東京島 の商品レビュー
無人島に、人数忘れましたが男2○人の中に、女が一人。 そこでおこる話。 (実話のお話を元にしているそうです) 実話に弱い私・・・。読んでみましたが、ちょっと私には合わないかな〜。島でたった1人の女の清子がしたたかに生き抜く姿・・・。自分の価値観と違うから???何となく想像しにく...
無人島に、人数忘れましたが男2○人の中に、女が一人。 そこでおこる話。 (実話のお話を元にしているそうです) 実話に弱い私・・・。読んでみましたが、ちょっと私には合わないかな〜。島でたった1人の女の清子がしたたかに生き抜く姿・・・。自分の価値観と違うから???何となく想像しにくくて話に入り込めませんでした。 自分が無人島に行ったら清子みたいに意外となるのかしら??うーん。
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文句なしに面白い。さすが桐野氏。 無人島に女一人、他は全て男性という状況でどういう ことが起こるか、極限状態で人はどう狂っていくのか、 人の醜さを浮き彫りにする話。 最後はなんとなく救われるけれど、人ってやはり醜い 存在なのかもしれない。
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桐野さんしか書けない世界ですね・・・。予定調和なんて絶対なくて、読者を何度も裏切り、どこへ行くのかさっぱりわからない。次の作品もどんな世界を書くのか全く想像できず。バイオレンス、薄汚いもの、むき出しのエゴ、目を覆いたくなるような性描写、そういうの、決して好きなわけじゃないんだけど...
桐野さんしか書けない世界ですね・・・。予定調和なんて絶対なくて、読者を何度も裏切り、どこへ行くのかさっぱりわからない。次の作品もどんな世界を書くのか全く想像できず。バイオレンス、薄汚いもの、むき出しのエゴ、目を覆いたくなるような性描写、そういうの、決して好きなわけじゃないんだけど、やはり桐野さんがすきなんだな、出れば必ず読みたい作家です。
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32人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。 いつまで待っても、助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。 果たして、ここは地獄か、楽園か?いつか脱出できるのか―。 食欲と性欲と感情を剥き出しに、生にすがりつく人間たちの極限状態を容赦なく描き、 読...
32人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。 いつまで待っても、助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。 果たして、ここは地獄か、楽園か?いつか脱出できるのか―。 食欲と性欲と感情を剥き出しに、生にすがりつく人間たちの極限状態を容赦なく描き、 読者の手を止めさせない傑作長篇誕生。
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あっ、無人島に取り残されたらこうなるんだろうな。って思えました。清子なんてわかりやすい。これが男一人だったとしても似たようなものだろうな。自分はだれになるのかなぁ、、って考えると嫌になってしまいそう。
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作家の本分は、読者の予想をいかに超えた小説を書いてゆくかということに尽きるんじゃないか、と思うことがよくある。馴れ、ということで循環する作家があり、そこに同じように、馴れ、という態度で委ねる読書があってもそれはそれで構わないと思う。お互いの約束事が好きな読者タイプが好きな人もい...
作家の本分は、読者の予想をいかに超えた小説を書いてゆくかということに尽きるんじゃないか、と思うことがよくある。馴れ、ということで循環する作家があり、そこに同じように、馴れ、という態度で委ねる読書があってもそれはそれで構わないと思う。お互いの約束事が好きな読者タイプが好きな人もいれば、そういう読書を求めたい、癒されたいと思う気分だって、誰にもないとは言えないだろうから。 しかし、ぼくがリスペクトしたいと思うクリエイターは、どちらかと言えば、馴れ、という領域を逸脱しようと、常にチャレンジする精神を維持し続けている部類の作家である。その意味では、日本の女流娯楽小説というフィールドは、実に作家という素材に恵まれており、宮部みゆき、篠田節子、桜庭一樹といった名前は、男作家たちを喰う勢いで、保守という言葉に無縁な冒険心旺盛というイメージを感じさせてくれている。さらにまたその筆頭に立つ旗手のような役割を果たしているのが、この桐野夏生という作家ではないだろうか。 通り一遍の評価を受けることで満足することなく、次から次へと異色の作品を出し続け、いい意味で読者の予想を裏切り続ける女流作家としては、トップ・ランナーであると言っていいだろう。前作『メタボラ』でも、今までの女性悪漢小説とは異なったカラーを出してきたのだが、本書ではさらに吃驚! ついに無人島漂流記を書いてしまったのである。 