いのちの初夜 の商品レビュー
1936年の作品ですが、とても読みやすい文章で引き込まれました。 自身のハンセン病の体験を元に、生々しく描かれた世界。
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読後以降、朝礼にしゃがみこみ『止まる』高校生活、『檸檬』に突き動かされるまで。師であった?川端康成、後の自死でわずかに納得。
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高校のとき、もっとも衝動を受けた本です。短い文の中で生きる意味を問いかけてるように思います。絶望したとき人間は生きる意味を失ってしまう・・・。苦しくても生きることは、どこかに希望を見出しているからなんだということをわたしに教えてくれました。
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不治の病・癩病を煩った青年が癩院で見たものは、もはや人間とは思えない重病患者たちの姿だった。 『火花/北条民雄の生涯』(高山文彦/飛鳥新社)も併せて読んで頂きたいです。作者の北条民雄は癩病患者で、23で亡くなってしまいます。『いのちの初夜』はまだ癩病が死病と思われていた時代の話で...
不治の病・癩病を煩った青年が癩院で見たものは、もはや人間とは思えない重病患者たちの姿だった。 『火花/北条民雄の生涯』(高山文彦/飛鳥新社)も併せて読んで頂きたいです。作者の北条民雄は癩病患者で、23で亡くなってしまいます。『いのちの初夜』はまだ癩病が死病と思われていた時代の話で、その間違った知識に翻弄される人々が悲しい。ちょっと昔のエイズみたいなものかと。そのために『いのちの初夜』は芥川賞を逃してしまいます。…残念といえば残念なのは北条民雄の顔…。(中島敦+堀辰雄)÷2+横光利一みたいな顔してる。これが萩原朔太郎とか志賀直哉みたいな顔なら更に萌えたのに(コラ)。いや。それでもすばらしい文学であるのは確かですが!
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らい病はかつて不治の病だった。強制収容所に入った主人公は醜い患者たちの姿に未来の自分を見て死を考えるが、佐柄木という男と知り合い「あたらしい生命」として自らの境遇を受け入れるまでの話。自身もらい病患者で短い生涯を送った「北条民雄」の文学史に残る傑作。
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