なぜ君は絶望と闘えたのか の商品レビュー
[ 読了 ] 司法制度や少年法の問題点が浮き彫りになった光市母子殺害事件。 壮絶な人生を歩むことになった本村洋さんのノンフィクション作品。 若い家族に降りかかる不幸。これが真実と思うと読んでいて最後まで胸が苦しかった。 最後まで闘い抜いた本村さんに寄り添った作家の熱意もすごいと感...
[ 読了 ] 司法制度や少年法の問題点が浮き彫りになった光市母子殺害事件。 壮絶な人生を歩むことになった本村洋さんのノンフィクション作品。 若い家族に降りかかる不幸。これが真実と思うと読んでいて最後まで胸が苦しかった。 最後まで闘い抜いた本村さんに寄り添った作家の熱意もすごいと感じた。
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山口県光市で起きた母子殺人事件。当時18歳の犯人は私からしても極悪で死刑に適切と考える。亡くなった母子がとてもかわいそうで、生きて味合うことができた人生を考えると胸が苦しくなる。残虐な犯行にも関わらず、日本の法制度は少年法により18歳の少年の名前を公表できず、当時は死刑にすら出来...
山口県光市で起きた母子殺人事件。当時18歳の犯人は私からしても極悪で死刑に適切と考える。亡くなった母子がとてもかわいそうで、生きて味合うことができた人生を考えると胸が苦しくなる。残虐な犯行にも関わらず、日本の法制度は少年法により18歳の少年の名前を公表できず、当時は死刑にすら出来なかった。システムと現実の隔たりをもっと改善すべきだと思う。夫の本村洋さんやその関係者の方々がものすごい努力をして法制度を変えて死刑にすることができたけれど、きっと今も既存のシステムによって罪がきちんと裁かれないことが多々あるのだと思う。私を含めて今を生きる人たちはもっと現実にシステムを合わせるよう改善していく必要がある。
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なぜ君は絶望と闘えたのか―本村洋の3300日。門田隆将先生の著書。光市母子殺害事件で奥様とお子様を奪われた本村洋さんの心情は察するに余りあります。普通の人間なら、容疑者への怨恨を抑えられず、逆上して罵詈雑言を浴びせたり報復措置を考えてしまったりしてもおかしくありません。それなのに...
なぜ君は絶望と闘えたのか―本村洋の3300日。門田隆将先生の著書。光市母子殺害事件で奥様とお子様を奪われた本村洋さんの心情は察するに余りあります。普通の人間なら、容疑者への怨恨を抑えられず、逆上して罵詈雑言を浴びせたり報復措置を考えてしまったりしてもおかしくありません。それなのに常に冷静で真摯な対応を取り続ける本村さんのお人柄にはただただ尊敬するばかり。このような残忍な事件が二度と起こらない社会であってほしい。
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山口県光市での母子殺人事件。被害者の夫であり父親は、本村洋氏、といえば、多くの方の記憶にあるのではないだろうか。この事件は1999年に起こった。犯人は18才の少年F。 Fは、本村氏の最愛の妻娘を殺害したのみにとどまらず、死後の妻を犯した。ここまでの犯罪は、そうざらにはない、当然死...
山口県光市での母子殺人事件。被害者の夫であり父親は、本村洋氏、といえば、多くの方の記憶にあるのではないだろうか。この事件は1999年に起こった。犯人は18才の少年F。 Fは、本村氏の最愛の妻娘を殺害したのみにとどまらず、死後の妻を犯した。ここまでの犯罪は、そうざらにはない、当然死刑になるものだと思ったのだが、当時の裁判判決の相場では、無期懲役が相当とされた。しかも18才の無期懲役は、通常7年の監獄生活で釈放される。これが当時の法曹界での常識とされた。 本村氏は、この常識に敢然と立ち向かう。23才の若者は、そのエネルギーのすべてを「Fを死刑にすること」に振り向け、その鬼気迫る真摯なエネルギーは世論を味方につけ、小渕、小泉両首相を揺さぶり、ついには最高裁での逆転差し戻し判決を得ることになる。その間9年。当時若々しかった、一方では未熟さを感じさせた本村氏は、この間素晴らしい成長をされたように感じる。死刑論に対する成熟した思想と落ち着いた語り口は、とても30歳の若者とは思えない。「人は、死刑になることを運命づけられた時に初めて人を殺した罪を反省できる」や、「反省しても許されざる罪がある」などの言葉は、エセ・ヒューマニストや死刑反対論者たちの額に刻印したいとどの説得力がある。 妻や娘を殺されたことに端を発した彼の功績は、個人的闘争を超え、今後の日本法曹界に非常に重要な足跡を残した。本当にありがたいことである。 2008年4月差し戻し審でFに死刑が宣告された。これにより本村氏の目標は達成された。この闘争を生きる糧としてこの9年間を過ごしたはずの彼は、今後どのような人生を歩むのか。できることならば、社会活動家として、活躍を期待したい。
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あの有名な事件の遺族である本村氏は司法の壁に立ち向かうことを決意し最終的に死刑判決を実現したことは周知の事実。その過程で弁護団の取った戦法のひどさもまだ記憶に新しい。正直その経過については新たな発見はなかったのたが、そんな本書で最も印象に残ったのは、事件後仕事への意義を見いだせな...
