散るぞ悲しき の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
硫黄島での戦いは"米軍の本土上陸を遅らせる"ことが目的で、はじめから勝つことはないと知りながら、大本営から見捨てられて圧倒的不利かつ劣悪な状況下でありながら、2万もの部下を慮り導いた栗林中将と、それに続き戦い抜いた全兵士には敬意しかない。 栗林中将は自決という悪しき行為を禁じたが、一部その思いが届かなかった部隊もあり、自決=美徳として強く根付いていた事実が恐ろしい。 徹底的な合理主義と感情への考慮ってなかなか両立し得ないものと思ってたけど、かかわる人々に信念を持たせられるかどうかなんだな。どんなに苦しく過酷な状況下でも発狂した者はいないというのだからすごい
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夏に硫黄島からの手紙を初めて観たのをきっかけに、栗林忠道という人に興味を持ち本を手にしました。 もし戦争が無かったら、彼は家族を大切にするいいお父さんであり、妻を愛するいい夫だったでしょう。 それでも戦地では部下達を家族のように気にかけ、戦では現実をしっかり見て、無駄なくやれる事...
夏に硫黄島からの手紙を初めて観たのをきっかけに、栗林忠道という人に興味を持ち本を手にしました。 もし戦争が無かったら、彼は家族を大切にするいいお父さんであり、妻を愛するいい夫だったでしょう。 それでも戦地では部下達を家族のように気にかけ、戦では現実をしっかり見て、無駄なくやれる事をしっかりとやり遂げたのは本当に凄いと思いました。こんなに立派な方が日本にいてとても誇らしい気持ちになりました。 天皇が初めて硫黄島に行き、詠った「悲しき」の文末で涙が込み上げてきました。 戦争はもうして欲しくないです。
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胸が詰まる手紙。46通の栗林からの家族愛に満ちた言葉。苦難が想像できるひびの生活。何故涙があふれるのでしょうか
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水際作戦ではなく、地下に潜ってゲリラ戦を展開した将軍で、米軍を悩ませたようです。 「父親たちの星条旗」と併せて読むことをお勧めします。
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硫黄島のことは映画や他の本でも多少は知っていたが、この本を読んで知らないことが多いことがわかった。 また歴史の事実としてではなく、当時の彼らの心情が心に刺さる。 単にお国の為という単純な動機では、ここまでの戦い方ば出来ない。 本土空襲を阻止する、国にいる親族を守る。そしてこ...
硫黄島のことは映画や他の本でも多少は知っていたが、この本を読んで知らないことが多いことがわかった。 また歴史の事実としてではなく、当時の彼らの心情が心に刺さる。 単にお国の為という単純な動機では、ここまでの戦い方ば出来ない。 本土空襲を阻止する、国にいる親族を守る。そしてこの事をしっかり皆に腹落ちさせる栗林中将。指揮官が自らを厳しく律し模範を示す。 ただ厳しいだけでなく部下に対して普段は愛情深く分け隔てなく接する。そんな指揮官に誰もがついていったのだろう。 現代にも通づる部分が多くある示唆に富んだ本。また一冊自分にとって大切な本が見つかった。
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日本にこのように客観的で現実的で思いやりのある部下思いの指揮官がいたことにただただ胸が熱くなりました。この季節は時代を作ってきた先人や命を繋いでくれたご先祖様に手を合わせたくなります。
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ずっと読まないとと思っていて、戦後80年の夏読了。 辛い。 硫黄島が玉砕を遂げようとする時、栗林中将が送った訣別電報の内容と辞世の短歌が改変されていることを知った著者が、資料に当たりながら検証していく。 当時、数少ないアメリカへの留学経験のある軍人として、明らかに負けるに決ま...
