流れ星が消えないうちに の商品レビュー
彼氏の、友人の死を、自分たちに取り込んで前に進むのは、理想的な乗り越え方だなぁと思った。 奈緒子からも巧くんからも、こんなに愛される加地くんに会ってみたい。
Posted by
大事な人を失ってからそれを自分の中でうまく消化して向き合っていくかという流れが読んでて心地良さを感じた。 この本は一回だけ読んで終わりではなく、年齢を重ねるたびに読んでいくと感じ方が変わる本だと思う。
Posted by
2023.1.17 (火)読了 1冊目 素敵な一冊。 過去とどのように向き合って前へ進んでいくか。 登場人物一人ひとりが紡ぐ言葉が好きです。
Posted by
考えるだけも、行動するだけもダメなんだろう。自分は、考える方に、生活の重心がよっている気がする。もう少し、行動に振れるように、意識をしたい。 体験を積むと、本が違ったように、感じられるというのは、いいなと思った。この本も、10年後に読むと印象が変わるのであろうか。年をとるのって...
考えるだけも、行動するだけもダメなんだろう。自分は、考える方に、生活の重心がよっている気がする。もう少し、行動に振れるように、意識をしたい。 体験を積むと、本が違ったように、感じられるというのは、いいなと思った。この本も、10年後に読むと印象が変わるのであろうか。年をとるのっていいね、といえる生き方をしたいものだ。
Posted by
恋人を、友人を不慮の事故で失くすという辛い背景があるものの それをじっくりじんわり時間をかけて自分たちの中で消化していく感じが心地よかったです。 奈緒子も巧も本当に加地君のことを大切に思っていることが物語の柔らかい雰囲気をつくっているのだなと思います。 立つ場所が変われば見え方...
恋人を、友人を不慮の事故で失くすという辛い背景があるものの それをじっくりじんわり時間をかけて自分たちの中で消化していく感じが心地よかったです。 奈緒子も巧も本当に加地君のことを大切に思っていることが物語の柔らかい雰囲気をつくっているのだなと思います。 立つ場所が変われば見え方も変わる。 大事なことだなと思いました。
Posted by
偶然に、2作品続けて、愛している異性を突然亡くした女性のお話でした。奈緒子は、転勤で家族が不在の実家に一人暮らし。高校時代から付き合っていた好青年の彼氏を、海外の小さな島のバス転落事故で、突然失う。 彼の喪失感は、大き過ぎて、上手く受け止める事ができない。彼との思い出は、眠る事さ...
偶然に、2作品続けて、愛している異性を突然亡くした女性のお話でした。奈緒子は、転勤で家族が不在の実家に一人暮らし。高校時代から付き合っていた好青年の彼氏を、海外の小さな島のバス転落事故で、突然失う。 彼の喪失感は、大き過ぎて、上手く受け止める事ができない。彼との思い出は、眠る事さえ妨げる。 二人の馴れ初めから知っている同級生の巧は、彼女と彼女の中に生き続ける友人を受け止めて、愛していくことを決心する。 小説の中に出てくる、文化祭とかフォークダンスとか手作りプラネタリウム等々、高校時代の甘やかな記憶を呼び覚ます。(ある人はね。ない人は、想像する。) とても素敵な優しい愛情のお話でした。 私がこの小説の客層では無かった事は、残念。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
少しずつ読み進めたので感情の起伏等は無かったが、最愛の人を亡くし、その人を忘れることが出来ずに生きていく毎日をリアルに描写されていると感じた。何をしていてもその人との思い出は忘れられないけど、いま横にいる人達との幸せも実際に感じている。その優しさに触れながらなんとか乗り越えて生きていく。忘れるわけではなく乗り越える。難しいけど前向きになれる本だった。
Posted by
初めは純愛な恋愛小説だと思っていたけど、それよりももっと深く、生きるうえで必要な要素がふんだんに盛り込まれていた。 登場人物は皆、多くを語らない。 それでも、含んでいることを真摯に受け止め、最善の方法を一緒に考える。 答えなんてないからこそ人は迷うし、亡くしたものを忘れる必...
初めは純愛な恋愛小説だと思っていたけど、それよりももっと深く、生きるうえで必要な要素がふんだんに盛り込まれていた。 登場人物は皆、多くを語らない。 それでも、含んでいることを真摯に受け止め、最善の方法を一緒に考える。 答えなんてないからこそ人は迷うし、亡くしたものを忘れる必要だってない。 自分の最愛の人を亡くした時、私だったらどうするだろうと考えながら、そのヒントを得た1冊でした。日常こそ素晴らしいことはない!!
Posted by
恋人を喪った女性とその恋人の友人だった男の、再出発物語。穏やかな日常の中で語られる、人を想うということ。 じんわりと胸に染み込む物語。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人を思う気持ちは不思議なものだ、と、常々思う。 気持ちというものは概念であり、形が無いはずなのに、「もの」に宿ることでそれを目にすることができる。 この物語で主人公が気持ちを宿した「もの」は、例を挙げるならば小説・プラネタリウム・溝などである。 いずれもそれを目にすることで、大切な相手を思い浮かべてしまう。 そして、人を思う気持ちの厄介なところは、忘れたい気持ちに歯向かうように、むしろ気持ちが強まってしまうことである。 実際、私自身忘れられない相手がいて、日々思いを宿した「もの」によって、彼が心に現れる。 もう二度と会うことのできない彼のことを、一日でも早く忘れ去りたい。 それなのに、コンビニのメロンソーダ、深夜の星空、派手な色の服を目にすることで、いやでも思い出してしまうのだ。 思い出したが最後、その日は夜の闇に心が閉じ込められて眠れなくなってしまう。奈緒子が玄関で眠るきっかけとなったように。 彼女がそうできたように、私も、彼とのこの思い出を踏み台にして、そして利用して、大人になっていきたい。 今はまだ無理でも、きっとなれる。
Posted by