あの有名な事件の遺族である本村氏は司法の壁に立ち向かうことを決意し最終的に死刑判決を実現したことは周知の事実。その過程で弁護団の取った戦法のひどさもまだ記憶に新しい。正直その経過については新たな発見はなかったのたが、そんな本書で最も印象に残ったのは、事件後仕事への意義を見いだせなくなり上司に辞表を出したその時の上司の言葉。一言で人生を左右することがあるのである。 「この職場で働くのが嫌なのであれば、辞めてもいい。君は特別な経験をした。社会に対して訴えたいこともあるだろう。でも、君は社会人として発言していってくれ。労働も納税もしない人間が社会に訴えても、それはただの負け犬の遠吠えだ。君は、社会人たりなさい。」
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9年間お疲れ様でした、と思わず口にしてしまった一冊。強く印象に残っている事件。被害者の必死の闘いの周囲には、すごくたくさんの力強い味方がいたんだなぁ、と。それもきっと人柄もあったろうに、そんな人の幸せが無惨に壊されて、最初から涙がでました。被害者に厳しく、犯罪者をいかに守るかの法...
9年間お疲れ様でした、と思わず口にしてしまった一冊。強く印象に残っている事件。被害者の必死の闘いの周囲には、すごくたくさんの力強い味方がいたんだなぁ、と。それもきっと人柄もあったろうに、そんな人の幸せが無惨に壊されて、最初から涙がでました。被害者に厳しく、犯罪者をいかに守るかの法廷。この事件はそれを少しづつ壊していこうとする、重大な意味も含まれていたなんて。…で、現状は被害者に優しくなったんでしょうか。ちなみに死刑に関しては、じゃ他人を殺すなと思う次第です。被害者を貶めてまで、犯人を助けようとする方々の気持ちが理解できません。
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被害者の夫である本村さんの視点で事件発生前の本村さんの生い立ちから始まり、事件後、本村さんがどう裁判を通して事件と向き合ってきたのかというのを時系列に事実をもとに淡々と書かれています。 また同時に加害者(被告)のほうも裁判での証言などで人物像が事実に基づいて客観的に書かれています...
被害者の夫である本村さんの視点で事件発生前の本村さんの生い立ちから始まり、事件後、本村さんがどう裁判を通して事件と向き合ってきたのかというのを時系列に事実をもとに淡々と書かれています。 また同時に加害者(被告)のほうも裁判での証言などで人物像が事実に基づいて客観的に書かれています。 さすがにノンフィクションだけあって淡々とした事実が逆に生々しくて話に引き込まれるとともに内容に圧倒されました! 本村さんの長い裁判を通した一貫した使命感やその真っ直ぐなメッセージが司法や法律を変えていくだけの力を持っていたこと、但し、本村さん1人の力ではなく、それを支えたたくさんの人々の存在が非常に大きかったことが、とても印象に残りました。 死というものに向き合うことで、家族の痛みや生きることの尊さの意味を知るというのは深かったですね。 この事件を通じて、日本の抱える司法制度の問題や被害者家族保護よりも加害者擁護(更正)が優先されるような、ある意味、民主主義へのアンチテーゼに踏み込むまで社会問題とした本村さんの影響力(姿勢)に脱帽です。 また作者の門田隆将の作品は「甲子園への遺言」に次いで2冊目となりましたが、両方ともノンフィクションならではのリアルさがハンパなく、内容的にもグイグイ胸に刺さる作品ですね!
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正義とは、司法とは、人が人を裁くこととは・・・ 色々と考えさせられることがある。 見切り発車的に間もなくスタートする裁判員制度はやはり間違っているのではないかと再認識させられた。
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この事件の事を思うたび、心がギュッと縮こまります。うちの長男と被害にあった夕夏ちゃんは同い年。事件が報じられた時、我が家にもハイハイする赤ちゃんがいたのです。夫が仕事中、子と二人で過ごしてたところに設備点検の業者さんが訪れて家に上げたわけです。ここまでは日常です。突然背後から襲わ...
この事件の事を思うたび、心がギュッと縮こまります。うちの長男と被害にあった夕夏ちゃんは同い年。事件が報じられた時、我が家にもハイハイする赤ちゃんがいたのです。夫が仕事中、子と二人で過ごしてたところに設備点検の業者さんが訪れて家に上げたわけです。ここまでは日常です。突然背後から襲われ絞殺ののち屍姦され、我が子は床に叩きつけられ…と、妻弥生さんの恐怖、無念、帰宅してその惨状を目の当たりにした本村さんの心中を、我が事のように思うのです。少年法や被害者救済、人権、死刑制度などについて考えるきっかけをくれる名著。 涙、涙、涙。犯人が死刑になっても、弥生さんと夕夏ちゃんは帰って来ない。
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読んでいる最中、読みおわった今、たくさん思うことがありました。胸が痛くなって泣いてしまいました。現実にあったことと思いたくない。衝撃すぎて別世界のことのようです。違うんですよね。現実にあったことなんですよね。受けとめきれていない自分がいます。
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