さまよう刃 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2026/04/22読了 非常に読みやすかったし物語の終盤(上野駅に犯人、刑事らが集結する辺り)からハラハラしながら一気に読んだ。 娘が強姦され殺された父長峰が、犯人に復讐する話なのだが読んでいてとても辛かった。同じくらいの娘がいる親として長峰の復讐心は当然だと思った。犯人が未成年だろうが何だろうが関係ないし殺された者は二度と返ってこない。法律上、復讐は罪に問われる行為。だとしてもそんなことは承知の上でそれでも復讐を遂げたい、若しくは死刑、無期懲役にでもなってほしい。被害者遺族の心理とは通常そういうものじゃないの(私個人の意見かもしれないが)。ただ加害者に罪の意識、償う心があると分かれば復讐は思い留まったかもしれない。 この物語に出てくる加害者は救いようのない利己的な少年たちだった。 少年法とは罰することより立ち直させること(更正)が重要視されている。通常より刑罰は軽く法を犯した少年が更正や保護という名目で守られてさへいる。この物語は少年法について考える機会をくれた。 結末はやるせなさが残った。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
複雑な心情や、法律で決まっている正義が本当にいつも正しいのかを考えさせられる作品。 読者の年齢や立場によって、感情移入する登場人物が変わりそうで感想を共有したいと思った。 毎度のことながら臨場感に引き込まれる。 複雑な心理描写も巧み。 最後上野駅に登場人物が全員集まるところは、 どうなるのか、全く分からず私は正直長峰さんには復讐に失敗して、自首してほしいと願いました。 娘を蹂躙されるという想像もつかない苦しい思いをして、最後被疑者死亡で終わったのは、辛かった。復讐も叶わない、菅野や中井は生き続ける。なんてこの世は不平等で、真面目に生きてるのがアホらしくなってしまう。そんな気持ちになりました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
強姦され死んだ娘の復讐をしようとする父親の話。設定が重すぎて終始しんどかった。終わりも救いがない。 強姦した犯人に対しては、刑の重さについて考えさせられる描写があるのに、友人に逆らうのが怖くて女性を攫うのを手伝った誠に対して何のお咎めもないことにモヤモヤした。 罪の重さは異なるにしても、ガイジ達が言うよう誠も立派な共犯だ。自分が親の立場なら誠も殺している。 20年近く前の作品とはいえ、プライバシーや捜査が緩すぎると思った。 誠は娘の携帯をそのまま持ってたのに、バレないことがあるか…? ただ、全体的に続きが気になりスラスラ読めた。後味がいい作品ではないけど、それなりに楽しんだ。
Posted by
2025/12/15(月) 『さまよう刃』東野圭吾・著 【あらすじ】 娘を蹂躙され亡くした父親が、未成年者の犯人に対し復讐を仕掛ける物語。 【感想】 重く悲しいテーマだが、深く考えさせられる一冊。被害者の親、加害者の親、警察、マスコミ、関係者の様々な視点から物語は展開されるが、...
2025/12/15(月) 『さまよう刃』東野圭吾・著 【あらすじ】 娘を蹂躙され亡くした父親が、未成年者の犯人に対し復讐を仕掛ける物語。 【感想】 重く悲しいテーマだが、深く考えさせられる一冊。被害者の親、加害者の親、警察、マスコミ、関係者の様々な視点から物語は展開されるが、正義とは何か?と考えさせられる。僕らも復讐を肯定してはならないが、もし自分の立場だったら……と同じように断を下すと思う。しかし、それでは絶対に捕まってはいけないという矛盾が生じる。正解などないが、一人の人間としての尊厳や、加害者の身勝手な行動に対して、誰がどうけじめをつけていくのか。事件を通じて、物語に引き込まれる一方で、現実の法律と個人の感情のズレを強く意識させられた。
Posted by
重すぎてミステリー好きの父親から珍しくお勧めしないと言われた本。そう言うだけあって、めちゃくちゃ重かった。 本来のテーマとは若干ズレるけれど、子供を持つということは、こういう分岐もあるということだと覚悟させられた本だった。自分の子供が被害者にも加害者にもなり得る。その時、自分は...
重すぎてミステリー好きの父親から珍しくお勧めしないと言われた本。そう言うだけあって、めちゃくちゃ重かった。 本来のテーマとは若干ズレるけれど、子供を持つということは、こういう分岐もあるということだと覚悟させられた本だった。自分の子供が被害者にも加害者にもなり得る。その時、自分はどう折り合いをつけていくのか?を考えさせられる本だった。
Posted by
性被害、犯罪被害者、未成年、少年法、復讐。 とても重いテーマだらけだけど、いろいろと考えさせられる。 こういう本こそ学校の課題図書として皆で読んで議論するべきだと思う。 当事者になりかねないのだから。もちろん、保護者も含めて。 読んでいてずっと怒りっぱなしだった。 常習的に女性...
