オテル モル の商品レビュー
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不器用な女が地下に伸びるホテルに就職面接に行くという冒頭からの流れは非常に良かったのだが、双子の妹の奇天烈な様子とかいろいろ詰め込みすぎたように感じられて、少し残念。よく寝れるホテルと妹の関係に意味があったのかなと考えたりもしたが、まあ面白かったので良しとする。
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表紙を見る限りのんびりとしたお話なのかと思いきや とんでもない波瀾万丈が起こっていた あっという間に読み終えるほど続きが気になり引き込まれる テレビ東京系ドラマ24でやってそうな物語でした、むしろやってほしい!! 主演は永野芽郁ちゃんがいいな でも読み終えた日の夜悪夢みたの解せな...
表紙を見る限りのんびりとしたお話なのかと思いきや とんでもない波瀾万丈が起こっていた あっという間に読み終えるほど続きが気になり引き込まれる テレビ東京系ドラマ24でやってそうな物語でした、むしろやってほしい!! 主演は永野芽郁ちゃんがいいな でも読み終えた日の夜悪夢みたの解せない
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”音楽で耳を塞がれていると安心する。音だけの世界は静かなのだ” 20代で私もこの経験をした。 爆音で音楽を聞いていたかったのは、静かな世界にいたかったからだ。 外の世界と切り離した場所へ行きたかったからだ。 うっすら気付いていたはずだけど、はっきり気付くのに随分時間がかかった。 ...
”音楽で耳を塞がれていると安心する。音だけの世界は静かなのだ” 20代で私もこの経験をした。 爆音で音楽を聞いていたかったのは、静かな世界にいたかったからだ。 外の世界と切り離した場所へ行きたかったからだ。 うっすら気付いていたはずだけど、はっきり気付くのに随分時間がかかった。 ”人は暗闇の中では熟睡できません。かえって興奮するのです” この小説はゆーるりと眠気を誘ってくれる。 退屈で眠くなるのではない、眠りに誘ってくれるのだ。
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オテルの設定だけでも興味をそそられる。 眠りについての持論もハッとさせられる。 加えて私生活は特殊で、ここでも引き込まれる。 絵本のような柔らかな文章で、内容は個性的。 不思議な感覚になるお話だ。
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不思議な世界 眠れるオテル 地下にあるオテルは全体的に真っ暗でエレベーターが部屋につくまで数十分かかる。 なんとなくゾワっとする。 でも必ず眠れるオテル。 希里が勤務初日のころはひたすら眠くなり家に帰っても睡魔に足を引きずられてとことん寝ている ここでもなんとなくゾワっと ただ全体的には波の音が聞こえてきそうなくらい穏やかな雰囲気。 希里の双子の妹との関係が壊れずいるのも希里のおかげかな。
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好きすぎて、読むのもったいなくてゆっくり噛み締めながら読んだけど さくっと読めちゃいます。 偶然にも正反対姉妹のストーリーを2冊読み終え、展開的にも胸焼けところのこの本でした。 つらくない。 たくさんの描写があるわけじゃない。 でもそのほうが読み手によってどうとでも捉えられ...
好きすぎて、読むのもったいなくてゆっくり噛み締めながら読んだけど さくっと読めちゃいます。 偶然にも正反対姉妹のストーリーを2冊読み終え、展開的にも胸焼けところのこの本でした。 つらくない。 たくさんの描写があるわけじゃない。 でもそのほうが読み手によってどうとでも捉えられる。 そんなところが好き ふわふわしてて いしいしんじさんを思いだした
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都会のビルの隙間の地下に、その謎のホテルはあった。 『オテル・モル』 栗田有起 (集英社文庫) “最高の眠りと最良の夢を提供する”完全会員制の睡眠ホテル「オテル・ド・モル・ドルモン・ビアン」。 なんと地下13階建て。 そこで働き始めた「希里」は、お客様の眠りを誘う“催眠顔”なのだという。 チェックインは日没後、チェックアウトは日の出前。 窓はなく、真っ暗で、灯りはろうそく。 「悪夢は悪魔」というポスターが貼ってあったり、エレベーターの上り下りが極端にゆっくりだったり、何だか夢の世界に入り込んだような気分で、この物語、私はすっかりファンタジーだと思っていた。 でも違いましたねー。 