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伊豆の踊子 の商品レビュー

3.5

35件のお客様レビュー

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2024/03/24

読もうと思った理由 ・有名な作品だから ・表紙が荒木先生のイラストだから 感想 1.短い 40ページくらいの作品なのですぐ読めた。 2.文章が綺麗 言わずもがな。情景が文字に映る感覚。 東海道、宿場の前提知識が少しあったので助かった。 3.全く違う2人のラブストーリー 超イ...

読もうと思った理由 ・有名な作品だから ・表紙が荒木先生のイラストだから 感想 1.短い 40ページくらいの作品なのですぐ読めた。 2.文章が綺麗 言わずもがな。情景が文字に映る感覚。 東海道、宿場の前提知識が少しあったので助かった。 3.全く違う2人のラブストーリー 超インテリ東大生と身分の低い旅芸人 学生と処女 そんな2人が旅を一緒にし、 男は女を性→聖なるものとみなしていき、 女は男にプラトニックに恋心を抱く お互いがお互いの理由で2人は結ばれる事なく別れていく。 そら当時、こんなん読んだら踊り子にグッとくる人多いわ。

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2024/02/13

伊豆の踊り子は1度読んだだけでは、何がそんなに悲しいのかよく分からない気もしたが、橋本治の解説を読んでその時代の風俗とか社会的な背景を少し理解できた気がした 温泉宿という話の女の人の艶かしさが良かった

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2023/08/07

川端康成独自の文章であり、心情や文章の意味を理解できないこともあり、何度も行ったり来たりして、考えながら読んだ。何度か読み込んで、情景を細かく想像すると、きっとたくさんの感情に気付けるんだろう。当時の時代背景も照らし合わせて読み返したいと思う。

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2023/06/11

もう15年くらい前。まだ私もみんなも今より若かった頃、家族と「伊豆に旅行に行きたいね」なんて話していて「では伊豆の予習に読んでみよう、表紙の感じも面白いし…何よりこれが自分の初めて触れる川端康成の話だ!」と購入してそのままだったもの。 あれから年月が過ぎて自分も歳を重ね、旅行の...

もう15年くらい前。まだ私もみんなも今より若かった頃、家族と「伊豆に旅行に行きたいね」なんて話していて「では伊豆の予習に読んでみよう、表紙の感じも面白いし…何よりこれが自分の初めて触れる川端康成の話だ!」と購入してそのままだったもの。 あれから年月が過ぎて自分も歳を重ね、旅行の話をしていた家族もいなくなってしまった。 「伊豆の踊り子」は瑞々しさを感じる話で、あのとき読んでいてもあまりわからなかったかもしれない。いまならこの話の美しさや、踊り子や主人公の心の動きを察することができる。 そして「伊豆の踊り子」以上にシンパシーを持って読み、頭から離れないのは「十六歳の日記」である。この作品こそが、私を川端康成をもっと知りたいという気持ちにさせるものであった。読めてよかった。

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2023/04/15

先月読んだ雪国に続き読了。 雪国を読んだ時よりは川端康成の書く文章に馴れてきて、結構趣を感じられた気がする(?) 読んでみての発見は、川端が日本女性独特の美しさを描写するのに長けすぎている…!ということ。 これは雪国を読んだ時には気づかなかった。 出てくる女性たちを儚くも一番綺麗...

先月読んだ雪国に続き読了。 雪国を読んだ時よりは川端康成の書く文章に馴れてきて、結構趣を感じられた気がする(?) 読んでみての発見は、川端が日本女性独特の美しさを描写するのに長けすぎている…!ということ。 これは雪国を読んだ時には気づかなかった。 出てくる女性たちを儚くも一番綺麗に描いているのが川端作品かも、と。 正直今回も「川端康成、わかんねぇ…!!」って思う回数の方が圧倒的に多かったんだけども、川端の作品って読み終わった後に謎の感慨があるのが不思議。

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2022/07/04

「伊豆の踊子」は十数年ぶりに再読。旅情と青春を感じさせて、案外良い。初めて読んだ時もそう感じたはず。 他には、新潮文庫版には未収録の「死体紹介人」が薄気味悪くて良い。 川端康成は、基本的にあっさり薄味だが、晩年の「眠れる美女」や「片腕」のように、たまに薄気味悪い小説を書く、と...

