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賢者はベンチで思索する の商品レビュー

3.8

84件のお客様レビュー

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2024/03/26

不思議な老人とフリーターの主人公の物語。 様々なことで思い悩む主人公の周囲で事件が起きる。そのことを老人と一緒に考えながら追いかけてゆく。その中で老人との会話によって主人公自身の気持ちが前を向いていく様子にとても心温まった。 近藤史恵の作品に初めて触れたがこれからも読み続けた...

不思議な老人とフリーターの主人公の物語。 様々なことで思い悩む主人公の周囲で事件が起きる。そのことを老人と一緒に考えながら追いかけてゆく。その中で老人との会話によって主人公自身の気持ちが前を向いていく様子にとても心温まった。 近藤史恵の作品に初めて触れたがこれからも読み続けたいなと感じた。

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2024/01/30

公園で犬が殺されていたり、子どもが誘拐されたりと、物騒な事件が起こるんだけど、なぜか根底にほのぼのした暖かいものを感じられる作品だった。 主人公久里子のキャラクターかなぁ。

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2023/09/12

2023.9.12 読了。 フリーターとしてファミレス「ロンド」で働く久里子。いつも窓際の席に座りコーヒー一杯で何時間も粘る常連の老人・国枝がいた。久里子の愛犬と共に公園で国枝に出会い、近所で起こる事件を解決していき親睦を深めていくのだが、国枝という人物は不思議な行動も続けてい...

2023.9.12 読了。 フリーターとしてファミレス「ロンド」で働く久里子。いつも窓際の席に座りコーヒー一杯で何時間も粘る常連の老人・国枝がいた。久里子の愛犬と共に公園で国枝に出会い、近所で起こる事件を解決していき親睦を深めていくのだが、国枝という人物は不思議な行動も続けていて……柔らかいがミステリアスな雰囲気に包まれた連作短編集。 なんだかいつもモヤモヤとした感情を抱いてしまう年頃の久里子と多くの人生経験を持つ国枝の関係性がすごく好きだった。ファミレスではお互いあまり干渉せず、偶然公園などで会えば話をしたりする親しい間柄なのだが、登場から常に秘密めいた不思議な老人国枝に深入りしない久里子だったが、最終章で明らかになる国枝という人物に何故か心惹かれる人たちがいる理由も分かる。 「自分の正義のためなら軽犯罪を犯してもいい」と思っている人間は世の中に意外とたくさんいて、自分自身もそういった行動をしてしまっていないか?と問われているような気もしたし、ストーリーは基本穏やかに進んでいくがどこか不穏さや人間の軽く滲み出てしまう醜さも持ち合わせていて、しかも読みやすいのでどんどんと読み進めてしまった。 国枝という人物は「蜘蛛の糸」に出てくる主人公のような雰囲気もある。人間、善悪二択に分けられるものではないなぁと思わされる。 続編も出ているようなので読みたいと思う。 それと個人的には人物名は一度はフリガナ表記付けてほしいです。久里子の弟、何て読めばいいのか悩みました。素直に「信(しん)」でいいのかな?

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2022/11/14

久里子と国枝老人のお話 小説の中で起こる事件は、警察が関わるほどの事件だけど、暗い気持ちになる感じではなく解決していく間に最後の章であっ!と驚くような展開になっています 不思議な国枝老人に久里子が振り回されつつ、ただの顔見知りのおじいさんから、会いたい人になっていくまでの気持ち...

久里子と国枝老人のお話 小説の中で起こる事件は、警察が関わるほどの事件だけど、暗い気持ちになる感じではなく解決していく間に最後の章であっ!と驚くような展開になっています 不思議な国枝老人に久里子が振り回されつつ、ただの顔見知りのおじいさんから、会いたい人になっていくまでの気持ちの変化も読んでいて面白かったです

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2022/08/19

この人が怪しい。どうか犯人であって欲しくないけれど、限りなく怪しい……。それを華麗に裏切ってくれる、日常のミステリ。人は死なない。(犬は死ぬけど)くりちゃんがいい子すぎて、彼女の幸せを願わずにはいられない。

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2022/08/15

似た人間?双子なのか?と思った。 確かに人って外観やシルエットや歩き方で9割くらいは誰なのか特定できる

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2022/07/22

いろんな要素が主張しすぎずバランスよい、"適度な"小説。私的適度本大賞にノミネートです。続作も読んでみよう。

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2022/02/17

家族は両親と二浪の弟 犬 トモ アンが居る。ロンドで働く久理子と不思議な老人の話、国枝と言う老人に犬も助けられその他の助言もしてもらい助けられた。いつも座る所から見える一件の庭で見たことで事件が始まる。その人は思いもしない行動に移した。最後は姿を消してしまった。引田君が車を買った...

家族は両親と二浪の弟 犬 トモ アンが居る。ロンドで働く久理子と不思議な老人の話、国枝と言う老人に犬も助けられその他の助言もしてもらい助けられた。いつも座る所から見える一件の庭で見たことで事件が始まる。その人は思いもしない行動に移した。最後は姿を消してしまった。引田君が車を買ったので犬を連れてロックランドまで来ていたが急にトモがもうダッシュ姿を消したお爺さんの所に、、久理子は会いたい人に会えてよかった。

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2021/05/18

国枝と名乗る初老の男性。彼の思索により、主人公・久里子の日常の歯車が、少しずつ元気に回り始める様子が爽快。2匹のわんちゃんが元気に走る姿が目に浮かびます。

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2021/04/23

初めてこの方の作品を読んでみたけど、すごく面白くてあっという間に読み終わった。ミステリーだけど家族愛や恋愛など色んな要素が入っているのもよかったし、おじいさんの正体や誘拐の理由など、謎自体も面白かった!

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