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金色の野辺に唄う の商品レビュー

3.8

45件のお客様レビュー

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2023/11/06

感想 自分の人生を生き抜くための覚悟。行動で示し、言葉に表す。だけどそれだけでは。支えてくれる人は必ずいる。そんな人への感謝を忘れない。

Posted byブクログ

2021/10/27

老女の独白から始まる、家族の形を描いた物語。 多くは語らず、「読者がそれぞれの登場人物のバックグラウンドを想像してくださいね」という雰囲気です。 生き抜くとは何なのか、人は死ぬ時に何を思って何を遺すのかといったことを考えさせられました。 読書の秋にぴったりな本です。

Posted byブクログ

2018/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

山陰の静かな山あいの町で、九十を超えた老女・松恵が息をひきとろうとしていた。 看取るのは、松恵の曾孫で絵心を持つ中学生・東真、松恵の孫に嫁いだ元OL・美代子、近所の花屋店員・史明、松恵の娘で稀な美貌を授かり持った奈緒子。 四人ともかつて松恵に受け止められ、救われた過去があった―。 屈託や業を抱えながらも、誰かと繋がり共に生き抜いていくことの喜びを、晩秋の美しい風景の中に力強く描き出した連作短編集。 (アマゾンより引用) オムニバス形式の短編集。 物語の作り方が面白かった。 ただ、曾孫とかだから誰が誰の親だったか子供だったか何だか頭がごちゃってしてくる(笑)

Posted byブクログ

2017/03/17

夫の臨終の間際につぶやかれた言葉は、妻である松枝にとってあまりにも衝撃的だった。誤解したまま死んだ夫。誤解されたまま残された妻、松枝。その松枝の心理を追いかけたくてこの本を読み始めた。冒頭と終盤の、死期が近づいた松枝の目に映る臨終の光景が染み入るように美しい。自分もこんなふうに誤...

夫の臨終の間際につぶやかれた言葉は、妻である松枝にとってあまりにも衝撃的だった。誤解したまま死んだ夫。誤解されたまま残された妻、松枝。その松枝の心理を追いかけたくてこの本を読み始めた。冒頭と終盤の、死期が近づいた松枝の目に映る臨終の光景が染み入るように美しい。自分もこんなふうに誤解を残さない死でありたいと思う。

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2015/08/08

おばあちゃんが息を引き取った出来事について、周りの人の視点からそれを見つめる物語。 人に良い影響をもたらして、最後に皆に見送られる。そんな一生をおくりたいと思わせられる作品でした。

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2015/03/24

人は様々な生い立ちを背負って生きているけれど、過去がどうであれ、今、生きている事こそが素晴らしいのであり、輝いているのだ。 90歳を超えた松恵さんが人生の幕を閉じようとしている時、何らかの関わりを持った人達が集まる。 美しい風景とともに、人と人との繋がりが感動的に描かれ、読みなが...

人は様々な生い立ちを背負って生きているけれど、過去がどうであれ、今、生きている事こそが素晴らしいのであり、輝いているのだ。 90歳を超えた松恵さんが人生の幕を閉じようとしている時、何らかの関わりを持った人達が集まる。 美しい風景とともに、人と人との繋がりが感動的に描かれ、読みながらも気持ちが引き締まる思いがした。

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2018/12/16

死からはじまる物語。もう死んでしまったひとのたましいが、遺された家族や、縁のあったひとたちの、その後の人生に、ほんのわずかの方向転換をもたらす・・・。連作短編集。 あさのあつこさんは、ひとの心のなかを描く作家さんだと思っているが、ときに深入りしすぎ、、ストーリー展開のテンポを阻ん...

死からはじまる物語。もう死んでしまったひとのたましいが、遺された家族や、縁のあったひとたちの、その後の人生に、ほんのわずかの方向転換をもたらす・・・。連作短編集。 あさのあつこさんは、ひとの心のなかを描く作家さんだと思っているが、ときに深入りしすぎ、、ストーリー展開のテンポを阻んでいると感じることもあった。これは、ひとりがひとつの短編なので、本領発揮。絶妙。 もちろん、心情だけに終わらず、ドラマもあり、流石と思わせる。 けっして優しいだけの話ではないけれど、すべての登場人物たちを祝福したくなる。

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2014/08/24

この本を今読むことが出来て良かった。 人は誰とも同化出来ない。 とんちんかんなもの。 知らないだけで、よくある話。

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2014/02/06

藤崎松恵という、ひとりの老女を巡る人々の短編集。 人間って複雑です。 もっと単純に生きられたら楽なのに、自分で苦しい道を選んでしまったりする。 たくさんの渦巻く感情を抱きながら、 それでも生きよう、生きたいと思う真っ直ぐな想い。 ひとはひとに生かされています。 ...

藤崎松恵という、ひとりの老女を巡る人々の短編集。 人間って複雑です。 もっと単純に生きられたら楽なのに、自分で苦しい道を選んでしまったりする。 たくさんの渦巻く感情を抱きながら、 それでも生きよう、生きたいと思う真っ直ぐな想い。 ひとはひとに生かされています。 生きていなければ、何も始まらないのですよね。 死んでいくときに、「あー幸せだった!」って思いながら死んでいくのが、私の夢であり、それこそが本当に幸せな人生だ、と思うのです。 だから、おじいちゃんやおばあちゃんになっても、明日の夢は忘れずに見よう! 精一杯毎日を生きよう! でなきゃ、幸せな人生なんて実現できないだろうから。 個人的には東真が好きです。 彼目線の物語を、もっともっと見てみたかった。

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2013/10/29

こんな風に穏やかに、最期を迎えられたら素晴らしいのにね。心の内実はどうであるにせよ、人の最期として理想的なかたち。

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