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「私はうつ」と言いたがる人たち の商品レビュー

3.2

40件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2012/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近、うつ病って良く聞くようになったと思います。私の職場にもそう診断された方がいらっしゃいます。 正直、どういうふうに接したらいいのかわからなくて、ちょっと参考になるかな・・と手に取りました。 著者はテレビでもおなじみの方。歯切れ良い文章はとっても読みやすかったです。 本の趣旨としては、うつ病といいつつ仕事を休んで海外旅行へいってしまうような人は、果たしてうつなのか?というようなところなのですが・・それに関しては専門家でも判断が難しいようです。 著者はうつ病と診断されて喜ぶようならうつ病ではないのでは?といわれていますが、それも確たる基準でもなさそう・・。 うつ病の人との接し方については、特別扱いせず、普通にしっかりとコミュニケーションをとることが大切のようです。 ちょっと難しそうですが、心がけて見たいと思います。 うつ病って良く聞くけど、実際どんなものなの?という疑問を持っているひとにはおススメできます。

Posted byブクログ

2012/07/26

香山さんはタイトルをつけるのがうまいですね。いや、タイトルは出版社がつけてるのかな。思わず手に取りたくなるようなタイトルでした。 内容はうつが蔓延した社会について批評をしているもの。エッセイみたいにサラッと読めます。普通だったけどそれなりに面白かったかな。 鬱をアイデンティテ...

香山さんはタイトルをつけるのがうまいですね。いや、タイトルは出版社がつけてるのかな。思わず手に取りたくなるようなタイトルでした。 内容はうつが蔓延した社会について批評をしているもの。エッセイみたいにサラッと読めます。普通だったけどそれなりに面白かったかな。 鬱をアイデンティティにしたがるタイプの人には違和感を覚えていたので、そのへんについて言及されていた点については良かったです。 鬱をとりまく日本の社会(会社)の環境は、それこそ鬱ですねw うちは中小だから自主退職かな・・・私の入社と入れ替わりでメンタル系の病で休職した人が居たんですが、二週間休みが一ヶ月休みに、一ヶ月が三ヶ月に、半年に、となったかと思えば、部署異動しての復帰。でも合わなくて結局退職。本当のことは知りませんが、いわゆる「使えない」社員さんだったらしく、会社も持て余していたのだろうか・・・と邪推してしまいます。 メンタルの病ってほんと難しいものがあるなと思います。 でも、本当に鬱で苦しむ人をフォローできる世の中であって欲しいし、あるべきだと思います。

Posted byブクログ

2012/07/08

新型うつや偽装うつをとりまく問題などを取り上げた本。 うつ病と普通の落ち込んだ状態は外側からは判別がしにくい。そのため、病気である特権を濫用する輩もいるということである。濫用は本当のうつ病の人までも貶めることになる その意識は「マイナスの状態から這い上がっている状態を認めて欲...

新型うつや偽装うつをとりまく問題などを取り上げた本。 うつ病と普通の落ち込んだ状態は外側からは判別がしにくい。そのため、病気である特権を濫用する輩もいるということである。濫用は本当のうつ病の人までも貶めることになる その意識は「マイナスの状態から這い上がっている状態を認めて欲しい」という承認欲求から発生する。病気である人間を責めることは難しいから、それを特権のように振りかざすことで保護されることになる。 成果が0以下の状態でも、行動に結果が出ないでも、責めずに見守って欲しいという心理が働く。人によっては通常のうつ病の人も十把一絡げ甘えと見えるかもしれない。 希望が見いだしにくい世の中だからこそ、努力してたどり着けるところを自分の中に生み出しているのだろう。各個人の意識においても、社会のありかたにしても改善の必要がある事象である。

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2012/05/02

エッセイとしては読めます。あくまでエッセイです。 内容はほとんどが著者の設定したテーマに沿うように、いろいろと引用したもので、小説のように読むものです。  間違いない「大うつ」の人にはおススメしたくない本です。自分の行動にさらに迷いが生じ、落ち込みます。そして、内容が内容だけに、...

