クドリャフカの順番 の商品レビュー
古典部3作目。 1作目から話題の文化祭が遂に開催された。 前作までと違って、古典部の4人それぞれの視点で代わる代わる語られているから、奉太郎以外の心情も垣間見えて良い。 入須先輩は、古典部や奉太郎に借りがあると思って『氷菓』の委託を引き受けてくれたのだろうか。 ──────...
古典部3作目。 1作目から話題の文化祭が遂に開催された。 前作までと違って、古典部の4人それぞれの視点で代わる代わる語られているから、奉太郎以外の心情も垣間見えて良い。 入須先輩は、古典部や奉太郎に借りがあると思って『氷菓』の委託を引き受けてくれたのだろうか。 ────── 1『氷菓』 2『愚者のエンドロール』 3『クドリャフカの順番』
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※このレビューにはネタバレを含みます
ライトな青春コメディの要素が強くミステリ要素は少なめ。犯人の意図はあまり腑に落ちない。 また折木の姉らしき人物が例の傑作同人漫画を置いていったことが折木の推理には必要不可欠だったが、都合の良すぎる展開(デウス・エクス・マキナ)に見える。せめて姉と漫画関係者の間に何か関係性があれば良かったのだけど。
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才能は埋もれることはないと思っているが、才能が必要としている元には、やって来ない時、その才能を行使しない人間を知っている人間はどう思うのか、どう行動するのか。 なかなかに上手くいかないものだと考えさせられた。 後半からは、読むことを止められず、時間を忘れて読み進めた。
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語り手を入れ替えることで特にサブキャラの里志と摩耶花の内面が知れるのが面白い。その分千反田の印象が薄くなった気がしたけどそもそもこの人の内面を理解するのは無理か。いつもの如く大層な事件は起きないがミステリーとして大変読み応えのある一冊。
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青春だった。文化祭の楽しさもそう。登場する高校生たちがそれぞれ抱えるモヤモヤもそう。櫻田智也さんのミステリー小説が、「ミステリーであることを忘れて読みふけってしまう」という感覚で好きなのだが、「謎解きパズルや探偵のかっこよさではないところの魅力に引っ張られて読んでしまう」という...
青春だった。文化祭の楽しさもそう。登場する高校生たちがそれぞれ抱えるモヤモヤもそう。櫻田智也さんのミステリー小説が、「ミステリーであることを忘れて読みふけってしまう」という感覚で好きなのだが、「謎解きパズルや探偵のかっこよさではないところの魅力に引っ張られて読んでしまう」という意味では、ちょっとそれに似た読み心地を提供してくれるシリーズだな……と私の中では整理されつつある。 念の為、ミステリー部分に魅力がないという意味ではない。でも論じる言葉も持っていないので多くは語れないけれど、『ABC殺人事件』は読んでおこう。クリスティ宿題がたまっていく。ホータローが安楽椅子探偵的なことでもやりそうなフリに見えて、そんな安易な展開ではないところも良かった。 摩耶花と里志、ホータローと千反田える、四人それぞれの個性も四人同士の関係も今作でさらに深く描かれ、ますますみんなを好きになった。強いて選ぶなら、個人的には千反田さんの気付きがいちばんハッとさせられたかも。入須先輩もレギュラー続行で嬉しい。 「わたし、気になりません」など、単純に笑える筆致の軽さも小気味よい。
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古典部シリーズ第3弾。 待ちに待った神山高校文化祭の日がやってきた! 省エネ男子・折木奉太郎は、この日も座右の銘(?)通り「やらなければいけないことなら手短に」やり過ごそうと考えていた。しかし、初っ端から古典部を悲劇が襲う。そして、それを何とか克服しようと古典部の4人が右往左往し...
古典部シリーズ第3弾。 待ちに待った神山高校文化祭の日がやってきた! 省エネ男子・折木奉太郎は、この日も座右の銘(?)通り「やらなければいけないことなら手短に」やり過ごそうと考えていた。しかし、初っ端から古典部を悲劇が襲う。そして、それを何とか克服しようと古典部の4人が右往左往しているうちに連続盗難事件が発生! 果たして、古典部は今度の謎も解き明かすことができるのか…!? 古典部4人の視点から描かれる文化祭、まるで擬似体験しているようでめちゃくちゃ楽しかったです。 今回の謎解きも見事にいろんな伏線がきれいに回収されて、スッキリ〜!面白かったです。 でも、友情って時としてほろ苦いんだなぁ…。「期待」という言葉の意味を考えさせられました。
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どこをとっても好きだった。文化祭が舞台になってるから華やかでお祭りみたいで、いろんな部活が出てきて読んでて楽しかった。 高校生のきらきら感と、悩みともどかしさがうまい具合にブレンドされて、少しだけビターな空気を纏うの本当に良い。謎解きもするするつながっていってなんか気持ちよかった...
どこをとっても好きだった。文化祭が舞台になってるから華やかでお祭りみたいで、いろんな部活が出てきて読んでて楽しかった。 高校生のきらきら感と、悩みともどかしさがうまい具合にブレンドされて、少しだけビターな空気を纏うの本当に良い。謎解きもするするつながっていってなんか気持ちよかった笑
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
古典部シリーズ3作目。 古典部シリーズ始めての他視点で話が進んでいき、各キャラクターの心象が読み取りやすくてよかったです。奉太郎と里志、春菜と河内、摩耶花、陸山と田辺の関係が印象的で、「期待」「羨望」「嫉妬」のような感情がテーマになっている作品でした。 才能のあるものがその才能に気づくことは多くはなく、才能のないものの方が才能に嫌でも気づいてしまうという現実が、才能のない側の自分には辛く共感できました。 "「期待」という言葉はあきらめからくる言葉"という里志の台詞がありましたが、その通りだと思います。 里志が想像していたよりも摩耶花のこと大好きで可愛かったです。
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3冊目 前回のビデオ映画も上映されている。 文化祭のお祭り騒ぎの中、何ヶ所かで盗難がおきて、法則を見つけた古典部が作りすぎた文集をさばくことと、事件解決を目指す。
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さて、いよいよ古典部の文集「氷菓」を販売する文化祭が舞台。 事件を解決して古典部の知名度をあげる →文集の完売 という図式が何かもう青春っぽい! シリーズ1作目からどんどん面白さが増してきた気がします。 相変わらずホータローの推理は冴えてたし、千反田さんもパワーアップしてた。...
さて、いよいよ古典部の文集「氷菓」を販売する文化祭が舞台。 事件を解決して古典部の知名度をあげる →文集の完売 という図式が何かもう青春っぽい! シリーズ1作目からどんどん面白さが増してきた気がします。 相変わらずホータローの推理は冴えてたし、千反田さんもパワーアップしてた。辛辣な摩耶花の意外な一面、そして奉太郎の小学校からの友人・里志の心の内。 本作の1番の謎、連続盗難事件犯人の「十文字」とは誰なのか? 視点を変えての展開。個性豊かな古典部の奮闘を見守りつつ、文化祭を一緒に回っているような気分で楽しかった♪ 高校時代を思い出してちょっと懐かしくななりました。
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