1,800円以上の注文で送料無料

流れ星が消えないうちに の商品レビュー

3.8

527件のお客様レビュー

  1. 5つ

    108

  2. 4つ

    193

  3. 3つ

    155

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    6

レビューを投稿

2021/12/25

切ないけど、高校時代の、 加地くんと巧くんの話は良かったなぁ。 ちょっと恋愛と家族の話が とっ散らかってた気もして… 最後に、あの団欒に、お母さんだけ居ないのがね。 巧くん、とにかくいい子だった!!!

Posted byブクログ

2021/12/24

亡くなった大切な人のこと、無理に忘れようとするのではなくその人ごと抱きしめて生きていく覚悟や姿勢を問われているような気持ちでした。その人が存在して、自分の人生に関わっていた事実までが無くなるわけではないということ、生活の端々にその人を感じて悲しくなったり切なくなったりしながら、そ...

亡くなった大切な人のこと、無理に忘れようとするのではなくその人ごと抱きしめて生きていく覚悟や姿勢を問われているような気持ちでした。その人が存在して、自分の人生に関わっていた事実までが無くなるわけではないということ、生活の端々にその人を感じて悲しくなったり切なくなったりしながら、それでも残された側は前を向いて生きていけたら良いなと思います。 残された人たちや父親が家出した家庭がその後どうなったのかまで書かれていないところが、想像の余地があってこれもこれで良い。

Posted byブクログ

2021/12/17

切ない話だった。恋人が無くなっちゃうと悲しいよね。経験したことないけどぽっかり穴が開くんだろうな。父ちゃんも奥さん亡くしたときはどんな気持ちだったんだろう。プラネタリウムとかもいいよね。

Posted byブクログ

2021/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

不慮の事故で死んでしまった加地君。その恋人の奈緒子と、加地君の友人だった巧君、その3人の物語。 この本は、読んでいると自然に風景や人物、物語の世界観が浮かんできます。それくらい風景や心情の描写が上手で、その描かれた世界がとても綺麗です。 また、登場人物の台詞が素敵なものが多く、加地君のある台詞には心を射止められた感覚になりました。この本を読み終わった後、無性に綺麗な星空が見たくなります。

Posted byブクログ

2021/09/11

悲しみとか喪失感と共存しながら、それを徐々に共有しながら生きていく2人の心の動きに掴まれた。 人生ってそうだよなと少し冷静になることもできた。 ハッピーエンドとはいかないのが人生で現実だけど、それでも色んなものをみんな抱えて最期の時まで何とか生きていく。 生きてるだけで幸せ!なん...

悲しみとか喪失感と共存しながら、それを徐々に共有しながら生きていく2人の心の動きに掴まれた。 人生ってそうだよなと少し冷静になることもできた。 ハッピーエンドとはいかないのが人生で現実だけど、それでも色んなものをみんな抱えて最期の時まで何とか生きていく。 生きてるだけで幸せ!なんて言い切る事はすごく難しいけど、何でもない日々の中に散りばめられた幸せとか穏やかな気持ちを大切に日々を過ごしていきたいな、と思った。 奈緒子が玄関で眠ることが個人的にはすごく共感というか、心を想像できた。

Posted byブクログ

2021/08/28

初めての恋人・加地君をバスの事故で亡くした奈緒子。奈緒子の現在の恋人・巧君もまた、加地君を大切に思っていた友達だった。加地君の思い出を共有しながらも言葉に出せない二人。そんな時に、奈緒子の父親が家出をしたと言って奈緒子の住む家にやってくる。 玄関で眠るというのは吉本ばなな氏の『...

初めての恋人・加地君をバスの事故で亡くした奈緒子。奈緒子の現在の恋人・巧君もまた、加地君を大切に思っていた友達だった。加地君の思い出を共有しながらも言葉に出せない二人。そんな時に、奈緒子の父親が家出をしたと言って奈緒子の住む家にやってくる。 玄関で眠るというのは吉本ばなな氏の『キッチン』、亡くした親友の恋人と付き合うのは村上春樹氏の『ノルウェイの森』を彷彿とさせ、どこか既存の物語のように読み始めたのだが、加地君と奈緒子が付き合うようになったきっかけで心をつかまれた。そして、そのきっかけであるプラネタリウムのエピソードが物語全体の背骨でありタイトルにもなっている。真昼の星……見えないけれど見えるというのは、死者への想いもそうかもしれないと読み終えて感じた。 優しい物語。何度も泣けた。もし私が書き手なら、ラストで明かされる加地君の絵葉書の件を最初に持ってきて、もっとドロドロと暗い感情を描きたくなると思うのだけど、そうしないのが良い。話自体は重く悲しいが、まるで夜空を見上げている時の穏やかで静かな気持ちが全編を通して流れていて、優しいせつなさにあふれている。 父親のこと、妹の彼氏のこと、巧君の姉貴と山崎先輩のことなど、サブのエピソードも優しくて、なんてことないありふれた事件の積み重ねの中で、奈緒子と巧君が喪失から再生していく過程が丁寧に描かれている。 どんどん読み進めるというよりは、ページをめくっては立ち止まって考え、味わう小説。身近で亡くした人のことを思い出しながら読んだ。 最後に奈緒子と巧君が星にかけた願い事は……きっと一言では表せないけど、前を向いて歩いていくことを加地君に誓ったのだろうな、とおもいました。

Posted byブクログ

2021/08/26

後ろめたさの共有って、ある意味人と人との絆を強くさせるんだなと感じました。主人公の奈緒子が、加地くんを想って、"あなたをネタにして、生きていくよ"と思うところに、とても切なさがあって、感情移入してしまいました。

Posted byブクログ

2021/08/19

列車の旅で読んだ本。 涙をこらえるのに必死だった。 大切な人の死を乗り越えていく姿にとても感動した。

Posted byブクログ

2021/08/09

移動中の暇つぶしとして手に取った文庫本にも関わらず、何度も何度も読み返した一冊。きっとこれからもそうなんだと思います。 動いてこそ、見えてくるものがあるという言葉は私の人生の中で、とても大切な一言として刻まれています。

Posted byブクログ

2021/06/23

初めて読んだ作家さんでしたが、柔らかい文章を書く方で、私の好みでした。 三角関係は三角関係でも、優しく、でも儚い三角関係。 菜緒子と巧を通して見る加地くんの雰囲気も、2人が加地くんを温かく思っているのが伝わってきて素敵でした。

Posted byブクログ