賢者はベンチで思索する の商品レビュー
不思議な物語でした。 国枝と名乗る不思議な老人、公園のベンチに座りお茶をたてたり、ファミレスの片隅でいつのものかわからない新聞を読んでいたり。 ぼけているという噂もあったり、でもかくしゃくとしていたりと謎の多き人物。 このおじいさんとファミレスのバイト女子との交流が面白い。 小さ...
不思議な物語でした。 国枝と名乗る不思議な老人、公園のベンチに座りお茶をたてたり、ファミレスの片隅でいつのものかわからない新聞を読んでいたり。 ぼけているという噂もあったり、でもかくしゃくとしていたりと謎の多き人物。 このおじいさんとファミレスのバイト女子との交流が面白い。 小さな事件や出来事を積み重ねて、最後に起きる大きな出来事。 なんだけど、なんとなーく終わってしまう。 人物描写も魅力的で、思わずひきこまれてさっくり読んでしまいました。 あれ、結局何をしていた人なのか謎が残っています。 これって続くんだろうか。。。
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- ネタバレ
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ファミレスでバイトする久里子は不思議な老人、国枝と出会う。様々な事件を解決しながら家族間の問題、自分の将来などを考える久里子。国枝老人の不思議な行動も最後はすっきり解明。気分が悪くなるような人物が出てこないのもいい。久里子の愛犬、アンとトモもかわいい。続編出ているようなので読みたい。
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図書館で。 ファミレスバイトと老人と犬とちょっとしたミステリのお話。引きこもり系の家族とかいるとなんか悪いことしてるんじゃないかって疑いの目を向けてしまうのは…なんだかわかる。 そして人間って結構色々観察してるようでしてない、でもしてないようでしてるってのが面白い。シリーズみたい...
図書館で。 ファミレスバイトと老人と犬とちょっとしたミステリのお話。引きこもり系の家族とかいるとなんか悪いことしてるんじゃないかって疑いの目を向けてしまうのは…なんだかわかる。 そして人間って結構色々観察してるようでしてない、でもしてないようでしてるってのが面白い。シリーズみたいなので次も借りてみようかな~。
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びっくりするぐらいに久里子の考えているところに共感してしまった。 どうありたいのか、どこにいきたいのか答えに迷っている感じに分かる、と頭を抱えたくなった。 国枝さんはひたすらかっこいい。最後の落ちに驚いた。
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近藤史恵さんの小説は取り上げるテーマは様々ですが、隠し味的にミステリーの要素があり引き込まれます。 今回は専門学校を出たけれど思うような就職が出来ず、ファミレスでアルバイトをする主人公(女子)が、客として出会う謎の老人との交流を通して、ちょっとした事件を解決していきます。そして、...
近藤史恵さんの小説は取り上げるテーマは様々ですが、隠し味的にミステリーの要素があり引き込まれます。 今回は専門学校を出たけれど思うような就職が出来ず、ファミレスでアルバイトをする主人公(女子)が、客として出会う謎の老人との交流を通して、ちょっとした事件を解決していきます。そして、やがて謎だった老人の正体が明らかになります。可愛いワンちゃんたちも登場するところも魅力です。
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フリーターの久里子は、ファミレスでいつも同じ席に座り一杯のコーヒーで何時間もねばる老人と公園で出会う・・・日常の謎の連作短篇。 折り目正しい感じの文章に引き込まれました。 最後は思いがけない展開・・・。 お客さんの事情っていろいろ想像してしまうなあと接客業してるだけに興味深かった...
フリーターの久里子は、ファミレスでいつも同じ席に座り一杯のコーヒーで何時間もねばる老人と公園で出会う・・・日常の謎の連作短篇。 折り目正しい感じの文章に引き込まれました。 最後は思いがけない展開・・・。 お客さんの事情っていろいろ想像してしまうなあと接客業してるだけに興味深かった。
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近藤史恵の賢者はベンチで思索するを読みました。 七瀬久里子は服飾の専門学校を卒業後、希望する職種に就けなかったためファミレスのアルバイトをしています。 そのファミレスに来てコーヒー一杯で数時間ねばっている老人国枝さん。 国枝さんは久里子と一緒に犬の虐待事件やファミレスの業務妨害...
近藤史恵の賢者はベンチで思索するを読みました。 七瀬久里子は服飾の専門学校を卒業後、希望する職種に就けなかったためファミレスのアルバイトをしています。 そのファミレスに来てコーヒー一杯で数時間ねばっている老人国枝さん。 国枝さんは久里子と一緒に犬の虐待事件やファミレスの業務妨害事件などを解決していきます。 そして、国枝さん自身にも謎が隠されていたのでした。 この物語には二匹の犬も登場します。犬好きの気持ちがちょっとわかりました。
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近藤史恵は、「天使はモップを持って」「サクリファイス」に続き3作目だ。いずれもジーンと心に沁みる。心が開かれる。
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ファミレスで働く主人公がまきこまれた事件をひょんなことから解決してくれたのは、勤務先のファミレスでいつも同じ窓際の席で何時間も粘る老人だった。 誰かが亡くなったりするわけではなく、日常にはびこる悪意や悲しみを解決するお話。 また主人公のどこにもいけない気持ちがだんだん変わっていく...
ファミレスで働く主人公がまきこまれた事件をひょんなことから解決してくれたのは、勤務先のファミレスでいつも同じ窓際の席で何時間も粘る老人だった。 誰かが亡くなったりするわけではなく、日常にはびこる悪意や悲しみを解決するお話。 また主人公のどこにもいけない気持ちがだんだん変わっていくのがとてもあたたかく、胸にくる。 最後にはあっと驚くどんでん返しも待っている。 連作短編でさらりと読める。
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猫派の私には、犬の散歩の描写が出るたびに「毎日散歩するのはしんどそうだなぁ」なんて思うのだった 犬パルボウイルス感染症なる病気を初めて知る。 次回作は「ふたつめの月」 機会があれば。
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