スープ・オペラ の商品レビュー
見知らぬ男女が一緒に暮らす光景は非日常なのに、彼らにとっては極々普通の日常になった。そんな不思議なお話。 料理の描写が非常に上手い。空腹時に読むとつらくなるくらいです。 柔らかな文体で読みやすいので、結構なボリュームがあるにもかかわらず飽きずに読めました。 はっきりと線引きし...
見知らぬ男女が一緒に暮らす光景は非日常なのに、彼らにとっては極々普通の日常になった。そんな不思議なお話。 料理の描写が非常に上手い。空腹時に読むとつらくなるくらいです。 柔らかな文体で読みやすいので、結構なボリュームがあるにもかかわらず飽きずに読めました。 はっきりと線引きしないラストも好印象。また三人で暮らしてくれるのもたまらなく嬉しいです。 トニーさんいいですね。彼の柔らかな物腰が楽しい。ルイとトニーさんの雰囲気を康介がピリッとしめる。 ひとりじゃなくふたりじゃなく三人。三人だからこそバランスが保てる。なんとも、スープみたいな関係ですね。
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面白い人達による平穏な日々… 思ったより淡々としてて、平和が続いていて、 あぁ、こういう人いるなーって思った*
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35歳独身の島田ルイをめぐる、様々な人間模様。 みんな個性的でどこか突拍子もないんだけれど、 でももしかすると身近な所にいるかもしれないような気にさせてくれる。 長編だけど、読んでいて飽きなかった。 理屈抜きで楽しめる1冊。
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映画を先に観ましたが、原作としてのこの作品もとても美味しい小説でした。 トニーさんがお父さんかどうか、はっきりとはわからない。 わからないけれど、大事な人。 康介も恋人かどうかわからないけれど、大事な人。 三人でバランスを取って心地よい生活を続ける… 現実感が無いような、あるような、不思議な生活。
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映画からみて読んでみた小説。 なんとも不思議な小説。でもなんだかほんわかする小説です。 映画がちょっぴり切ない感じだったから余計にそうおもうのかも?
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なんとなく、芸能人の本だからと遠巻きにしていた阿川さんの本。 でも、小説家だった。うまかった。 年の離れた叔母のトバちゃんと暮らしている35歳のルイ。ある日トバちゃんが、電撃恋愛をして家を出る。そしてルイの家にやってきたのは、もてもての60代のトニーさんと20代の気弱な男・康介...
なんとなく、芸能人の本だからと遠巻きにしていた阿川さんの本。 でも、小説家だった。うまかった。 年の離れた叔母のトバちゃんと暮らしている35歳のルイ。ある日トバちゃんが、電撃恋愛をして家を出る。そしてルイの家にやってきたのは、もてもての60代のトニーさんと20代の気弱な男・康介。 じーっと腰を落ち着けて一気に読む、という作品ではなく、つれずれにぱらぱらとめくっていくような作品。ところどころに出てくるセリフがいい。 この作品は、ラストもまったく白黒ついていない。でも、世の中には白黒つけなくてもいいことだってたくさんあるじゃん、と思わせる。ケセラセラ。
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食べ物が出てくる話に弱い。特においしそうなスープが出てくるお話。鶏がらから作るスープ、想像しただけで、幸せな気分になる。3人のおかしな(?)共同生活。なんだか、ありえないのに、いいなと思ってしまうのだ。おいしいものを作りあって、おいしいと食べ合える関係は絶対だと思う。
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家族のスタイル、恋愛のスタイルがうまく交差している一冊。 題名は「ソープオペラ」と作中の重要な小道具である「スープ」とかけてあるのね。普通に生きていること、あがくということ・・・そんなこと全てがソープオペラということね。出てくる食べ物、特にスープが美味しそうです。
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ルイとトニーさん。2人の距離感がよかった。若い彼との色々は無くて良かったような…微妙ないい距離感の三3人をもっと見ていたかったな。
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ルイさんがトバちゃんに宛てた最後の手紙にこの本のメッセージが詰まっていたように思います。 ”人間と人間との出会いというものは、そこに恋愛感情とか特別の感情が付随しない場合でも、あるいは関わった期間がどれほど長くても短くても、それには関係なく、人生にとってかけがえのないものになる場合がある” 状況の描写が丁寧でとても上手だなあと思いました。ありありと浮かんできた。そのためにちょっと長いなあと感じてしまったりもしましたが。 多分もうちょっと大人になったらもっと理解できるんじゃないだろうか。
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