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物乞う仏陀 の商品レビュー

4.1

53件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    8

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2012/08/12

かなりリアルでヘビーな作品。はじめは興味本位で読めるが、後半になるにつれて、ページをめくるのが苦しくなってくる。 おそらく筆者が疲弊していくにつれての変化なんじゃなかろうか。ノンフィクションのような随筆のような筆致。傍観者であろうとする筆者がだんだんと苦しくのめりこんでしまう様子...

かなりリアルでヘビーな作品。はじめは興味本位で読めるが、後半になるにつれて、ページをめくるのが苦しくなってくる。 おそらく筆者が疲弊していくにつれての変化なんじゃなかろうか。ノンフィクションのような随筆のような筆致。傍観者であろうとする筆者がだんだんと苦しくのめりこんでしまう様子が伝わってくる。

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2012/07/16

現実とは認めたくないような現実であっても、そこには糾弾する相手はいない。そんな現実を少し知ることができた。

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2012/07/12

読み助2012年7月12日(木)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2012/07/post-2c5f.html

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2016/01/24

 気候が温暖で米などは年3回も収穫できるし、地方都市なら野菜などは庭でいくらでも手に入るだろうに。干ばつ、寒冷で作物が収穫されず、飲み水も奪い合う地域とは違うのに。集団で平和に生活をして、貧者を救えないものなのだろうか。冬が厳しい北海道では道端で寝ることは死を意味する。逆に道端で...

 気候が温暖で米などは年3回も収穫できるし、地方都市なら野菜などは庭でいくらでも手に入るだろうに。干ばつ、寒冷で作物が収穫されず、飲み水も奪い合う地域とは違うのに。集団で平和に生活をして、貧者を救えないものなのだろうか。冬が厳しい北海道では道端で寝ることは死を意味する。逆に道端で裸同然の乞食が生きれる環境が、根本的にその国を替える力を損ねているとしかいえない。

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2012/03/17

アジア各国の物乞いを取材した本 ・宝くじを売る障害者の姿をよく見るのは、発展途上国に税金を社会福祉に使う余裕がなく、宝くじの仕事や利益を社会福祉事業に回すことを行っているためである。 ・ムンバイのマフィアはストリートチルドレンを捕まえて手足を切断し、沈黙を強制して働かせる。 ・...

アジア各国の物乞いを取材した本 ・宝くじを売る障害者の姿をよく見るのは、発展途上国に税金を社会福祉に使う余裕がなく、宝くじの仕事や利益を社会福祉事業に回すことを行っているためである。 ・ムンバイのマフィアはストリートチルドレンを捕まえて手足を切断し、沈黙を強制して働かせる。 ・物乞いを眠らせて、臓器を摘出し、闇ルートで販売する。 などなど

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2011/12/17

同じ人間として生まれながら、なんというむごたらしい有様なのだろう。 殺人、誘拐、売春、麻薬、地雷、ハンセン病など、過酷な運命や悪に呑み込まれ、最底辺で生きるアジアの物乞いたち。 その現実をほんの僅か垣間見ただけで、言葉を失ってしまう。 寺院へ立ち入ることを拒否されたハンセン病患者...

同じ人間として生まれながら、なんというむごたらしい有様なのだろう。 殺人、誘拐、売春、麻薬、地雷、ハンセン病など、過酷な運命や悪に呑み込まれ、最底辺で生きるアジアの物乞いたち。 その現実をほんの僅か垣間見ただけで、言葉を失ってしまう。 寺院へ立ち入ることを拒否されたハンセン病患者が、将来の夢はお寺に寄付をすることだというくだり。 その理由は、苦しみに耐えて功徳を積めば来世は幸せになれると信じているから。そういうふうに考えないと辛い今を生きていけないから。 そしてマフィアに不具にされ、働かされるストリート・チルドレンやレンタチャイルド。 以前石井光太さんの児童書「おかえり、またあえたね ストリート・チルドレン・トトのものがたり」を読んで以来、石井さんのノンフィクションをずっと読んでみたいと思っていた。トトの物語に込めた石井さんの願いが改めて胸に迫ってきた。 劣悪な環境にあっても彼らの中には、夢を抱き、逆境に負けず忍耐と陽気さをもって力強く生きる人たちがいる。 そこには捨てたもんじゃあない人間の強さと寄り添う絆があった。

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2011/07/29

ショッキングな本でした。この本は南アジアからインドまで、最底辺の人たちを追ったルポルタージュです。僕もこの手の本は結構読みましたが、最近の人が書いたものの中では、出色の本です。 この本は以前読んで相当ショックを受けたので、しばらく自分から遠ざけていたのですが、今回、この記事を書...

