい関係に囚われ続けている主人公が、一人の男の人と出会ったことで、過去を踏まえた中で、新たに関係を築き上げていく話。何度も打ちのめされて、かさぶたを何度も剥がすように傷を深めながらも、それでも愛したいと思える相手に出会えたことは、彼女にとって本当に幸福なことだと思...

過去の恋人との悲しい関係に囚われ続けている主人公が、一人の男の人と出会ったことで、過去を踏まえた中で、新たに関係を築き上げていく話。何度も打ちのめされて、かさぶたを何度も剥がすように傷を深めながらも、それでも愛したいと思える相手に出会えたことは、彼女にとって本当に幸福なことだと思う。

Posted byブクログ

2014/02/13

 図書館より  過去の恋愛のトラウマからカウンセリングに通う女性の姿を描いた恋愛小説。  表現がとても繊細で優しく感じました。新しい異性との出会いに惹かれるものを感じつつ、過去の経験から一歩踏み出せないもどかしさ、惑いがとても伝わってきました。  ただ物足りなかったのは二人の...

 図書館より  過去の恋愛のトラウマからカウンセリングに通う女性の姿を描いた恋愛小説。  表現がとても繊細で優しく感じました。新しい異性との出会いに惹かれるものを感じつつ、過去の経験から一歩踏み出せないもどかしさ、惑いがとても伝わってきました。  ただ物足りなかったのは二人のやり取りがあまりにも美しすぎたことでしょうか。男性側があまりにも優しすぎるようにも感じたし、作品の女性の弱さの描き方がかなり美化されているような気がして、いい小説で綺麗な文章ではあるものの、どこか物足りなさを感じてしまいました。  二人の周りのわき役たちが主役の二人以上に、それぞれいい味を出していたように思います。二人の恋愛模様というのはとても美しくてよかったとは思うのですが、この小説に「作品賞」を、主役二人に「主演賞」をあげるまでにはいかないかな、と思いました。

Posted byブクログ