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RURIKO の商品レビュー

3.5

39件のお客様レビュー

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2015/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「仕方ない」それは信子(朝丘ルリ子)の口癖のようになっている言葉だ。決してあきらめたり、投げやりになったりするのではない。信子は昔から、自分の不運についてくどくど悩んだり、語ったりする人間が嫌いだった。手に入らなかったもの、失ったものについて、いつまでも嘆いてどうなるというのだろう。 まだ存命中にこんな本を書いていいのかと思った。朝丘ルリ子の半生を、小林旭(恋人)、石原裕次郎(初恋の人)、美空ひばり(小林旭の元婚約者)らを交えて描いた物語。現実の世界と、華麗な芸能界という絵空事の間を行き来して、本当にこんなことがあるんだなと不思議な感覚を覚えた。華やかだった日活映画の絶頂期、テレビへの移行、そして周辺の人の死。正真正銘のスターたる激動の人生である。「この世で最も美しい」その人の現在の御姿は、この世で最も化粧が濃くなってしまわれて非常に残念だ。

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2014/08/31

私にとっての浅丘ルリ子といえば、ひょうきん族で山田邦子がやっていたものまねのイメージでした(笑) 全体的に、なんかあっさりしすぎて何を伝えたいのかわかりにくいという感じ。石坂浩二、きざでやな男だ。

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2014/02/19

浅丘ルリコのお話。 浅丘ルリコが大好きになりました~。さっぱりしていて男っぽい感じなのです。 お友達になりたい。 フィクションなんだけどノンフィクションみたいに実在の人が出てくるのも面白かったです。

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2012/12/23

図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 昭和19年、満州の帝王・甘粕正彦を四歳の少女が魅了した。「彼女を女優にしてください」。のちに画家・中原淳一に見いだされ、少女は「浅丘ルリ子」としてデビューした。時は昭和30年代、銀幕にひしめく石原裕次郎、小林旭、美空ひばり、燦め...

図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 昭和19年、満州の帝王・甘粕正彦を四歳の少女が魅了した。「彼女を女優にしてください」。のちに画家・中原淳一に見いだされ、少女は「浅丘ルリ子」としてデビューした。時は昭和30年代、銀幕にひしめく石原裕次郎、小林旭、美空ひばり、燦めくようなスターたち。少女から女性へ、めくるめく恋の日々が始まった。太陽照り映え、花咲きほこる銀幕の裏側、スターたちの舞台は終わらない!自分を生きた女優の半生、一大ロマン小説。 当時のきらびやかさと浅丘ルリ子の生き方と、石原裕次郎や美空ひばりのエピソードが面白そうで手に取った本。 的が絞りきれない上に、実在の人物をノン・フィクションとして扱ったせいか、表面をなでただけで終わってしまっている感がどうもぬぐえない。 そしてごめんなさい、わたしは林真理子は苦手なんだと再認識。

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2012/02/29

華やかな昭和芸能界の世界が垣間見れた本でした。フィクションっていうけど本当のことに思えてしまう。 本編とはあまり関係ないけど個人的には、冒頭の終戦当時のタイに関する記述が興味深い。

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2011/10/16

色んな有名人が出てきて結構面白かった。 特に、映画がテレビよりも上だ、という価値観。 世代の違いって価値観とか通りすぎたものの違いなのかなー。 浅丘ルリ子が実際どんな人間なのかは分からないけど、 林真理子が書いたルリ子には妙なリアリティーがあった。 いや、ルリ子より石坂浩...

色んな有名人が出てきて結構面白かった。 特に、映画がテレビよりも上だ、という価値観。 世代の違いって価値観とか通りすぎたものの違いなのかなー。 浅丘ルリ子が実際どんな人間なのかは分からないけど、 林真理子が書いたルリ子には妙なリアリティーがあった。 いや、ルリ子より石坂浩二のうざさのがリアリティーあったかな… ノンフィクションだったら星五つにしたい。

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2011/03/06

浅丘ルリ子さんをモデルに書かれたフィクション。時代背景が丁寧に描かれており、芸能界の歴史もよく分かった。あまり欲がなくてサバサバした主人公に好感を持ちました。

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2010/11/27

全編に渡って興味深くはあったのだけど、現役な方が多いせいか、精神面や細部の描き込みがあまりない感じがして、「引き込まれる」ということがないまま読み終わってしまった。でも、この人の書く伝記には、わりといつもこんな感想かも…。真杉静枝の本も、期待して読んだんけど、なんだかなぁだったし...