ショッキングな本でした。この本は南アジアからインドまで、最底辺の人たちを追ったルポルタージュです。僕もこの手の本は結構読みましたが、最近の人が書いたものの中では、出色の本です。 この本は以前読んで相当ショックを受けたので、しばらく自分から遠ざけていたのですが、今回、この記事を書くためにももう一度読み直してみました。これを読んでいると、貧困と無知はとっても仲がいいんだ、ということを改めて思い知らされます。私たちから見ると悲惨な現実を淡々とした筆致で描いていますので、万人受けはいたしませんが、一読して欲しい本の一つです。 貧困・麻薬・障害者…。そして売春問題。この作者の著作の中で一貫して扱われている問題で、これは作者のデビュー作なんですがしょっぱなからカンボジアの不発弾問題で、読んでいた端から鈍器で頭をガーンと殴られたような衝撃を覚えましたね。そして、日本のマスメディアではまず扱われることのない障害者と障害者の施設も克明に記録されていて、これもまた読んでいて、気分が非常に重くなりました。 極めつけはインドで、これは後に紹介する『レンタルチャイルド』に通じるものですが、マフィアによって手足を切り落とされた子供たちが物乞いをしてたり、女性の物乞いが抱いている幼子が実は…。というので完全にノックアウトされました。

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2011/05/30

仏教圏内の最貧民、物乞、障害者にスポットを当てたノンフィクション。イスラム圏内の方も壮絶だけど、こっちもひどい。 私自身の気持ちが引っ張られて鬱に何度なったことか。 でも、これが事実。それから目を逸らしちゃいけない。(イスラムの方でも書いた気がするけど。)そう思わせる、ぐろい本。...

仏教圏内の最貧民、物乞、障害者にスポットを当てたノンフィクション。イスラム圏内の方も壮絶だけど、こっちもひどい。 私自身の気持ちが引っ張られて鬱に何度なったことか。 でも、これが事実。それから目を逸らしちゃいけない。(イスラムの方でも書いた気がするけど。)そう思わせる、ぐろい本。読み終わっても「これ本当に事実?」て気持ちが消えないもの。平和ボケとか言われるの仕方ないかも。 この本を読もうと思ったきっかけは宗教と経済、国家というものが複雑に絡み合いつつもそして理想を語りながら決してなぜか理想の形にならないのが不思議だったから。 結果、ますます混乱するだけ、だったため、正直いまは宗教というものに疑問しかないけども、何億とも言われる人が信仰するには理由が必ずあるはず。それが少しでもわかるようになりたい。 まぁ、頭の中で理解しようとしてる時点でまだまだだめなんだろうけど。

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2011/05/11

石井光太さんの著書を読むのは二作品目です。 私は「そういう」所を訪れたことがないので実際のところは知る事ではないですが、文章から情景が容易に浮かべられるわかりやすい内容でした。現実は思い浮かんだもの以上のものであるでしょうけど、石井さんの文章が自分の想像力と合ってるのかもしれませ...

石井光太さんの著書を読むのは二作品目です。 私は「そういう」所を訪れたことがないので実際のところは知る事ではないですが、文章から情景が容易に浮かべられるわかりやすい内容でした。現実は思い浮かんだもの以上のものであるでしょうけど、石井さんの文章が自分の想像力と合ってるのかもしれません。

Posted byブクログ

2011/07/18

ショッキングな描写も多くて、読んだ後呆然となることもあった。けれど、自分の生きる世界とは全く違う世界があるということを知らなくてはいけないと思う。同じ地球に生きていても、歴史や政治や宗教や、いろいろなことの違いがある、ということを知るべきだ。

Posted byブクログ