ずっと読まないとと思っていて、戦後80年の夏読了。 辛い。 硫黄島が玉砕を遂げようとする時、栗林中将が送った訣別電報の内容と辞世の短歌が改変されていることを知った著者が、資料に当たりながら検証していく。 当時、数少ないアメリカへの留学経験のある軍人として、明らかに負けるに決まっている戦争に関わらざるを得ず、部下たちを無駄死にさせるしかなかった栗林中将が何を考えて何をしていたか。 このような状況に陥らないことがなにより大事。なのだが、どうしようもない時、人はどう生きるのか。
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硫黄島のことを知りたいと思って読んだけれど、過酷な戦闘描写に胸が苦しくなった。現実は想像もできないほどもっと凄惨だったはず。硫黄島での戦いのことを今まで詳しく知らなかったことが恥ずかしいとも思った。勝ち筋も見えず部下の命の重みを背負いながら先頭に立って戦うことを綺麗事にはしてはい...
硫黄島のことを知りたいと思って読んだけれど、過酷な戦闘描写に胸が苦しくなった。現実は想像もできないほどもっと凄惨だったはず。硫黄島での戦いのことを今まで詳しく知らなかったことが恥ずかしいとも思った。勝ち筋も見えず部下の命の重みを背負いながら先頭に立って戦うことを綺麗事にはしてはいけない。
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著者、梯久美子さん(1961~)の著作、ブクログ登録は2冊目。 本書の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 水涸れ弾尽き、地獄と化した本土防衛の最前線・硫黄島。司令官栗林忠道は5日で落ちるという米軍の予想を大幅に覆し、36日間持ちこたえた。双方...
著者、梯久美子さん(1961~)の著作、ブクログ登録は2冊目。 本書の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 水涸れ弾尽き、地獄と化した本土防衛の最前線・硫黄島。司令官栗林忠道は5日で落ちるという米軍の予想を大幅に覆し、36日間持ちこたえた。双方2万人以上の死傷者を出した凄惨な戦場だった。玉砕を禁じ、自らも名誉の自決を選ばず、部下達と敵陣に突撃して果てた彼の姿を、妻や子に宛てて書いた切々たる41通の手紙を通して描く感涙の記録。大宅壮一ノンフィクション賞受賞。 ---引用終了 関連人物、栗林忠道さんは、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 栗林 忠道(くりばやし ただみち、1891年〈明治24年〉7月7日 - 1945年〈昭和20年〉3月26日)は、日本の陸軍軍人。最終階級は陸軍大将。位階勲等は従四位勲一等(旭日大綬章)。陸士26期・陸大35期。長野県埴科郡西条村(現:長野市松代町)出身。 ---引用終了 そして、2025年2月21日の聖教新聞記事によると、2025年2月19日は、硫黄島での旧日本軍と米軍との激戦が始まってから80年になった。(激戦は、1945年2月19日~3月26日) それに合わせ、米国ワシントンにて、硫黄島の記憶継承のため、追悼イベントが行われたとのこと。 激戦では、日本兵21,900人、米兵7,000人が亡くなった。
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これまでの日本軍の戦い方のセオリーを全て壊し、本土にいる家族を守るため指揮をとった栗林忠道さん、ならびに共に戦った方々に敬意を込めて。 読んでると勝手に涙がぼろぼろ落ちてきて視界が滲み文章が読めなくなることが多かった。 軍人エリートと呼ばれた栗林さんも、家族に宛てた手紙ではただの...
これまでの日本軍の戦い方のセオリーを全て壊し、本土にいる家族を守るため指揮をとった栗林忠道さん、ならびに共に戦った方々に敬意を込めて。 読んでると勝手に涙がぼろぼろ落ちてきて視界が滲み文章が読めなくなることが多かった。 軍人エリートと呼ばれた栗林さんも、家族に宛てた手紙ではただの子どもの成長を楽しみにしているお父さんで、家族からの手紙がこの戦地にいる人たちにとってどれだけ心の拠り所になっていたのかを考えると切なかった。 普段は温情で滅多に怒らない栗林さんが自分を慕って内緒でついてきた少年に対し激昂し本土に帰らせたというエピソードも彼の人柄が出ており、とても印象に残っている。また、配給された食べ物に関しても必要最低限しか手を付けず、兵士たちに配布していたという話も好き。皆と同じ目線にたち統率する。 このような方にリーダーとして戦後の日本を引っ張っていって欲しかった。
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