あたらしい戦略の教科書 の商品レビュー
備忘録 ●情報力を高めることで、戦略の効果を高めることができる ●まずは顧客の求めているもの、自社でできることからスイートスポットを絞りこむ ●業界紙、関連書籍、ブログ、関連特許、複数の検索エンジン、有料ニュースや分析レポートから、ドライ情報を集める ●自分の業界に関する標準的な...
備忘録 ●情報力を高めることで、戦略の効果を高めることができる ●まずは顧客の求めているもの、自社でできることからスイートスポットを絞りこむ ●業界紙、関連書籍、ブログ、関連特許、複数の検索エンジン、有料ニュースや分析レポートから、ドライ情報を集める ●自分の業界に関する標準的な値を頭に入れておき、分析したら、日付を入れておく。分析結果は印刷して机に広げてみる ●分析の創出はタイミングが命。収集6に対して、分析が4の時間配分がちょうどよい ●社会の役に立ち、人に感謝されるという利他性のスパイスがあることが重要 ●自社の独自性を伸ばし、顧客の潜在的要求に広く答え、構造的問題を解決することが重要 ●矛盾とは、ブレークスルーの母。新しいアイデアは、トレードオフを解消させるために求められる ●新しいアイデアを生むには、他部署の意見、新入社員の意見、顧客の意見を活用する ●すぐ簡単に実現できそうで、業績へのインパクトも比較的大きいアイデアを、クイック・ウィンのテストケースとして実行する ●計画表は細かい作業に分割し、かつ全体として、分割した要素を合わせたら100%になっていることが重要 ●専制君主タイプのリーダには教えを請い、報告・連絡・相談を密にすること。お世辞は効果無い
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タイトル通り、新しいものの見方を提供してくれる良書。戦略とは、現在地から目的地までの行き方である。行き方は何通りもあるし、現在地と目的地がそれぞれ時々刻々変化するので、戦略は常に見直す必要がある。得てして現在地を見失っていることが多いと思う
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一番印象に残ったのが、著書のまえがき。本書は「戦略の実行という現場の観点から”逆算”して構築された戦略の実務書」だそうだ。この視点は前作「はじめての課長の教科書」の実践編的な位置づけにもたっており、非常に新しい。 ただし、本文を読んでいくと、特にひっかかりもおぼえずさらっと最後ま...
一番印象に残ったのが、著書のまえがき。本書は「戦略の実行という現場の観点から”逆算”して構築された戦略の実務書」だそうだ。この視点は前作「はじめての課長の教科書」の実践編的な位置づけにもたっており、非常に新しい。 ただし、本文を読んでいくと、特にひっかかりもおぼえずさらっと最後まで終わってしまった。やや企画オチな本か・・・ 印象に残ったところ ■戦略立案を刺激する優れた目標 ・リーダーが設定した目標であること ・3年程度の期間で到達したい目標であること ・背伸びをすればギリギリ届くような高さの目標であること ・測定できる目標であること ・利他性のスパイスが入っていること ■戦略立案の方法 ・現在のスイートスポットをいかにして有効活用するか →強みを絶え間なくアップグレードするための方法論を確立すること →顧客の頭の中に消えないメッセージを刻み込む ・現在のスイートスポットをいかにして維持するか →既存の顧客を大切にする ・将来的にスイートスポットをいかにして広げていくか →構造的な問題を解決する、新しい能力を獲得する →既存の顧客を大切にする
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ビジネスにおける戦略の立案とは、自分たちのスイートスポット についての理解を組織内で広め、以下の3点について広く議論 し、アクションプランについて関係各所で合意すること (1)「攻め」の戦略=現在のスイートスポットをいかにして 有効に活用するか? ・得意分野を伸ばし、...
ビジネスにおける戦略の立案とは、自分たちのスイートスポット についての理解を組織内で広め、以下の3点について広く議論 し、アクションプランについて関係各所で合意すること (1)「攻め」の戦略=現在のスイートスポットをいかにして 有効に活用するか? ・得意分野を伸ばし、とにかく1番になること (2)「守り」の戦略=現在のスイートスポットをいかにして維持するか? ・既存の顧客を大事にすること (3)「成長」の戦略=将来的にスイートスポットをいかにして 広げていくか? ・構造的な問題を解決すること → 組織の構造が問題である事は意外と少ない。 ・新しい能力を獲得すること → 優れた戦略は民主主義的な方法からは生まれない
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基本的な戦略の考え方が一般的な分かりやすい表現でまとめられてます。ふだんこういう本を読まないような人にもオススメ!
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『はじめての課長の教科書』の著者が書いた戦略論、ということで早速読んでみました。 いわゆるロジカルな「戦略論」と比べてかなり実地的、少なくともそういった雰囲気を出しています。目的-戦略-現在地、の構造を語った上で、カーナビの例を引くところはしっくり来るところがあります。この人...
『はじめての課長の教科書』の著者が書いた戦略論、ということで早速読んでみました。 いわゆるロジカルな「戦略論」と比べてかなり実地的、少なくともそういった雰囲気を出しています。目的-戦略-現在地、の構造を語った上で、カーナビの例を引くところはしっくり来るところがあります。この人は、この自然に読ませる文体に優れたものを持っているんだろうな、と思います。 ちなみに、ですけど、"デトロイト・コンサルティング、最優秀リサーチフェローのマイケル・レイナー氏(P.115)"と書いてますが、正しくは"デロイト・コンサルティング"です。そもそも、それよりもクリステンセンとの共著の『イノベーションへの解』か『戦略のパラドクス』の著者としての方が有名なような気が。まあ、細かいですが。 でもおまけで星5つ。
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「現場からのボトムアップの戦略が必要だ」とあるように、上から目線の戦略ではなく、現場のビジネスマンのための戦略についての解説になっている。 非常に理解しやすい説明となっている。
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不思議な本。 タイトルどおり、「あたらしい」戦略の教科書だ。 他の「戦略」に関する本には書かれていなさそうな内容が、沢山書かれている。それは、本書が、「戦略の実行」という観点を大切にした、「戦略の実務書」を目指して書かれているからなのかもしれない。 平易で読みやすい文調だが、戦...
