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MONSTER(完全版)(9) の商品レビュー

4.1

9件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2025/03/02

この終わり方は好み、結論は読者にお任せ。 だから色んな読みが発生し、再読をも誘発す。その意味で漫画家の巧妙さが際立つ。 ただ一つ言うなら、現在のテクノロジーによるものか、色んな場面設定は現実性を失ってしまっている。この不可避な状況を越えて将来も読まれるのかというと、正直そこまでの...

この終わり方は好み、結論は読者にお任せ。 だから色んな読みが発生し、再読をも誘発す。その意味で漫画家の巧妙さが際立つ。 ただ一つ言うなら、現在のテクノロジーによるものか、色んな場面設定は現実性を失ってしまっている。この不可避な状況を越えて将来も読まれるのかというと、正直そこまでの深さが無いような気もしなくもなく。 東側による作為というのも少し前の設定な感じもしますしね。 一つじゃないか、このコメントぶりは。

Posted byブクログ

2023/04/14

こちらもチェコに行くので手に取った。 面白かったーーー 結局お母さんはどういうつもりで彼女を手渡したのか、お母さんはどういう経緯で行方をくらましたのか、とても気になる。 それにしても本当に面白かったなあ。

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2022/07/18

手作りの苔桃ジャム ドイツ系チェコ人は 南ドイツの山に囲まれたある町 人間の善悪の根幹を破壊するということが 誰にも平等なのは死だけだ 

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2022/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ーー「誰がこの野獣のようになれるのか。誰が野獣に逆らって戦うことができるのか」 本作で度々登場してくる「ヨハネの黙示録」。その答えに注目して読んだが、以下の2点で「肩透かし」だった(ここからネタバレ)。 まずボナパルタがすっかり普通の老人となり、洗脳する側にモンスターが存在しなかったこと。これは511キンダーハイム元院長やバイエルンの吸血鬼、フランクフルト右翼の4人の統率者らにも言える。旧東ドイツにもチェコにもモンスターは存在してなかった。 もうひとつは、ヨハンが凡庸な「ちょいキャラ」に狙撃されてしまったこと。「誰がモンスターを止めるのか?」という問いをあれだけ引っ張ってテンマを応援する人々が立ち上がり、記憶を取り戻したアンナとグリマー、真相にたどり着いたルンゲ警部がルーエンハイムの町に集結していたのに「ちょいキャラ」にその大役させちゃうなんてあんまりだ!と思った。「殺し合いをさせている人たちから狙われないポジションを取る」ところがヨハンのヨハンたらしめたクールなポイントだった。。。 とは言え、本巻の終盤までは本当に素晴らしい。ヨハン少年が511キンダーハイムで起こした全滅事件を平和な田舎町で再現されていく恐怖。自身の過去を知ったヨハンが自身を自壊させるために自分を知る者たちを町に集めて殺し合いの連鎖に巻き込んでいくスピード感はお見事という他ない。 結局、ヨハンとロベルトが見たかった「本当の終わりの風景」は「テンマがヨハンに銃口を突きつけた瞬間」に立ち現れたが成立はしなかった。 …いや、ひょっとすると本作は「本当の終わりの風景」の序章なのかもしれない。

Posted byブクログ

2013/10/10

本当の闇も本当の恐怖も、人間の中に生まれ 人間の中で育ち、人から人へと際限なく膨らみ、広がる。 本当の終わりの景色と夢から醒めるかいぶつ。 最後の瞬間に魂の救済が訪れるグリマー。 幸せと悲しみは表裏一体で感情は思うよりも 単純で、複雑で、混沌とした世界を象るのはいつも 形のな...

