愛がいない部屋 の商品レビュー
以前一度読んだことがあった。 気づかずに、本棚から手にしていた。 多分、石田衣良の本としての記憶ではなく、誰かから聞いた日常のお話としてのように記憶していたのかもしれない。 マンションを舞台に、各階の各部屋の人たちのお話。ありふれた題材だけど、みんなちょっとずつ傷ついていて‥。 ...
以前一度読んだことがあった。 気づかずに、本棚から手にしていた。 多分、石田衣良の本としての記憶ではなく、誰かから聞いた日常のお話としてのように記憶していたのかもしれない。 マンションを舞台に、各階の各部屋の人たちのお話。ありふれた題材だけど、みんなちょっとずつ傷ついていて‥。 なんで石田衣良って女性的なんだろう。作家さんてそうゆう人が多い。
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10人の女性と10個のラブストーリーの短編集 「落ち葉焚き」連れ合いを失くした老人達の恋。いくつになっても恋をすると素敵な気持ちになれるものです。 「空を分ける」男女でルームシェアをするお話。女性はだんだんと男性に想いを寄せていくが、男性はそれになびかない。ルームシェアする時...
10人の女性と10個のラブストーリーの短編集 「落ち葉焚き」連れ合いを失くした老人達の恋。いくつになっても恋をすると素敵な気持ちになれるものです。 「空を分ける」男女でルームシェアをするお話。女性はだんだんと男性に想いを寄せていくが、男性はそれになびかない。ルームシェアする時には素敵な人か全く興味ない人とするのがいい?
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石田さんは、きっと女性にすごくもてるんだろう。 女性の話に耳を傾け、相手が満足するまで、話を聞いてあげている、そんな気がするお話でした。 人の弱さに対する偏見がない。その弱さに直面した人々の、ちょっぴり、寂しかったり暗かったりするお話。いつもみたいに、石田衣良ハッピーエンドなワー...
石田さんは、きっと女性にすごくもてるんだろう。 女性の話に耳を傾け、相手が満足するまで、話を聞いてあげている、そんな気がするお話でした。 人の弱さに対する偏見がない。その弱さに直面した人々の、ちょっぴり、寂しかったり暗かったりするお話。いつもみたいに、石田衣良ハッピーエンドなワールドではなかったけど、人生には悪い面もあるということで、こういう作品ありなのかなと思った。
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舞台設定は面白い。 いろいろな世代のいろいろな形の恋愛。 綺麗じゃないし幸せでもない。 でも体温のある話たち。
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神楽坂の高層マンションに住む人々を描いた短編集。 世の中には色々な人が暮らしているのだな と改めて実感。 女性の視点で書かれている作品も多いのだが、 やっぱり石田衣良さんは男性だなって感じる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
恋愛短編集。神楽坂を舞台にした高層マンションに住む登場人物たちの悲喜こもごものお話しです。 いつも電車の車窓などから見上げるマンションには、一体どんな人たちが住んでいるのだろうと思うことがあります。 豪華な装飾を施した立派な建物だったり、まるでコンクリート製のミツバチの巣箱の様だなと思ったり… 本作では、IWGP(池袋ウエストゲートパーク)シリーズの様な疾走感はないですが、代わりに人間の内心を深く切り取った深みのあるお話しになっています。 瀟洒で華やかな建物の外観とは違ってそこに住む人たちの誰にも言えない心の闇であったり、出口の見えない男女関係であったり、思うように生きられない心の葛藤を描いています。 これを読んで自分の悩みと重ね合わせ共感する読者も多いと思いますが、その中でも石田氏はきちんと私達を問題の解決へと導いてくれています。 ある時は自分自身の気づきであったり、またある時はこじゃれた老婦人の導きであったり…です。 神楽坂は、新宿区にある坂道の住宅地で大正時代には花街として盛えた場所でもある様ですね。 神輿が重くてこの坂を上ることができなかった時、神楽を奏すると容易に上ることが出来たのが地名の由来となったとか。 筆者は過去この地に住んだ経験から物語の舞台に選んだとのことですが、付近の様子がよく伝わってきます。 全10編、スキマ時間の読書でしばし日常から離れ、人間関係の機微や登場人物たちのその後に思いを馳せるのも良いかもしれません。
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神楽坂の高層マンションの住人、それぞれの生活。 家族で住む人、女性一人で買おうと考えてる人、カップル、共働き、様々な背景。どの短編もまだ課題は残ると言った感じで、明るい兆しなどは見えない。みんななんらかの形で折り合いをつけようとしている。それが人生?!
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都会の高層マンションを軸とした短編集。 住民や住民になろうとしている人達 それぞれの背景・人生がある… 誰もが羨む高層マンション、 しかし住民はなんらかの悩み・問題を抱えている。 この対比にリアリティを感じます。 う~ん、どうやら私はこの作家さんは苦手っぽい(笑)
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一つの高層集合住宅で暮らす人々の短編集。 スローグッドバイや1ポンドの悲しみのようなものを期待していたからか少し物足りないものの、ひとつひとつの作品はそれぞれ読みごたえあり。 母からのトラウマで誰かがずっと自分のことを好きでいてくれる自信がなくて、結婚に踏み切れない、いばらの...
一つの高層集合住宅で暮らす人々の短編集。 スローグッドバイや1ポンドの悲しみのようなものを期待していたからか少し物足りないものの、ひとつひとつの作品はそれぞれ読みごたえあり。 母からのトラウマで誰かがずっと自分のことを好きでいてくれる自信がなくて、結婚に踏み切れない、いばらの城。茂人が男前。 指の楽園、会話や関係性が好きでした。 表題作、愛がいない部屋。 重いテーマを優しく描いた作品。由梨絵ちゃんの存在が一番の救いだなぁ。 空を分ける/魔法の寝室/いばらの城/ホームシアター/落ち葉焚き/本のある部屋/夢のなかの男/十七カ月/指の楽園/愛がいない部屋
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久々の石田衣良作品。 恋愛短編集第三弾。 「神楽坂のマンション」 という『場所』をテーマに これだけの話を書き上げた著者にまず脱帽。 結構レビューの評価は低いんですが、 個人的には当たりでした。 決してハッピーエンドだけで終わるでなく、 何か余韻と含みを残...
久々の石田衣良作品。 恋愛短編集第三弾。 「神楽坂のマンション」 という『場所』をテーマに これだけの話を書き上げた著者にまず脱帽。 結構レビューの評価は低いんですが、 個人的には当たりでした。 決してハッピーエンドだけで終わるでなく、 何か余韻と含みを残した、グレーな結末を迎える… こうした物語のトーンが、自分が知ってる 神楽坂という街にふさわしい気がするからかもしれませんね。 で、将来は絶対神楽坂に 住むと決意しました。早稲田近いし。まあ単純。 文庫本なら買いでしょう。 オススメ。
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