全編に渡って興味深くはあったのだけど、現役な方が多いせいか、精神面や細部の描き込みがあまりない感じがして、「引き込まれる」ということがないまま読み終わってしまった。でも、この人の書く伝記には、わりといつもこんな感想かも…。真杉静枝の本も、期待して読んだんけど、なんだかなぁだったし…。 それにしても、昔の芸能界は華やかだったんだなぁ。

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2010/11/19

フィクションなんだけど、実在の人物を登場人物にする事で、現実と本の世界の境が分からなくなって、なんだかドキドキしてしまう。 裕次郎への恋心にじぃーんときた。 一生の内にあんな素敵な人に出会えたら、例え報われなくても幸せだろうな。 ルリ子さんの出た映画とか、ちゃんと見てみたくな...

フィクションなんだけど、実在の人物を登場人物にする事で、現実と本の世界の境が分からなくなって、なんだかドキドキしてしまう。 裕次郎への恋心にじぃーんときた。 一生の内にあんな素敵な人に出会えたら、例え報われなくても幸せだろうな。 ルリ子さんの出た映画とか、ちゃんと見てみたくなった。

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2010/11/18

銀幕の向こうに天地百倍のスターが輝いていた時代       大女優の伝記風小説。さもありなんと言った事柄が、ほぼ実名で描かれる。虚々実々なのだろうが、考える間もなく読み進めることができ、直ぐに幕が下りる。余韻はほどほど。  満州映画の甘粕社長の一言に始まり、浅丘信子が浅丘ルリ...

銀幕の向こうに天地百倍のスターが輝いていた時代       大女優の伝記風小説。さもありなんと言った事柄が、ほぼ実名で描かれる。虚々実々なのだろうが、考える間もなく読み進めることができ、直ぐに幕が下りる。余韻はほどほど。  満州映画の甘粕社長の一言に始まり、浅丘信子が浅丘ルリ子として女優の道を歩み続ける様が描かれるが、浅丘ルリ子自身よりは、周囲の変化の織り込まれ方が面白い。石原裕次郎、小林旭、北原三枝、美空ひばり、監督、石坂浩司といった面々との交際、彼らの毀誉褒貶、娯楽の変動の様子が魅力的だ。  林真理子は女性週刊誌の読者にも分かる文章を心がけていると思っているが、この作品も平易な文章で綴られ、大変分かり易く、適度に醜聞や濡れ場が織り込まれる。おかげで二時間で読むことができたが、引用に数十の資料が並んでいるように、噂であっても考証、検証されているなど、大変周到に練られた物語が続くため、時代とTVから映画への変遷などといった流行を理解する楽しみがある。  時代のスターである石原裕次郎と美空ひばりと対峙するわけでも、追従するわけでもなく、演じることを淡々と仕事としてこなす浅丘ルリ子。一方、スターの二人とその二人に複雑な感情を抱く小林旭には毀誉褒貶があり、日活の隆盛と衰退、TVの普及、世の中に翻弄される有名人といった役割を担う。女優として存在し続ける浅丘ルリ子はいつも変わらず、スターではなく大女優のまま生きている。執着するものとしないものの差ということだろうか、持って生まれた資質に加え一歩一歩歩んだ感のあるルリ子と、身の丈以上を望んだ旭、という対比は、この作品で、最も面白い。そして、TVの世の中で大衆に支持された石坂浩司のスケールの小ささも、苦笑を誘う。  とにかく煌びやかの世界を、暴露的になり過ぎず、仰ぎ見るでもなく、かといって等身大などという言葉で矮小化するでもなく、淡々と描いている様が素晴らしい。生まれながらにしてスター、女優、俳優、という人と、苦労人とが、健全に競争していた時代は、大変魅力的に思える。そして、別にそれは人々が望めば、今でも容易に実現できるだろうに、日本人のスケールが小さくなるようなことばかりを皆で選択してる現状は、本当につまらない、と思う。 スター、女優が輝かしかった時代があったことを知りたい方にオススメ。 文京図書館より借用。

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