漂流ものと言えば、最近では海外TVドラマの『LOST』だろう。冒険小説フォーラムの歴史においては文芸評論家・関口苑生がFMラジオで紹介した『悪夢のバカンス』(シャーリー・コンラン著)が、一気にフィーバーしたことがあるが、これはもう17年も前の話。そういう意味では、桐野夏生という作家が、無人島をネタに彼女の世界観で人間たちを好きなように料理するというグッド・アイディアは、テキサス・ヒットみたいに意表を突いたタイミングだと思う。 さらにこの無人島記だが、無人島の割りに、やたら賑やかなのだ。漂流者が多すぎる。一極集中型無人島だから、「東京島」なんていうふざけたネーミングがぴりりと効いてくるのかなとも思う。その辺り、実にうまいアイディアであると思う。群像小説でもある。漂流者たちのさまざまの人生が、無人島漂着という極めて極端な非日常体験によって検証され、考え直され、露出してゆく。ごまかしのきかない、高精度フィルムのように桐野の文体は、皮肉とユーモアたっぷりに黒々とした腹の底までをも描出してしまう。 ある意味残虐で過酷な物語にならざるを得ないのが無人島サバイバル小説であるとは思うが、東京島というネーミングに委ねられた日常と非日常のコントラストが極めて作家の風刺や悪戯心によって活き活きと明るく輝いてしまう作品というものは、そう滅多にあるものではない。 描写の方法も、三人称普通文体のいろいろな視点、いろいろな時制、日記体、手記体などなど、バリエーション豊かに組み合わせ、それでいて独特のテンポのよさ、スピード、等々、読者側の好奇心をくすぐる方法を駆使しており、本当に、やられた感の強い小説である。谷崎潤一郎賞を受賞したのだそうである。心よりお祝いを言いたい。 毒も薬もたっぷりの小説であるが、薬ばかり盛り込もうとする小説よりも遥かに効能がありそうなのは確かである。
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始まりから突然の無人島。 無人島に行き着くまでの話や二人だけでの生活などの 話はなかったので、いやいや〜すんなり入れないよー って感じでしたが。 読み進むにつれ、各人の心理状態をすんなり受け入れ ていた。 どうやって最後は終わるのかそればかりが知りたくて 読んでいたのですが......
始まりから突然の無人島。 無人島に行き着くまでの話や二人だけでの生活などの 話はなかったので、いやいや〜すんなり入れないよー って感じでしたが。 読み進むにつれ、各人の心理状態をすんなり受け入れ ていた。 どうやって最後は終わるのかそればかりが知りたくて 読んでいたのですが... ちょっと肩すかしをくらったようなあっけない終わり で残念。
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一気に読んだ。あまりにも一気に読みすぎたので、ラストが尻切れとんぼに思えてならなかった。 でも、無人島での生活が突然始まるものなのだから、小説も突然ぶちっと話が終わってもいいのかもしれない。 最初は夫婦が漂着し、次に若者ばかり23人、数年後中国人グループ。 唯一の女性である清子...
一気に読んだ。あまりにも一気に読みすぎたので、ラストが尻切れとんぼに思えてならなかった。 でも、無人島での生活が突然始まるものなのだから、小説も突然ぶちっと話が終わってもいいのかもしれない。 最初は夫婦が漂着し、次に若者ばかり23人、数年後中国人グループ。 唯一の女性である清子が、どんどん図太く逞しくなるのは仕方のないことだと思う。 もしくは持って生まれた女の本性。 同じ男性でも日本人と中国人ではサバイバル能力にかなり差があるし、日本人同士でもすぐに精神に異常をきたす者、肉体が衰える者、様々である。 私ならどうなるかな。きっと清子のように何が何でも生き抜こうとするだろうか。 たとえ一人になっても構わない、他人の思惑などどうでもよい、と考えられるだろうか。 などと、物にあふれ、部屋を暖房で暖めたぬくぬくした生活をしながら、考える矛盾に一人笑ってしまった。
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無人島についてサバイバル生活を送るうちに人間のあさましさがでてきて読み進めるのに時間がかかった。特にたったひとりの女、清子には目を背けたくなる。谷崎潤一郎賞を取ったのだからいい本なんだろうけど清子が誰の子だかわからないこどもを出産してその後の成り行きも書かれているがそれもなんとも...
無人島についてサバイバル生活を送るうちに人間のあさましさがでてきて読み進めるのに時間がかかった。特にたったひとりの女、清子には目を背けたくなる。谷崎潤一郎賞を取ったのだからいい本なんだろうけど清子が誰の子だかわからないこどもを出産してその後の成り行きも書かれているがそれもなんともいえないいやな感じがする。
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第44回(2008年)谷崎潤一郎賞受賞作品。 2008年11月29日(土)読了。 2008−113。
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