1,800円以上の注文で送料無料

短篇ベストコレクション 現代の小説(2008) の商品レビュー

3.4

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2010/07/04

「絹婚式」石田衣良 「“旅人”を待ちながら」宮部みゆき ブレイブストーリー? 「黒豆」諸田玲子 「匂い梅」泡坂妻夫 「笑わないロボット」中場利一 ◎ 「涙腺転換」山田詠美 「秋の歌」蓮見圭一 「みんな半分ずつ」唯川恵 「雪の降る夜は」桐生典子 ◎ 「黄色い冬」藤田宜永 「図書室の...

「絹婚式」石田衣良 「“旅人”を待ちながら」宮部みゆき ブレイブストーリー? 「黒豆」諸田玲子 「匂い梅」泡坂妻夫 「笑わないロボット」中場利一 ◎ 「涙腺転換」山田詠美 「秋の歌」蓮見圭一 「みんな半分ずつ」唯川恵 「雪の降る夜は」桐生典子 ◎ 「黄色い冬」藤田宜永 「図書室のにおい」関口尚 「ぶんぶんぶん」大沢在昌 ○ 「弁明」恩田陸 中庭の出来事 「五月雨」桜庭一樹 ○ 「初鰹」柴田哲考 ◎ 「その日まで」新津きよみ 「蝸牛の角」森見登美彦 ○ 「渦の底で」堀晃 「蝉とタイムカプセル」飯野文彦 「唇に愛を」小路幸也 「私のたから」高橋克彦

Posted byブクログ

2009/10/04

私のオススメは 「笑わないロボット」中場利一 「涙腺転換」    山田詠美 「雪の降る夜は」  桐生典子 「初鰹」      柴田哲孝 「その日まで」   新津きよみ 「唇に愛を」    小路幸也 の6作品。以下はそれぞれのコメント。 「絹婚式」 石田衣良 ☆☆☆☆ 「で...

私のオススメは 「笑わないロボット」中場利一 「涙腺転換」    山田詠美 「雪の降る夜は」  桐生典子 「初鰹」      柴田哲孝 「その日まで」   新津きよみ 「唇に愛を」    小路幸也 の6作品。以下はそれぞれのコメント。 「絹婚式」 石田衣良 ☆☆☆☆ 「でも、こんなに簡単なことだったんだ……こんなことに十二年もかかるなんて……おれはいったいなにをしてたんだ」 セックスレス夫婦。二人は新婚のように若々しく瑞々しく、そして何より純粋。 「“旅人”を待ちながら」 宮部みゆき ☆☆ 「ダメだと言われると、逆に触りたくなるものですよ、普通はね。フツーは」 劣等性の魔導師ココロが扉で旅人を待つ。起伏があまりない。 「黒豆」 諸(もろ)田(た)玲子 ☆☆☆ 「不倫の恋を清算した先輩が、恋をしていたとき一番こたえたのは、旅行に行ってアイロンのかかった下着を見たことだと言っていた」 正月の事件。盛り上がりに欠けるが、タイトルはいい。 「匂い梅」 泡坂妻夫(つまお) ☆☆ 「くれぐれも長生きしてください。そうすればいつかどこかで、逢える日が待っているでしょうから。」 上絵師の現状。昔の恋。ちょっと新鮮である。 「笑わないロボット」 中場利一 ★★★★★ 「人が死んだ時にみんな哀しい顔をしているが、十人中八人は哀しい顔を人に見せたいためだ。」 不良和尚といじめられっこヨウイチ。奥さんのカヨ。キャラクターが秀逸。 「涙腺転換」 山田詠美 ★★★★★ 「男子たるもの、その意志を貫こうとすると女に近付いてしまうのか。ああ、無情。」 涙が尿意に繋がってしまう、マザコン男。よくまとまっている。 「秋の歌」 蓮見圭一 ☆☆☆ 「神谷は立ち上がって彼女に手を振り、あの子のことがたまらなく好きだと思った。」 自分は変わったのか?母親の死にゆく姿、元恋人やその娘の姿に問いかける。 「みんな半分ずつ」 唯川恵 ☆☆☆☆ 「「はい、半分ずつ」それは、愛してると同義語だったはずである。」 唯川さんらしい。最後の展開が見えてしまった。「対等」とは何だろう。みんな半分ずつする男女。 「雪の降る夜は」 桐生典子 ★★★★★ 「堀田さんの手って、大きくて温かいですね」 「史絵さんの手は、思ったよりずっと華奢だ。こんな細くて小さな手で、いろんな我慢をして、看護師さんの仕事も頑張っていたわけだ……」 自殺しようとしている若い女と、それを止める中年男のはかない恋。全然いやらしさは感じない。むしろ純愛。 「黄色い冬」 藤田宜(よし)永(なが) ☆☆☆☆ 「同世代の女の子には臆する僕なのに、気づいたらブレーキを踏む代わりにアクセルを踏んでいた。」 黄色が勝負服の女(専務の妻)と不倫を続ける主人公。黄色の花が結ぶ、新しい恋愛。 「図書室のにおい」 関口尚(ひさし) ☆☆☆☆.5 「彼女が選んだ本たちは、どれもみんなすばらしかった。」 片想いから目覚める読書のススメ。甘酸っぱい青春。男の子が可愛い。 「ぶんぶんぶん」 大沢在昌  「弁明」 恩田陸 「五月雨」 桜庭一樹 ☆☆☆☆ 「か、家庭をつくったりだ。」 雨と薔薇、銀色の髪に薔薇の赤。山の上ホテルで繰り広げられる、色彩豊かなミステリー。 「初鰹」 柴田哲孝 ★★★★★ 「今日は、和歌山の鰹が入りましたとね。」 和歌山のカツオってなに??うまいの? 夫婦の艶やかなシーンもあり、大人の作品。 「その日まで」 新津きよみ ★★★★★ 「死んでてくれたらいいのに。」 女同士の薄っぺらい友情がお金でつながれている。生々しい。果たして秀美は時効を迎えられるのだろうか? 「蝸牛の角」 森見登美彦 ☆☆☆ 「阿呆が三人寄っても阿呆である。」 アホの神がアホなみんなに下した結末とは。森見さんの文章に馴染むことができず、残念。 「渦の底で」 堀晃 ☆☆☆☆ 「岩の中に閉じ込められるイメージは不気味だ。」 SFが苦手・・・。スターウォーズはスキなのに。 「蝉とタイムカプセル」 飯野文彦 ☆☆☆☆ 「やめろおおおおおおおおおおおお――。」 強烈。同窓会でタイムカプセルを開けるという日常から、非日常に引き込まれていく。 「唇に愛を」 小路幸也 ★★★★★ 「みんなで一緒に演れる。ただそれだけで良かった。」 だまされた!吹奏楽をやってる人は共感してくれるはず。ハッピーエンドの物語の先には。 「私のたから」 高橋克彦 ☆☆☆☆ 「日本製でなくアメリカのジーンズだったとしたら今は三十万円前後すると思います。」 宝物は何だろう?その答えに行き着いた先にある衝撃の結末。

