あたらしい戦略の教科書 の商品レビュー
戦略をたてたらそれで終わりではございません.非常に基本的なお話で、解りやすく書かれてます.KW:現在位置・目的地・ルート
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■概要 『はじめての課長の教科書』の著者による2冊目の著書。 「戦略」とは、現在地と目的地を結ぶルート。カーナビでたとえるなら、現在地を表示し、目的地を設定すると、カーナビが最適ルートを検索してくれる。しかし、道路状況などに応じて、ルートは刻々と変化する。この比喩からわかるように...
■概要 『はじめての課長の教科書』の著者による2冊目の著書。 「戦略」とは、現在地と目的地を結ぶルート。カーナビでたとえるなら、現在地を表示し、目的地を設定すると、カーナビが最適ルートを検索してくれる。しかし、道路状況などに応じて、ルートは刻々と変化する。この比喩からわかるように、戦略とはトップが描いて、「後はよろしく」ではなく、現場に近い各専門化が、ボトムアップ的な方法で、立案以前の段階から積極的に関わることが不可欠と説く。「戦略の実行」という現場の観点から逆算して書かれた、戦略の実務書となっているところに、本書の特長がある。日本人がなぜ戦略的思考が苦手なのかの考察も興味深い。 ■仕事に活かせる点 ・全体のわずか5%のウェットな事実(他社と差別化し得る貴重な情報)が鍵となる。そのために、Give5乗の精神で、自らウェット情報を人に与え続ける ・異常値を知るには、普段から正常なものに多く触れる必要がある。業界の標準値を覚えておく ・自社の競合を見つけるときは、顧客の財布の中身ばかりでなくて、顧客の時間・関心事を誰と奪い合っているのか考える (例:フェラーリの競合は、他の自動車ではなく、クルーザーや自家用ジェットかもしれない) ・「敵を知り己を知れば百戦危うからず」ではダメで、「競合と、どちらがよりお客様を理解しているか」を競わなくてはいけない ・皆の意見を取り入れ、それぞれに異なる利害を仲良く平均化するような形でまとまった戦略は、少なからぬケースで最悪なものとなる ・組織のトップは戦略にコミットメントすることを迷うものだが、戦略チームはトップを巻き込み、戦略はお墨付きである状態を確保すべきである (千)
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戦略はカーナビだ! 面白かったです。ウチの会社の本当の競合は何だろう、と考えるきっかけになりました。わかりやすい書き方ですが、奥が深いです。 まだ一回しか読んでいませんが、何度か読み返すとさらに見えてくるものがあるのではないかなと思います。
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著者の講演を聞きに行って、思わず購入。 1時間程度で簡単に読める。 いくつか参考になるところがあって良かった。
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優れて実践的、実務的な戦略の本。「ビジネスの複雑さがものすごい勢いで増している現代においては、現場的な専門知識の乏しい組織のトップが、戦略のすべてを管理することのリスクが極端に高まっています。現代における戦略とは、現場に近い各分野の専門家が、ボトム・アップ的な方法で、その立案以前...
優れて実践的、実務的な戦略の本。「ビジネスの複雑さがものすごい勢いで増している現代においては、現場的な専門知識の乏しい組織のトップが、戦略のすべてを管理することのリスクが極端に高まっています。現代における戦略とは、現場に近い各分野の専門家が、ボトム・アップ的な方法で、その立案以前の段階から積極的に関わっていくべきものになったのです。」 御意でありまする。 <10年11月27日に再読> 現在、会社の至る所に身を潜めている戦略家たらんとするビジネスマン必読の書。一つひとつのメッセージが、とても響きます。
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普段読んでいる書評ブログで軒並み取り上げられていたのと、「戦略」という言葉に弱いので、迷わず購入。 「はじめての課長の教科書」でブレイクしてから立て続けの話題作ということになる。が、著者が自分より年下と知り、軽いショック。 第4章までは論理的で図も効果的に使うなど、非常に明晰...
普段読んでいる書評ブログで軒並み取り上げられていたのと、「戦略」という言葉に弱いので、迷わず購入。 「はじめての課長の教科書」でブレイクしてから立て続けの話題作ということになる。が、著者が自分より年下と知り、軽いショック。 第4章までは論理的で図も効果的に使うなど、非常に明晰な文。第5章の「実行」の章では打って変わって、ビジネス現場での生々しい話・泥臭い話になる。そのコントラストが面白かった。特に後者は経験に基づかないと書けない内容だけに、私には新鮮だった。 「戦略」のとらえ方には若干違和感があるが、「プロジェクト」と読み替えれば、とても実践的で、使える本だと思う。何度も読みたい。
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何となーく思っていることを解説してあるので、とても面白かった。特に、戦略は人を動かすものなので、ドロドロしたものだと言っている箇所など。
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この本のなにが「あたらしい」かというとこの本は戦略を”現場の実行責任者として”立案して遂行する人向けに書かれている。したがって分析をしてビジネスの絵を描くための戦略ではなく、実行して効果を出すための戦略の立て方および実行のしかたが書かれている。戦略とは「現在地と目的地を結ぶルート...
この本のなにが「あたらしい」かというとこの本は戦略を”現場の実行責任者として”立案して遂行する人向けに書かれている。したがって分析をしてビジネスの絵を描くための戦略ではなく、実行して効果を出すための戦略の立て方および実行のしかたが書かれている。戦略とは「現在地と目的地を結ぶルート」と定義した上で、現在地をつかむ方法、目的地を決定する方法、ルートを選定する方法についての説明がある。そして最後に秀逸なのが、選定したルート(戦略)での実行を成功させるための方法論が書かれている。このパートがとてもよくえきていて、どうやって人を説得するか、どうやってトップを巻き込むか、組織内にどういう空気を作り出すべきか、といった現実的にはとても頭を悩ますであろうポイントについて書かれている。このパートがあるからこそ現場の実行責任者向けに書かれた本たりうるのだと思う。オススメ。[2008/8/16]
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「あたらしい戦略の教科書」酒井 穣 前の「はじめての課長の教科書」の続編。 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=753670084&owner_id=3413510 著者のブログを読み、子飼弾さんの書評で購入。 前作は、ちょっと物た...
「あたらしい戦略の教科書」酒井 穣 前の「はじめての課長の教科書」の続編。 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=753670084&owner_id=3413510 著者のブログを読み、子飼弾さんの書評で購入。 前作は、ちょっと物たりなかったが、これは良い。 戦略を「カーナビ」にたとえたところなどわかりやすい。 【ポイント】 36/目的地と現在地を結ぶ戦略を育て続ける態度が業績を向上させる 40/戦略には「議論を尽くす」といった完璧主義に逃げ込まないだけの「決断力」がいる。 60/情報力の差が競合との勝負を決める。 情報を収集し、それを分析すること自体は戦略ではない。 73/「顧客の視点」→競合と争うべきは、「どちらがより顧客を理解しているか」 「敵を知り己を知れば百戦危うからず」は顧客視点がぬけおちており完璧に間違い 80/インタビューのスキル→「相手に口を滑らせるスキル」 134/戦略はコミュニケーションを活性化させるための道具 140/将来の大戦略のためには、尖った少数意見を大切にする態度が必要 「組織の問題だ!」は、そこに働く人間にこそ問題がある。 人がかわらないと枠組みを変えても変わらない。 160/無難な製品の市場からの撤退を決断しなければ、一流企業になれない。 219/プロジェクトの進行状況は、「どれだけ達成できたかではなく、どれだけ仕事が残っているか」
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