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オテル モル の商品レビュー

3.9

82件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2011/09/12

この作者の「お縫い子テルミー」がどうも苦手だったので、あんまり期待しないで読む。が、その世界感に魅了された。狭い路地から地下にもぐる「オテル」。私は暗闇が怖いので、この話は怖い話なのかなーと最初思ったりしたのだが、ラストも不思議な着地点で、面白かった。

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2009/10/04

本屋でタイトルに惹かれて立ち読みをして買った本 ただ、そのまったりとしたあらすじと、はじめの雰囲気の割りには 内容は妙な暗さを感じる 主人公の内面と、リアリティの無い奇妙なホテル 女性版村上春樹と言った感じを受けた (逆に村上春樹を期待すると多分失望するけど…) ただ...

本屋でタイトルに惹かれて立ち読みをして買った本 ただ、そのまったりとしたあらすじと、はじめの雰囲気の割りには 内容は妙な暗さを感じる 主人公の内面と、リアリティの無い奇妙なホテル 女性版村上春樹と言った感じを受けた (逆に村上春樹を期待すると多分失望するけど…) ただそのあまりにもリアルのないホテルと、主人公の妙に暗い背景とのアンマッチは、非常に評価しづらい、が 何かわからない魅力にはあふれている 評価保留の★3

Posted byブクログ

2023/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ナツイチのくじが引きたい! という娘のために、「もう読みたいと思うのあらかた買っちゃったよ〜」と言いながら苦労して選んだのがこれ。 買って気づいた、「あ、これ『お縫い子テルミー』を書いた人の本だ…」。 『お縫い子…』が、私の中ではイマイチだったので、「この本もどうだろう」といぶかしみながら読みましたが、これは結構おもしろかった。 寝る前に読むと、自分も眠くなってきていいかもしれないな。 これは「本がつまらないから眠くなる」という意味ではなく、ね。 主人公のセリフが時々おもしろかった。

Posted byブクログ

2009/10/04

冒頭に面接シーンがあったせいで購入しちゃった就活生。ある意味職業小説?全体的に落ち着いた感じが好きでした。

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2009/11/22

 本当みたいな、うその話です。本当というのはリアリズムとかいう文学上だけでの堅苦しい名前のものじゃなくて、私たちの毎日にあたりまえのようにそっとよりそう思いのようなものです。もちろん小説なので実際にありえないこととか非日常的なものはいっぱい出て来るんだけど、それに対して、主人公た...

 本当みたいな、うその話です。本当というのはリアリズムとかいう文学上だけでの堅苦しい名前のものじゃなくて、私たちの毎日にあたりまえのようにそっとよりそう思いのようなものです。もちろん小説なので実際にありえないこととか非日常的なものはいっぱい出て来るんだけど、それに対して、主人公たちが見せる姿勢が、さらっとしてて、好き。  ちなみに究極の安眠(と快夢)を追究するためだけのホテルのお話です。いいなあ。そんなホテル泊まってみたい!

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2009/10/04

初・栗田有起。 やばい、すうごいすきでしょうがないさくひん。日常のなかにある非日常の欠片をちょこっとだけ切り取ってお届けされたみたい。 中途半端で、途中放棄のようなおわりのおかげで、ますますすきになってしまった。 極論をいえば、最終的に分かりやすい結末があるのはミステリーだけでも...

初・栗田有起。 やばい、すうごいすきでしょうがないさくひん。日常のなかにある非日常の欠片をちょこっとだけ切り取ってお届けされたみたい。 中途半端で、途中放棄のようなおわりのおかげで、ますますすきになってしまった。 極論をいえば、最終的に分かりやすい結末があるのはミステリーだけでもいいとおもうし、でも、もやもやがのこるような終わり方じゃないから、ずうっとオテルにいるような幸せな気分を味わえる。オテルで働きたいなあ。

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2009/10/04

「悪夢は悪魔」をモットーとする、会員制地下ホテル「オテル・ド・モル・ドルモン・ビアン」。このホテルは、お客様を最高の眠りに導き、最良の夢に誘うためのもの。最高の「誘眠顔」を持つ希里はこのホテルに、勤めることに。半分は逃げ出すために働きたかった希里。双子の妹沙衣は、リハビリ施設に入...