不思議な本。 タイトルどおり、「あたらしい」戦略の教科書だ。 他の「戦略」に関する本には書かれていなさそうな内容が、沢山書かれている。それは、本書が、「戦略の実行」という観点を大切にした、「戦略の実務書」を目指して書かれているからなのかもしれない。 平易で読みやすい文調だが、戦略立案時・実行時に実際に現場で起こる様々な事象を念頭において書かれており、ドライでシャープな記述も多い。 自分はまだ経験していない事象も多かったが、いつか、「あるある、そういうこと」と思える日も来るのかな。その日のための予習をした気分。 【読書メモ:特に印象に残った箇所を本書から引用】 ・ 戦略がないということは、入ってくる情報を「何かに使えそうだ」と感じつつも、ひたすら無駄に捨てること。 ・ 普通の人間に選択が必要なのは、現状を完璧に把握したり、未来を完全に予測したりすることが不可能だから。戦略は、不確実な環境で、少しでもロジカルな選択をし、それを関係者とコミュニケーションしていくためのツール。 ・ インタビューを受ける相手が口を滑らせる可能性があるのは、その相手が普段から悶々と考えているような、「相手にとって重要な問題や気づき」 ・ 人間の集団では、悪い情報が伝わる速度というのは、良い情報に比べて遅くなる。しかし、ネガティブなことは、放っておくと成長する。悪い情報こそすばやく入手する必要がある。 ・ 日本人は大局観を大事にしすぎて、細部へのこだわりに欠けるところがある。戦略に関しては、数字による細かい管理がどうしても必要になる。戦略に差が出るのは、大局観においてではなく、その細部においてである。 ・ 戦略は目標に近づくについれて育っていく。 ・ ブレイクスルーとは、それまではトレードオフだと思われていたことを、これまでになかったあたらしいアイディア一発で解消してしまう行為。だから常に、矛盾の生じる箇所をリスト化しておく。 ・ 経営者の個人的な思いつきで始められる場当たり的な新規事業は、無難な製品を生み出す運命にある。 ・ 人間の正義感とは、「自らが十分に世間から認められていない」という「不運感」を埋め合わせるために発露することが多々ある。このような正義感をベースにした情熱は、空回りし、伝染しない。
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● 戦略とは、「現在地」と「目的地」を結ぶ「ルート」のことである。 ● 結局、この「議論を尽くす」という言葉には、いくら議論をしても、最終的にそれを判断するのは、かなり不完全な人間であるという視点が抜け落ちているのです。 ● 現代のアメリカ軍の原子力空母では、危機のレベルが上...
● 戦略とは、「現在地」と「目的地」を結ぶ「ルート」のことである。 ● 結局、この「議論を尽くす」という言葉には、いくら議論をしても、最終的にそれを判断するのは、かなり不完全な人間であるという視点が抜け落ちているのです。 ● 現代のアメリカ軍の原子力空母では、危機のレベルが上がるにつれて、意志決定権は逆に現場レベルに向かって降りていくという話をご存じでしょうか。最も危険な状況において、大ざっぱで古い知識しか持たない者(ビジネスでは経営者と呼ばれる人々)が、空母の艦橋に座っているからというだけで間違った指令を出すことほど、悲惨な結果を招き入れる原因はないのです。 ● 「釣り糸はいつも垂らしておけ。一番思いがけないときに池の中には魚がいる。」オウィディウス ● ここで、なんとしても注意しておきたいのは、情報を収集し、それを分析すること自体は戦略ではないという事実です。この点を誤解してしまうと、せっせと集めてきた情報をエクセルで分析するばかりで、それに続くアクションを起こさないような組織、いわゆる戦略の無い組織が出来上がってしまいます。 ● 同僚に「金をくれ」とせがむのがナンセンスなように、同僚に一方的に情報を求めるような態度も、やはり間違っているということです。 ● 「詳しそうだったり、大事そうだったりする地図よりも、遠くの灯のほうが、人を力づけられるように、僕は思う。」糸井重里 ● 関係者を十分に巻き込まないで立案した戦略は、それがいかに優れていたとしても、実行はうまくいきません。戦略の立案を密室で行うことは、犯してはならない「現代社会のタブー」なのです。
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「あたらしい」戦略の教科書。 ということで手に取ってみましたが、 そんなに新しいことは書いてないように思った。 でも、戦略を立てて実現していくまでの道のりを カーナビに例えて説明している等、 内容としては分かりやすくて良かったと思います。 そうだな〜って共感したの...
「あたらしい」戦略の教科書。 ということで手に取ってみましたが、 そんなに新しいことは書いてないように思った。 でも、戦略を立てて実現していくまでの道のりを カーナビに例えて説明している等、 内容としては分かりやすくて良かったと思います。 そうだな〜って共感したのは… 「組織の構造が本当の問題であることは少なく、 多くの問題は、そこで働く人間にこそ問題がある」 ですね。 組織を作ってるのも人だし、 誰が問題とか荒探しする必要は全くないと思うが、 根本原因は、そこに集まった人にあると私も思います。
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