夜はやさし の商品レビュー
2025年5月23日、グラビティの「カワウソ投資家連合」のメンバーのTedさんが今夜はサイゼリヤでなく自宅で呑みといってパソコン前でカツオのたたきと白ワイン?で晩酌してる画像を投稿されてた。その左側に積み上げられた本の1冊がこれ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フィッツジェラルド作品は、2冊目。 統合失調症、共依存、アルコール依存。精神病患者と付き合うことで、ディックは次第に心を病んでゆく。そして「戦争未経験者の戦争神経症」というフレーズが、重い。最後にニコルは解放され寛解されるが、ディックは沈んだまま。「一つの選択をした。オフィーリアを、甘い毒を選び、飲み干した。…。自分は愛されたかったのだ。」気持ちがよくわかる。 アメリカに帰ったディックのその後の生活については、期待を裏切らないエンディングとなっている。 印象的なフレーズは以下: ★目立った出来事がないために、そのときには過去の楽しみと未来の楽しみの繋ぎ目にしか思えなかった時間が、しばらくすると、実は楽しみそのものだったとわかる。 ★たいていの人間には、人生の中でもお気に入りの、英雄的とさえいえる時代がある。 ★仕事がすべてだ。…。男はいろいろ大事なことを知らななきゃいけない。知るのをやめてしまったら、他のみんなと同じになってしまう。 ★男が本当に傷つきやすい部分はブライドだけだということ。 ★「意識の辺境を探ることができるかもしれない」芸術家が探索すべき辺境は、彼女の手に負えるものではない ★正反対のものが相互に補い合うという関係でなく、同等なものとして一つになってしまった。 ★総体としての人生が、その断片の集積とは質的に異なるかもしれないのはわかっている。一方、…、人生はもはや断片としてしか観察されえないようにも思える。 ★そこさえ切り抜ければ、その先には不安はない。…。変化すべく、飛び立つべく設計されている。金を鰭とし、翼として。
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夜はやさし (和書)2011年09月23日 12:39 F.スコット・フィッツジェラルド ホーム社 2008年5月 村上春樹さんの『雑文集』で読みたくなった。新訳が出ている様なので図書館で借りてみました。 村上春樹さんはフィッツジェラルドさんを大変評価している。僕の場合は『...
夜はやさし (和書)2011年09月23日 12:39 F.スコット・フィッツジェラルド ホーム社 2008年5月 村上春樹さんの『雑文集』で読みたくなった。新訳が出ている様なので図書館で借りてみました。 村上春樹さんはフィッツジェラルドさんを大変評価している。僕の場合は『グレート・ギャツビー』を2回読んでようやく面白いなって思った程度です。だからとんでもなく面白いとは感じなかったけど、それなりに洗練されて面白いとは思った。 精神科医と統合失調症の美しい妻という設定だけでも興味深く思える。それをフィッツジェラルドさんが非常に洗練された筆致でその関係性を描いている。それだけでも読む価値はあるだろう。
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フランス南部、地中海沿岸に堂々たる外観のホテル。 若き女優ローズマリーが、訪れることで物語が始まる。 ローズマリーは、誰もが心惹かれる精神科医ディックに夢中になる。 ローズマリーの物語かと思いきや、視点は別の人物にフォーカスされていく。 グレート・ギャッツビーで大ヒットを飛ばし...
フランス南部、地中海沿岸に堂々たる外観のホテル。 若き女優ローズマリーが、訪れることで物語が始まる。 ローズマリーは、誰もが心惹かれる精神科医ディックに夢中になる。 ローズマリーの物語かと思いきや、視点は別の人物にフォーカスされていく。 グレート・ギャッツビーで大ヒットを飛ばした作者フィッツジェラルド。 時代から忘れられた彼が再起を期して書き上げた一作。 不思議な魅力がある。
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分厚くて、読み通せるかな と心配だった。 読み始めは馴染めなかったけど、そのうち、先が知りたくて楽しみになった。 ディック、哀れ ニコル、しっかりして! と思った。 名前も思い出せない、小娘女優はどうでもいいわ。
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発売当時は低評価だったものの、現在では最高傑作と評する人が数多くいます。 懐の深い作品と言われていますが、確かに色々な解釈ができて何度も読み返したくなります。 登場人物たちの思いはどういったものなのか? 読み進めていく度に考えさせられます。 ちなみに『夜はやさし』は2種...
発売当時は低評価だったものの、現在では最高傑作と評する人が数多くいます。 懐の深い作品と言われていますが、確かに色々な解釈ができて何度も読み返したくなります。 登場人物たちの思いはどういったものなのか? 読み進めていく度に考えさせられます。 ちなみに『夜はやさし』は2種類ありこちらは原作通りの訳です。 2種類ある理由については他を参照していただくとして、両方を読み比べてみても面白いと思います。
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力強さはないがやけに説得力のある小説。 真夏のリヴィエラ、幼さの残る娘、破滅へ向かう主人公。 無意識に情景が刷り込まれ、ある日ふと作者の意図に気づいて自分がまた年をとったことがわかる。
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精神科医のディックとその妻ニコルは精神を病む。そこへ若くて美しい女優のローズマリーが登場する。 ディック・ダイヴァーの破滅へ導く描写にドキドキしながら読み進めた。 『言うまでもなく、人生とは破壊の過程である。』というフィッツジェラルドのことばの意味がわかった気がする。
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-言うまでもなく、人生とは崩壊の過程である- とはフィッツジェラルドの弁。20代で「華麗なるギャッツビー」を描き上げ、妻のゼルダとともに時代の寵児となった。のち、妻の発狂、借金、アルコール依存症などに苦しみながら書きあげた最晩年の作品。といってもまだ30代後半なわけだが・・・。...
-言うまでもなく、人生とは崩壊の過程である- とはフィッツジェラルドの弁。20代で「華麗なるギャッツビー」を描き上げ、妻のゼルダとともに時代の寵児となった。のち、妻の発狂、借金、アルコール依存症などに苦しみながら書きあげた最晩年の作品。といってもまだ30代後半なわけだが・・・。フィッツジェラルドが骨身を削って書き上げた作品だったが、批評家や読者には受け入れられなかった。それに、巻頭で、主人公のモデルとなったジェラルドとサラに捧げられているが、本人たちはそれをやんわりと、でもきっぱりと否定している。この齟齬はとっても哀しい。 という知識があり、ついつい手に取らずにいたが、勇気をもって読んでみた。 「イライラする」「甘ったるくて、センチメンタルすぎ」という印象。 でも巻末に村上春樹のあとがきが珠玉でした。「脇が甘いが、妙に居心地がよく、器量のある作品」「歳を追うごとに違う印象を与える作品」としている。 これを読んで、思ったこと。 一年前、velocity, ROI, profit, liquidityなどという単語が価値観のベースにあって、世の中的には人の上に立つポジションにあった私と比べると、今の私は「ゆるくて、脇が甘くてぜんぜんだめ」と多くの人は思うかもしれない。けれども私の本質は変わっていない。 むしろ、あえて、脇が甘い自分が居心地がよく、人間らしいと思う。 フィッツジェラルドにとって、この「夜はやさし」こそ、等身大というか、自分そのもの、なのかもしれない。 5年後、10年後に読み返したい作品。
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夜はやさしにはオリジナル版と改訂版があって、こちらはオリジナル版 改訂版はちゃんとは読んだことがないのですが、オリジナル版の始まり方のほうが好きです フィッツジェラルドが好きならば、グレート・ギャツビーが好きならば 期待は裏切らないかと思います
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