四人の兵士 の商品レビュー
雑誌の書評でオモシロそうだったので読書。 ・あらすじ 1919年、ロシアの赤軍に所属する4人の青年達の冬の森での生活。戦場と戦場の間の凪のような時間を描く。 もっと過酷な戦争の小説を創造していたんですが、むしろ戦争の中での個性豊かな青年たちの普通の暮らしを描いた作品でした。迫...
雑誌の書評でオモシロそうだったので読書。 ・あらすじ 1919年、ロシアの赤軍に所属する4人の青年達の冬の森での生活。戦場と戦場の間の凪のような時間を描く。 もっと過酷な戦争の小説を創造していたんですが、むしろ戦争の中での個性豊かな青年たちの普通の暮らしを描いた作品でした。迫り来る戦場への出発を心に感じながら、なんでも無いことにバカ笑いし、些細な事でけんかする。そういった何気ない出来事が心に迫ってくる作品でした。
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1919年。ルーマニア戦線から撤退するロシア軍兵士の連隊で巡り合った歳若い4人の兵士と、途中志願兵として入隊したひとりの戦災孤児を中心に物語りは進みます。 ここで語られるのは、悲惨な戦闘シーンや勇敢な兵士の姿ではなく、戦闘の合間の穏やかな休息の時間。どちらかというと戦場らしからぬ...
1919年。ルーマニア戦線から撤退するロシア軍兵士の連隊で巡り合った歳若い4人の兵士と、途中志願兵として入隊したひとりの戦災孤児を中心に物語りは進みます。 ここで語られるのは、悲惨な戦闘シーンや勇敢な兵士の姿ではなく、戦闘の合間の穏やかな休息の時間。どちらかというと戦場らしからぬ、のどかな場面が続きます。飢えや寒さに苦しみながらも、4人が共有したささやかな歓び・・・彼らは少年のように無邪気です。4人の兵士は、ただひとり読み書きのできる戦災孤児の少年に、彼らの日常を綴るようにいいつけます。死がいつも隣り合わせに存在している彼らにとって、それは大きな慰めだったのでしょうね。 やがて追っ手の影が徐々に迫り、壮絶なラストシーンへ。。。。。。 幸福な時間は長続きしないもの。これはなにも、戦場に限ったことではありませんね。現実は辛く悲しいものですが、そしてまた、かけがえのない美しいものでもあるんでねぇ。
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これといったことがおこるわけではないけれど書いてある以上に なにかが ある 感じがして余韻 というか 余白 というかなんか そんなもの
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忘れたくない愛おしい思い出が大切に語られている物語。まるで秘密基地で遊ぶ男の子のような日々。有り難う、大事な記憶が鮮やかに綴られたあのノートを、私たちはちゃんと読むことができました…。(2008.10.26読了)
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ダ・ヴィンチ2008年10月号 「今月のプラチナ本」 2008年9月26日(金)読了。 2008−90。
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いつまでもと思ったことほど続いてくれない。わかっているから、いとしい。私はこの五人がとても好きだった。空のなかをふわふわ漂って消えていくような出来事を、ちゃんと伝えようと言葉にした。そんな印象。
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