性被害、犯罪被害者、未成年、少年法、復讐。 とても重いテーマだらけだけど、いろいろと考えさせられる。 こういう本こそ学校の課題図書として皆で読んで議論するべきだと思う。 当事者になりかねないのだから。もちろん、保護者も含めて。 読んでいてずっと怒りっぱなしだった。 常習的に女性を強姦していた未成年に対してもそうだし、その親に対してもだし、何よりも被害者を決して救わない少年法に対して怒りが収まらなかった。 『少年法は被害者のためにあるわけでも、犯罪防止のためにあるわけでもない。少年は過ちを犯すという前提のもと、そんな彼等を救済するために存在するのだ。そこには被害者の悲しみや悔しさは反映されておらず、実状を無視した、絵空事の道徳観だけがある(本文抜粋)』 『間違った道に進んだ少年を更生させることは重要だが、その過ちの被害者の心の傷は誰が癒すのか、という視点が現在の法律からは抜け落ちている。(本文抜粋)』 2004年にこの本が刊行されてから22年。 今の法律はどこまで改正されているのか分からないけれども、少しでも改善されていたらいいなと思う。 でも、最後に、この本に対していうとしたら、 たくさんの登場人物が1箇所に集まった中で起こった最後の出来事について、もっと続きが読みたかった。何だか無理やり終わらせた感があるような気がする。 その瞬間に居合わせた3人ぐらいの話が全く書かれていないので、その人たちの心情やその後を知りたかった。 そして、この物語の一番の原因である未成年の少年について。
Posted by
面白かった〜さすが東野圭吾、寝る間を惜しんで一気読みした。☆5弱くらいか。 少年犯罪×復讐という私の大好きなテーマで、ついつい復讐を応援したくなってしまう…。きっとこれがいい終わり方だったんだろうなと思いつつ、やはり救いがなさすぎる。。
Posted by
前半100ページあたりまで苦しすぎて辛すぎて主人公の気持ちに感情移入しすぎて泣いてしまいました。最後までとても重く辛い内容でしたが、ストーリー展開がスムーズだったので最後まで読むことができました。考えさせられるテーマを題材にしていて、ミステリー小説なのを忘れておりましたが最後には...
前半100ページあたりまで苦しすぎて辛すぎて主人公の気持ちに感情移入しすぎて泣いてしまいました。最後までとても重く辛い内容でしたが、ストーリー展開がスムーズだったので最後まで読むことができました。考えさせられるテーマを題材にしていて、ミステリー小説なのを忘れておりましたが最後には驚きました。
Posted by
図書館で借りた。 先は気になるのに、テーマが重いので読むのにちょっと時間がかかった。 被害者と加害者 少年犯罪 子供のまま大きくなったら少年達の思慮の浅さ 正義とは 法律のあるべき姿とは どれも上辺で応えることはできる問題だけど、本当にそうかと問われると答えられないテーマばかり...
図書館で借りた。 先は気になるのに、テーマが重いので読むのにちょっと時間がかかった。 被害者と加害者 少年犯罪 子供のまま大きくなったら少年達の思慮の浅さ 正義とは 法律のあるべき姿とは どれも上辺で応えることはできる問題だけど、本当にそうかと問われると答えられないテーマばかり。 読み終わってもやっぱり答えは出ないけど、考えるきっかけにはなる一冊。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
書店で見かけて厚かったので、値が張ったけど購読。読んでいてずっと苦しかったです。 残虐な事件の被害者、遺族たちはこれから続く人生にずっと悲しみを抱え続けて時に死を選ぶことを考えてしまうのに対して、加害者はだいたい軽い刑で更生する機会が与えられておかしな話ですよね。私がその立場になったらどう考えるのか、そうならないとわからない感情があると思うが、殺されて仕方ない、少年法なんていらないと感じてしまう。私が同じ立場になっても殺しに向かっていたと思う、ので警察やマスコミ、和佳子には苛立ってしまった/(^o^)\ 多分私は危ない考えをしてると気付かされた。 そんでこういうゴミみたいな人間がどういった過程でなぜ生まれるのか、ってのが個人的にすごく気になった。 結末が悔しすぎます、やっぱり当事者にならないと気持ちはわからない。 タイトルについてあんまり考えないけど、刃物なんてほぼ出てきてないのに、なぜ「さまよう刃」なのか、私はこの話を単なる復讐劇だと思っていたけど、少年法に対する意義や警察視点での正義について語ってるんだなと腑に落ちた。東野圭吾さんの作品はこういうちゃんと考えさせようとしてくるものが多くて、好きだけど好みではないなあ・ ・̥
Posted by