「悪夢は悪魔」をモットーとする、会員制地下ホテル「オテル・ド・モル・ドルモン・ビアン」。このホテルは、お客様を最高の眠りに導き、最良の夢に誘うためのもの。最高の「誘眠顔」を持つ希里はこのホテルに、勤めることに。半分は逃げ出すために働きたかった希里。双子の妹沙衣は、リハビリ施設に入院、姪と義理の弟の三人で暮しているものの、ある日、妹の退院が決まる。 不思議な小説でした。でも決して悪くないです。半ば逃げ出したいがために、働きたかった希里。ゆっくりとその事情が語られていきます。そして、働くことに生きがいを見つけていくんですね。指導を受けて、奮闘していく。そんな中から、少しずつ生活にも変化がでてくるから不思議。生活する活力っていうか、つまり、生きるということの意味って言うか、上手くいえませんが。 しかし、妹の紗衣が家に帰ってくることになり、波乱が。 双子の妹の過去の事件。妹の子供を母親のように可愛がりながら、親ではないという苦悩。義理の弟との関係。すごく、重いんですがこのホテルで少しずつ救われるんですね。 わたし、苦悩しているかどうかは別にして、不眠症なので、こんなホテルがいやオテルがあったら、ぜひ行って見たいものです。最近にはめずらしく、一気読みしてしまいました。少し癒されました。なかなか、面白い作家さんですね。

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2009/10/04

いやいや、面白かったです。 この小説の説明文を簡単に引用すると―――「悪夢は悪魔」の合言葉のもと運営される会員制地下ホテルで働きはじめた希里。「最高の眠りと最良の夢」を提供すべく「誘眠顔」である彼女の奮闘が続く―――。 内容は、とても不思議なものです。現実なのか非現実なのか、...

いやいや、面白かったです。 この小説の説明文を簡単に引用すると―――「悪夢は悪魔」の合言葉のもと運営される会員制地下ホテルで働きはじめた希里。「最高の眠りと最良の夢」を提供すべく「誘眠顔」である彼女の奮闘が続く―――。 内容は、とても不思議なものです。現実なのか非現実なのか、迷うところ。 何しろ、主人公が勤めるホテルは完全なる会員制で、しかも眠りに問題がある者のみが会員になることが許される、眠りのためだけのホテルなのです。 ということは、主人公が働くのは専ら日の入り〜日の出まで。 とても不思議です。 そのホテルの他にも、主人公の双子の妹、そして妹の旦那と娘、も重要なキーとなっています。 彼らと主人公との関係が、複雑に絡まりあっています。 全編通しての雰囲気は、まさにぼんやり、暗く、まるで眠りのような……そんな感じです。 明るいシーンも、何故かぼんやりと暗い。 主人公が、ホテルに入ると耳に栓をされたように音が遠くなるという記述があるのですが、この小説自体の雰囲気もまさにそんな感じです。 そんな風に、読んでいるこちら側を見事に、小説の中に引き込んでいる。 ラストは、かなり中途半端に終わります。 しかし、光明が見えた時点で終わるので、読後の気分は悪くありません。 あと、これはどうしても言わずにはおれない、というものが…… 主人公の妹の旦那。この人物には、苛々させられます。も〜〜〜……お前は姉妹に対して非常に失礼だぞと言いたい。

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2009/10/04

ここならわたしも眠れるかしら。 深く深い眠りにつけるのかしら。 いったいなににたいして証明するのが必要なのかも、よくわからない。

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2009/10/04

え、なんか面白いんだけど、これで終わり?と、いうような終わり方。 でも、すらすら読めるし、なかなか無い空間をイメージしやすい文章でした。 私も体の内側からフワフワして起き上がれない睡魔に襲われて、 ベットに沈み込むように眠ることがあるので、面白かった。

Posted byブクログ