「伊豆の踊子」は十数年ぶりに再読。旅情と青春を感じさせて、案外良い。初めて読んだ時もそう感じたはず。 他には、新潮文庫版には未収録の「死体紹介人」が薄気味悪くて良い。 川端康成は、基本的にあっさり薄味だが、晩年の「眠れる美女」や「片腕」のように、たまに薄気味悪い小説を書く、という印象。 以下は「死体紹介人」のあらすじ。 会ったことのない女の死体を解剖用に大学に売り払うが、その女の妹が骨を受け取りに来たので他人の骨を渡す。その妹と同棲するようになるが、姉と同じく肺炎で亡くなる。その死体の前で、火葬場で知り合った女と抱き合う。

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2018/09/13

川端康成 「伊豆の踊子」「温泉宿」「十六歳の日記」「死体紹介人」ほか 短編集。驚きの連続だった。 荒木飛呂彦の表紙イラスト以上に、川端康成の孤児根性や死者への執着 に驚く。「伊豆の踊子」が映画のイメージと違うことに驚く。あまりにグロテスクな「死体紹介人」に驚く。 「十六歳の日...

川端康成 「伊豆の踊子」「温泉宿」「十六歳の日記」「死体紹介人」ほか 短編集。驚きの連続だった。 荒木飛呂彦の表紙イラスト以上に、川端康成の孤児根性や死者への執着 に驚く。「伊豆の踊子」が映画のイメージと違うことに驚く。あまりにグロテスクな「死体紹介人」に驚く。 「十六歳の日記」あとがきの記述が 川端康成 理解のヒントになった。「家とか家庭とかの観念は私の頭から追い払われ、放浪の夢ばかり見る〜死者の叡智と慈愛を信じている」 「伊豆の踊子」自分の孤児根性に嫌気がさした主人公が 踊り子の少女に癒され、他人の親切を受け入れられるまで を描いた。踊り子に 家や家庭のない自分を見たのだと思う

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2017/10/25

表題策を含んだ短編集。踊り子がスタンド使ってる表紙という触れ込みに踊らされて購入。 伊豆の踊り子はエリート学生の主人公が踊り子に見惚れて踊り子達と一緒に旅をする話。身分の差が憚る恋、と一言で言えれば簡単だが、恋に落ちたという自覚の描写もなし。多分そういうことではないのだろう。だか...

表題策を含んだ短編集。踊り子がスタンド使ってる表紙という触れ込みに踊らされて購入。 伊豆の踊り子はエリート学生の主人公が踊り子に見惚れて踊り子達と一緒に旅をする話。身分の差が憚る恋、と一言で言えれば簡単だが、恋に落ちたという自覚の描写もなし。多分そういうことではないのだろう。だからこそ、綺麗な話として読める。踊り子が茶屋のおかみさんや宿の人に蔑まれるが、それが余計に主人公の踊り子に対する庇護心というか、この人を特別に思うのは自分だけだという選民思想的な感情も抱かせる効果があるのだろう。 個人的なお気に入りは死体案内人。同室だが顔見知りでもなんでもない女の死をきっかけに起こる話。こんな話を思い付く著者の才能を感じる。 解説でもあるが、醜さの中の美しさを見出だす作者の才能が随所に現れている。文学とはいえ、文章のきれいさと話の面白さによりするすると読める。

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2015/01/12

太鼓の音が聞こえなくなるとたまらない気持ちになる主人公を可愛らしいなと思ったり(伊豆の踊子)、なんでこんな風にぶった切るんだろうと不思議に思ったり(招魂祭一景)。

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2014/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で、荒木先生の絵!と思って勢い余って借りてしまったもの。表題作のみで読了としてしまい、誠に恐縮ですが… 伊豆の踊子が短編だとは知らなかった。映画化してるんだから、てっきり1冊まるっと伊豆の踊子なのかと思ってた。 お話の内容は、文学として書き残すほどのものだろうか、とは思うのだけど、これが本人の実体験に基づいて生み出されたものなら納得。 何よりも、美しい日本語と表現豊かな文章が魅力的。一般の文学もややラノベ化しているような昨今、こういう美しい言葉の作品に触れるとなんだか幸せな気持ちになる。こういう美しい文章を紡ぐ現代作家さん、どなたかご教示ください。。。 次回は同じくらい有名な、雪国に臨んでみたい。 -- 20歳の旧制高校生が伊豆の旅で出会った清純な踊子・薫…。多感な青年の淡く純粋な恋ごころを描いて、みずみずしい青春の抒情を漂わせる名作。初期作品集。

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