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英語ベストセラー本の研究 の商品レビュー

3.6

24件のお客様レビュー

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2020/12/21

戦後に出版された英語学習本のベスト・セラー23冊の内容を紹介して、日本人が英語の学習にどのように取り組んできたのかを検証している本です。 著者自身の学習法が評価基準として前面に押し立てられることもなく、それぞれの本の内容を客観的に紹介し、共感できるポイントをまとめてくれているの...

戦後に出版された英語学習本のベスト・セラー23冊の内容を紹介して、日本人が英語の学習にどのように取り組んできたのかを検証している本です。 著者自身の学習法が評価基準として前面に押し立てられることもなく、それぞれの本の内容を客観的に紹介し、共感できるポイントをまとめてくれているのはありがたいと思いました。ただし、それぞれの本の内容をかいなでしただけの本という印象もいなめません。 年代ごとに分けて英語学習本の歴史をたどっており、1940年代は「第一次英語ブームの時代」、1950年代は「受験英語隆盛の時代」といったように、それぞれの時代の特徴が説明されているのですが、ちょっと腑に落ちないと感じるところもあります。たとえば駿台予備校の講師だった伊藤和夫の『基本英文700選』(駿台文庫)は1960年代、『英文解釈教室』(研究社)は1970年代と分かれてしまっているので、年代ごとの分け方の必然性にすこし疑問を感じます。時代ごとに分けるのではなく、本の性格で分類したほうがすっきりしたのではないでしょうか。 それはともかくとして、佐々木高政『和文英訳の修行』(文建書房)、江川泰一郎『英文法解説』(金子書房)、朱牟田夏雄『英文をいかに読むか』(文建書房)が並ぶ1950年代の英語学習本の重厚さが突出しているのが目を引きます。

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2019/05/12

新しい英語勉強法が出るたびに気になる人は、目を通した方が良いでしょう。1940年代から2000年代まで、各時期に話題となった英語学習本を取り上げて、解説しています。 それぞれの時代のブームや傾向があり、比較してあるのが面白い。最後に著者が究極の学習法として総括してあるところもいい...

新しい英語勉強法が出るたびに気になる人は、目を通した方が良いでしょう。1940年代から2000年代まで、各時期に話題となった英語学習本を取り上げて、解説しています。 それぞれの時代のブームや傾向があり、比較してあるのが面白い。最後に著者が究極の学習法として総括してあるところもいいですね。結局は楽な方法はないということですが。

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2017/10/19

戦後から日本でミリオンセラーとなった英語の参考書を23冊ピックアップして分析した良心的な本。面白いです!

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2017/07/21

戦後60年にわたる日本での英語学習の歴史がわかります。 それぞれの時代にどんな英語の本が売れたのか、というのを分析するというのは非常に面白いですね。 そして最後には究極の英語上達学習法は?という話に。 様々な英語学習の根っこを見つけていくと見えてくるものがありますね。 参...

戦後60年にわたる日本での英語学習の歴史がわかります。 それぞれの時代にどんな英語の本が売れたのか、というのを分析するというのは非常に面白いですね。 そして最後には究極の英語上達学習法は?という話に。 様々な英語学習の根っこを見つけていくと見えてくるものがありますね。 参考になりました。

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2017/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新書等で英単語記憶法の書籍を執筆している著者が、戦後来、日本で刊行されてきた英語本のベストセラーを解析し、英語学習の真髄に迫ろうとするもの。一言で言えば、英語学習は、多読・多聴に尽きるのだろう(特に、多音読。覚えようとしない場合でも1文あたり50回程度の音読数)。まぁ、楽しくできないと長続きしないし、無理をすると長続きしないので、個人的には、ぼちぼち続けていこうと思うが、果たしてそれでよいのかどうか…。

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2016/08/19

 戦後から現在に至るまで、英語の学習に関するベストセラー本を概観し、先達からヒントを得つつ、あるべき英語学習方法を提示する本です。面白く読めはしたのですが、終章で「最近気になること」として挙げられている「高所からものをいうような書名の本」とその著者に対する批判は的外れです。挙げた...

 戦後から現在に至るまで、英語の学習に関するベストセラー本を概観し、先達からヒントを得つつ、あるべき英語学習方法を提示する本です。面白く読めはしたのですが、終章で「最近気になること」として挙げられている「高所からものをいうような書名の本」とその著者に対する批判は的外れです。挙げた本の内容にはほとんど触れず、「タイトル」から批判するのは、著者の意図ではないでしょうが、結果としてこれらの本に悪い印象を与えてしまいます。ここに列挙された本、私はほとんど読んでいますが、日本人が英語を学ぶことのそもそもの根本的意義までを問う、少なくともこの著者の本よりはずっと多くのことを教えられる好著だと思います。

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2015/02/27

英語出版に携わっていた著者の戦後英語教育史であるから、一つ一つの検証もしっかりとした説得力を持っている。さらに最後124ページの要約にたどり着いているが本著が信頼に足るものである事を明かしている。でも、まあ色々と学ばなければならないことも多いので、そこらの点から教養としての英語に...

英語出版に携わっていた著者の戦後英語教育史であるから、一つ一つの検証もしっかりとした説得力を持っている。さらに最後124ページの要約にたどり着いているが本著が信頼に足るものである事を明かしている。でも、まあ色々と学ばなければならないことも多いので、そこらの点から教養としての英語に焦点をあてた本著のような企画がないだろうかと思った。

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2013/06/14

1940年代〜2000年代まで、10年おきの各年代でベストセラーとなった本の一部を紹介。 英語学習時、教材選びに困るが、この本はその助けになると思う。 単語集、文法集、エッセイ集、会話集と種類がたくさんある中、それぞれどような内容なのかと活用法、比較を行っている。 著者自身の英語...

1940年代〜2000年代まで、10年おきの各年代でベストセラーとなった本の一部を紹介。 英語学習時、教材選びに困るが、この本はその助けになると思う。 単語集、文法集、エッセイ集、会話集と種類がたくさんある中、それぞれどような内容なのかと活用法、比較を行っている。 著者自身の英語学習法のアドバイスも記載されている。

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2012/06/30

1940年代から2000年代までの英語に関するベストセラーを年代ごとに取り上げて紹介している。最後に究極の英語学習法の章があるが、やはり地道に時間をかけるしかないかと。

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2012/05/17

「英語教育」という用語が、世間一般の「学習方法」にすり替えられている部分があり(おそらく意図的)。あとがきで、皮肉を投げかけられている二次言語習得本の先生は、これではとんだ災難だ。知らない本の内容が手っ取り早くわかったことだけが収穫。

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