エッセイとしては読めます。あくまでエッセイです。 内容はほとんどが著者の設定したテーマに沿うように、いろいろと引用したもので、小説のように読むものです。  間違いない「大うつ」の人にはおススメしたくない本です。自分の行動にさらに迷いが生じ、落ち込みます。そして、内容が内容だけに、この本を読んで落ち込んでいることを言いたくないという感情が起こりますので、さらに落ち込みます。  憶測ですが、家族の方くらいなら読むと良いのかもしれません。良し悪しを別にして、本人のことをいちばん大切に思っているでしょうから。こういう考え方もあるのだと知って、病気を患っている方のことを客観的に支援できると思います。 追記・・・題名やテーマ設定が面白い。「こう考えればモノが売れるんだ」という勉強になります。営業職の方にオススメです。

Posted byブクログ

2012/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新書は理論書ではないので、軽く読むのがよい。 世間で言われている現象の一端をつかむために読む。 差しさわりがない言い回しで、過酷な問題を避けているのかもしれない。 内容の判断はできないが、現象の一端をしることはできた。

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2011/10/23

他人と異なる自分のアイデンティティとしてのうつ。 うつと診断されることにより、自分が置かれている 立場の現状を正確に認識せず、言い訳にしている のではないかとの分析。これらは何となく同じ様な 想いを持った。 その陰で実際にうつで苦しんでいる人達がいる。 精神病という...

他人と異なる自分のアイデンティティとしてのうつ。 うつと診断されることにより、自分が置かれている 立場の現状を正確に認識せず、言い訳にしている のではないかとの分析。これらは何となく同じ様な 想いを持った。 その陰で実際にうつで苦しんでいる人達がいる。 精神病というのは診断が極めて困難で、 これらの矛盾を解決することが容易ではない ことが実感させられる。

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2011/06/27

自称うつについて知りたくて読書。 大連にも東京にも自称うつという人を多数見てきた。うつというキャラ、アイディンティティ、プロフィールとして演じる人たち。同情を集めて、注目してもらい、やさしくしてもらうための手段に利用している(意識的かどうかは別として)。 その多くが周りのエネ...

自称うつについて知りたくて読書。 大連にも東京にも自称うつという人を多数見てきた。うつというキャラ、アイディンティティ、プロフィールとして演じる人たち。同情を集めて、注目してもらい、やさしくしてもらうための手段に利用している(意識的かどうかは別として)。 その多くが周りのエネルギーをチュルチュルと吸い取るのでやっかいである。 著者の分析は鋭い。うつに対する理解が進んだがゆえにうつを利用する人が増えてきた。忙しくなったため自己客観視できない人が増えてきた。自分の内なる問題と対峙できない人たちが増えている。 確かに統計を見るとバブル崩壊後の不況と2000年以降の競争原理強化や派遣や契約社員などの労働環境の変化も原因となっていると推測される。 (韓国の労働時間数の多さは驚愕) 第5章で自称うつに関係がありそうな要素として自己愛があると紹介されている。自分は周りとは違う特別な存在という病的な認識は人格障害に近いのではないと思う。そして、そのまま、ストーカーや攻撃性が強いナルシストへと変貌していくのであろうか。 うつといえばなんでも許される社会であるのは事実に近いと思う。まずは社会の認識、あり方から変えていく必要があると思う。本当にうつで苦しむ人たちへしっかりとサポートしてあげるためにも。 読書時間:約40分

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2011/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 仕事を休んでリハビリがてらに海外旅行や転職活動に励む「うつ病セレブ」、その穴埋めで必死に働きつづけて心の病になった「うつ病難民」。 格差はうつ病にもおよんでいる。 安易に診断書が出され、腫れ物に触るかのように右往左往する会社に、同僚たちはシラケぎみ。 はたして本人にとっても、この風潮は望ましいことなのか? 新しいタイプのうつ病が広がるなか、ほんとうに苦しんでいる患者には理解や援助の手が行き渡らず、一方でうつ病と言えばなんでも許される社会。 その不自然な構造と心理を読み解く。 [ 目次 ] 序章 一億総うつ病化の時代 第1章 うつ病セレブ 第2章 うつ病難民 第3章 「私はうつ」と言いたがる人の心理 第4章 うつ病をめぐる誤解 第5章 「自称うつ」と「うつ病」をどう見分けるか? 第6章 うつ病と言うとなんでも許される社会 終章 ほんとうにうつ病で苦しんでいる人のために [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2012/03/15

私の嫌いなタイプの人間がきっちり記されていてスッキリした。すぐ、「鬱だわ〜」とか「病む〜」と言う人、迷惑です。ちゃんとしっかり悩みなさい!・・・と自分にも戒める。

Posted byブクログ

2011/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1時間くらいで読めちゃうし、読んでおいて損はないかな〜。うつとうつの違い、今の流行についてなんとなくわかるよん。

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