本当の闇も本当の恐怖も、人間の中に生まれ 人間の中で育ち、人から人へと際限なく膨らみ、広がる。 本当の終わりの景色と夢から醒めるかいぶつ。 最後の瞬間に魂の救済が訪れるグリマー。 幸せと悲しみは表裏一体で感情は思うよりも 単純で、複雑で、混沌とした世界を象るのはいつも 形のないものだけに迷いは消えず、 脆く愚かな人類はいつの時も間違えてしまう。 すべてのことは1つの環であるがために 常に表と裏があり、美しく循環することは難しい。 赦すこと。赦されること。 愛情ゆえに苦しみ、愛情ゆえに満たされる。 人間の喜びと悲しみ、光と影、愛しさと憎しみ。 すべては同じ感情に辿り着き、すべての人に等しく 愛も罪も存在する。 怪物は特異なものでなく、誰もがなりうる 悲しい結末だということを忘れずに光を見つめたい。

Posted byブクログ

2012/06/20

久しぶりに読み返した。サスペンスの名作。犯罪者をたくみに操り、過去を知る人を次々と殺害する青年ヨハン。話術で追い込んで自殺させたり、殺し合いをさせたり、こんな人間居たらホントに「怪物」。そんなストーリーもいいけどやっぱり浦沢直樹は読み手を引き込む演出が上手。当時は飽食気味だった終...

久しぶりに読み返した。サスペンスの名作。犯罪者をたくみに操り、過去を知る人を次々と殺害する青年ヨハン。話術で追い込んで自殺させたり、殺し合いをさせたり、こんな人間居たらホントに「怪物」。そんなストーリーもいいけどやっぱり浦沢直樹は読み手を引き込む演出が上手。当時は飽食気味だった終盤も、通して読んだら割りとすんなり。サスペンス映画好きは読んでおきましょう。56

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2011/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

エンジニアであれば、劣悪なコードに出会った時にリファクタリングかフルスクラッチで書き直すか悩んだことが1度はあるだろう。 本書は、一度はリファクタリングでプロジェクトを死の淵から救った若きエンジニアが、実は既存のコードを捨ててしまうべきだったと気づき、もがき苦しむ様を、若き医者というメタファーを用いて表現した物語である。 本書に度々出てくる "名前のない怪物" とは、 匿名クラス/無名関数のことである。その強力さに魅了されたエンジニアは、ついついそれを乱用してしまい、結果としてテストのしづらいスパゲッティコードが生成されてしまう。 「僕の中の怪物がこんなに大きくなったよ!」とは、よく表現したものである。 なお、印象的な最終ページは、スパゲッティコードとなってしまった怪物が、"空飛ぶスパゲッティモンスター神" として新世界を創造されたことを示唆している。それは「何にだってなれるんだよ。...だから、怪物なんかになっちゃいけない...」という言葉からも明らかである。

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2010/09/24

 天才脳外科医テンマが助けた少年は「悪魔」だった・・・。予測できないストーリー展開で、佳作揃いの浦沢作品の中でもベスト3に入るでしょう(一番好きなのはマスター・キートンですが)。完全版で少しずつ通して読んでみました。途中で亡くなってしまう人と、最後まで生き残る人と、明暗がくっきり...

 天才脳外科医テンマが助けた少年は「悪魔」だった・・・。予測できないストーリー展開で、佳作揃いの浦沢作品の中でもベスト3に入るでしょう(一番好きなのはマスター・キートンですが)。完全版で少しずつ通して読んでみました。途中で亡くなってしまう人と、最後まで生き残る人と、明暗がくっきりと分かれて何とも言えない思いがしましたが、決して後味の悪い読後感ではありませんでした。なお、第9回手塚治虫文化賞(マンガ大賞)を受賞した『PLUTO』がつい先日完結しましたが、この『MONSTER』も第3回手塚治虫文化賞(マンガ大賞)を受賞しています。

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2009/10/04

病院内での白い巨塔(権力闘争)、猟奇殺人、医療倫理、幼児虐待、東西冷戦構造…。重いテーマと重いミステリーを絡めに絡めた、深い深い物語。これぞまさに大人の知的好奇心をくすぐる漫画と言えるのではないでしょうか。緻密な構成と格好良すぎの一話一話の終わりかたに、改めて全18巻を読み返すた...

病院内での白い巨塔(権力闘争)、猟奇殺人、医療倫理、幼児虐待、東西冷戦構造…。重いテーマと重いミステリーを絡めに絡めた、深い深い物語。これぞまさに大人の知的好奇心をくすぐる漫画と言えるのではないでしょうか。緻密な構成と格好良すぎの一話一話の終わりかたに、改めて全18巻を読み返すたびに唸らされます。 物語に直接は関係ないけれども、グリマーさんの一言「夜のプラハの街って、まるで、おとぎの国みたいだ」が、やたらと印象的です。

Posted byブクログ