ホテルと自宅の場面が交互に描かれ、その中に希里自身が過去を回想する場面が時折挟み込まれるのだが、希里の家庭の複雑さがもう半端じゃない。 希里は、姪(妹の子供)とその父親(妹の夫)と三人で暮らしている。 双子の妹の「沙衣」は、薬物中毒の治療のためリハビリ施設に入っており、両親は沙衣に付きっきりなのだ。 しかも、沙衣の夫は実は希里の昔の恋人で、妹に寝取られたってんだからびっくり。 そして、沙衣にクスリを教えた男も自らオーバードーズで死んでいたりして、どっひゃあー。 そういう重い話なのかぁ…… と思ったのだが… またそれも違った。 まあそんなふうに作者にいろいろと揺さぶりをかけられるけれども、往々にして肩の力を抜いて読んだほうがいいと思います。 そして、ついでにこれも言っときたい。 表紙カバー裏のあらすじに、沙衣の退院の直後「事件は起きてしまう」、と書かれていたので、私は沙衣が希里のホテルに泊まって何か大きな事件を起こすのだとばかり思って覚悟して読んでいたんだけど… 出版社の人、もうちょっと書き方を考えてほしいなぁ。 さて、複雑な事情がありながらも、物語自体はハッピーな終わり方をする。 といっても一件落着のハッピーエンドじゃなくて、特に何も起こらなくて何となくよかったなぁというハッピーだ。 そのハッピーの真ん中にオテル・ド・モル・ドルモン・ビアンがある。 希里の妙に元気な前向きさが、ホテルの内と外を繋いでいる。 お客様に最高の眠りを提供するために人生を捧げている外山さんの、ちょっと滑稽なほどの真面目さ。 そして、希里の家庭の事情には何の関係もないけれども、ここでぐっすり眠って気持ちよく帰っていくお客さんたちの表情が明日への希望を感じさせる。 沙衣の娘・美亜ちゃんの素直さとか、沙衣を取り巻く家族の優しさ、そして何より、道を踏み外しあんなに周りに迷惑をかけまくっている沙衣が、まったく悪者的な描かれ方をされていなくて、それどころか皆にめちゃくちゃ愛されているという、そういうところがそのままこの物語全体の雰囲気になっている気がする。 吉本ばななの「TUGUMI」の主人公を思い出した。 薬物依存のこととか、ホテルのお客さんがストレスがかかると別人格になったりすることとか、メンタル的なことをちょっとだけつまみ食いしている感じは気になるが、別にそれがテーマではないので、これはこれでいいのだろう。 ホテルの備品に一つ一つ素材を表示するプレート(「牛革」とか)が付いていたり、空調が共有なので、フロントにいる希里の気分がお客さんの眠りに影響する、というのも変で面白かった。 ホテルでは耳に綿が詰まったように音が聞こえにくい、というのもリアルでいいし。 この物語は、辻褄を無理に合わせようとすると途端に色あせてしまうような、微妙なバランスの上に成り立っている。 その危うい雰囲気をいっそ楽しんでしまうのがいいんじゃないかなと私は思います。 夢の中のようにふわふわとした不思議な読後感でした。
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めっちゃ眠くなる笑いい意味で。同じ場面で眠った時はびっくりした! しかも眠くなる時のあのぞわぞわする足元から何も言えないなにかが侵食していって、明日は休みだと自分でわかっていたなら喜んで足元からゾワゾワと蝕まれる表現がたまらなく好きだった。 地下のオテルでよりいい睡眠を求める人々が集う話。登場人物が全てぼやけて頼りなく感じた。この本自体が夢の中にいるかのような本だった。一度体験してみてほしい
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雰囲気が好き。 希理の回想が辛い。けど全体的にゆるく流れていく様な感じであまり気にならない。 何気ない会話が面白かった。 お客様を想って一生懸命働く希理を見て自分も接客頑張ろうと思った。
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再読。10年以上前かなあ。 あらすじ 私はホテルに就職する。23歳。双子の妹の夫、その娘と同居中。夫は私の元彼。妹は病弱で、両親の関心事で、中学生から薬物中毒で、彼氏を奪って妊娠した。就職したホテルは睡眠専用、完全会員制。地下13階。音を立てない、匂いはさせない、お金の匂いも嫌だから支払いはクレジットで。稼働率9割で、各お客様の細かいデータを取っている、睡眠の。初めのころ、眠気を覚ますためにロックで踊っていたら、お客様の睡眠に影響したようだ。 記憶より生々しい作品だったな。現実にはない、不思議ホテルの静かな物語かと覚えていたら、とんでもない毒妹に影響される若い娘の話であった。最後は妹をホテルに泊まらせてあげたり…って多分縁はきれないだろうなーとモヤモヤした。ホテルの雰囲気はすごく好き。
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