Posted byブクログ

2009/10/04

石田衣良「絹婚式」/宮部みゆき「旅人を待ちながら」/諸田玲子「黒豆」/泡坂妻夫「匂い梅」/中場利一「笑わないロボット」/山田詠美「涙腺転換」/蓮見圭一「秋の歌」/唯川恵「みんな半分ずつ」/桐生典子「雪の降る夜は」/藤田宜永「黄色い冬」/関口尚「図書室のにおい」/大沢在昌「ぶんぶん...

石田衣良「絹婚式」/宮部みゆき「旅人を待ちながら」/諸田玲子「黒豆」/泡坂妻夫「匂い梅」/中場利一「笑わないロボット」/山田詠美「涙腺転換」/蓮見圭一「秋の歌」/唯川恵「みんな半分ずつ」/桐生典子「雪の降る夜は」/藤田宜永「黄色い冬」/関口尚「図書室のにおい」/大沢在昌「ぶんぶんぶん」/恩田陸「弁明」/桜庭一樹「五月雨」/柴田哲孝「初鰹」/新津きよみ「その日まで」/森見登美彦「蝸牛の角」/堀晃「渦の底で」/飯野文彦「蝉とタイムカプセル」/小路幸也「唇に愛を」/高橋克彦「私のたから」(2008.12)

Posted byブクログ

2009/10/04

人気小説家の短篇を集めた本。 それぞれに味のある、短篇らしい短篇が集まっている。 電車内でのひまつぶしに最適。

Posted byブクログ

2009/10/07

森見さんの「蝸牛の角」が入っていたので、読みました。 モリミーファンなので蝸牛の角はすき。でも他の作家さんのはいまいちです。短編はすきやけど、全部短すぎる。 その上、テーマが不倫や屈折した愛情が多かった気がするし、あまり合わなかった。 それと宮部みゆきさんが、笑けるくらい感じの違...

森見さんの「蝸牛の角」が入っていたので、読みました。 モリミーファンなので蝸牛の角はすき。でも他の作家さんのはいまいちです。短編はすきやけど、全部短すぎる。 その上、テーマが不倫や屈折した愛情が多かった気がするし、あまり合わなかった。 それと宮部みゆきさんが、笑けるくらい感じの違うファンタジー短編を書いていて衝撃。 宮部さんは長編がよいです。

Posted byブクログ

2009/10/04

森見登美彦 『蝸牛の角』 いつにも増して、偶然・関係・無関係が入り乱れ、 小難しさに拍車がかかった作品。でもそれに 拒絶反応を示さずにいられるのは、登場人物の 単純さやおかしさが際立っているからかも しれない。 その不可解さに挑むかのごとく、私が何度も 再読している短篇です。

Posted byブクログ

2009/10/04

◆絹婚式(石田衣良)◆“旅人”を待ちながら(宮部みゆき)◆黒豆(諸田玲子)◆匂い梅(泡坂妻夫)◆笑わないロボット(中場利一)◆涙腺転換(山田詠美)◆秋の歌(蓮見圭一)◆みんな半分ずつ(唯川恵)◆雪の降る夜は(桐生典子)◆黄色い冬(藤田宜永)◆図書室のにおい(関口尚)◆ぶんぶんぶん...

◆絹婚式(石田衣良)◆“旅人”を待ちながら(宮部みゆき)◆黒豆(諸田玲子)◆匂い梅(泡坂妻夫)◆笑わないロボット(中場利一)◆涙腺転換(山田詠美)◆秋の歌(蓮見圭一)◆みんな半分ずつ(唯川恵)◆雪の降る夜は(桐生典子)◆黄色い冬(藤田宜永)◆図書室のにおい(関口尚)◆ぶんぶんぶん(大沢在昌)◆弁明(恩田陸)◆五月雨(桜庭一樹)◆初鰹(柴田哲孝)◆その日まで(新津きよみ)◆蝸牛の角(森見登美彦)◆渦の底で(堀晃)◆蝉とタイムカプセル(飯野文彦)◆唇に愛を(高橋克彦)◆私のたから(高橋克彦)

Posted byブクログ