チェーホフ・ユモレスカ(1) の商品レビュー
チェーホフは19世紀後半の帝政ロシアの作家 16歳の時に家が破産、医学部入学とともに生計のため7年間で400篇以上の短篇を書き上げ、新聞・雑誌に掲載された。 19世紀の庶民の生活が透けて見えるほど赤裸々なことを、冷ややかな笑いを好む新聞・雑誌の読者のために、ストレートな小噺で描...
チェーホフは19世紀後半の帝政ロシアの作家 16歳の時に家が破産、医学部入学とともに生計のため7年間で400篇以上の短篇を書き上げ、新聞・雑誌に掲載された。 19世紀の庶民の生活が透けて見えるほど赤裸々なことを、冷ややかな笑いを好む新聞・雑誌の読者のために、ストレートな小噺で描く(新聞の四コマ漫画みたいかな)。 それは、同じロシアの文豪たちが描く大河ドラマではなく、深夜に15~30分ぐらいで放映される連作短編ドラマ的、あるいはウッチャンのNHK「LIFE!」的。 イワン・イワーノヴィッチ・イワノーフ マクシム・クジミーチ・サリュートフ、 …長く特徴のあるロシア人の名前すら小噺のネタに感じる。 次々に繰り出される人々の喜怒哀楽が、車窓から見た町の風景のようにうつろう。 この作品群でチェーホフは滑稽で悲しい人間劇を会得し、やがて『桜の園』『三人姉妹』『ワーニャ伯父さん』など戯曲名作を生み出していく。 ロシアは深い!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ユーモア小説だった。まだ代表作を生む前のチェーホフの作品群でユーモアという面でおおいに楽しんだが、読み切るまでにはなかなか根気が要った。ロシア小説らしい名前の覚えづらさしかり。 小説っぽくない形式の話がいくつかあり、それらが面白かった。(『小説の中で一番たくさん出くわすものは』『簡約人体解剖学』『統計』など) 小説だと『復讐』がよかった。65篇。
Posted by
若きチェーホフ、雑誌、新聞に短編や雑文を書きまくって モスクワ大学医学部学費や家計をささえた その数は7年間で400編! 数で言うなら日本の星新一さんのほうが多いのではとは思うが 生活がかかっているアルバイト、それで文学修行してしまったのだという 後世に残る名戯曲を成功させたと...
若きチェーホフ、雑誌、新聞に短編や雑文を書きまくって モスクワ大学医学部学費や家計をささえた その数は7年間で400編! 数で言うなら日本の星新一さんのほうが多いのではとは思うが 生活がかかっているアルバイト、それで文学修行してしまったのだという 後世に残る名戯曲を成功させたというのだから、何がきっかけになるか 医者にもなったし、いい人生と思いきや 無理が祟ったのか、44歳という若さで亡くなってしまったのが 惜しいし、哀しいけど さてさて 洒落てるお話、ユーモア小話、皮肉な話、ゾッとする結末、クスッとする1編 この文庫本にも65編も収録してある 10年前に読んでいるのだけど、初めて読むみたいなのに またまた、読むそばから忘れるのよね それでいいんでしょ
Posted by
読み終えるまでわりと苦痛だったのだが、何とか飲み込んでみると面白かった。 しかしロシアのことを知ってないと本当には楽しめないのかな、と少し思う。
Posted by
ロシアの短編集。 ほぼ面白くないと思ったけどどうなんでしょ 文化の違うロシアの、しかもかなり昔が舞台なんだから当然ですかね。 ロシア文学を歴史的に知りたいのではない限り読まなくていいですよ
Posted by
チェーホフが学生時代に雑誌に書き散らした小噺的な掌編。2、3面白いものもあるが、100年前の・ロシアの笑いを・翻訳で読もうというのが、そもそも無理な話だと思う。訳文も特別いいとは思えない。尤も、先日まで太宰の名文に浸っていたから、尚更そのように感じるのかもしれない。
Posted by
訳のせいか読みづらかった。 初めてチエホフを読んだが、重厚で陰鬱な中にブラックユーモアがちりばめられている書き方は面白かった。 ロシア文学のイメージそのまんまでした。
Posted by
2010/1/4購入 2010/ チェーホフの本を買うのはこれが初めてです。 二兎を追うものは一兎をも得ず:読了 湖におぼれた男女を二人とも助けてにもかかわらず、まったく感謝されないばかりか、ひどい目に会ってしまった、というお話。
Posted by
暗く笑えるスーパー短編集。 ロシアの寒さが文体にでてる毒された作品。 というか翻訳へた。そしてそこも暗く笑える。
Posted by
その時代の背景がわかればもっと理解できたのかも。 でも、短編集ということでテンポよく読め面白かったです。 ほかの短編ではない代表作も読んでみたくなりました。
Posted by
- 1
- 2