はなうた日和 の商品レビュー
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始まりが優しかったので、結構軽い話かと思ったら、何よりも気持ちのこもった作品だった。 五歳十ヶ月や、意外な兄弟なんかがとても共感出来て良かった。 この本に出るなら、自分はとても大人しくて、嫌味な奴になるんだろうなぁ、と、思ったりです。
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風邪を引いて、重いものを読む元気も無く、この本を手にしました。 2年目の再読。それにしては結構良くストーリーを覚えていました。 感想として下に付け加えるものは無いけれど、安心して読めるのが山本さんの良い所です。 ================= 11-016 2011/02/...
風邪を引いて、重いものを読む元気も無く、この本を手にしました。 2年目の再読。それにしては結構良くストーリーを覚えていました。 感想として下に付け加えるものは無いけれど、安心して読めるのが山本さんの良い所です。 ================= 11-016 2011/02/22 ☆☆☆☆ 連作短編という程では無いのですが、同じ世田谷線を舞台にしているので、どこか繋がりが有ったりします。ちょっと雰囲気が似ていますが「阪急電車」のように電車や駅がメイン舞台という訳ではなく、沿線の土地が舞台です。 読み始めは何となくボンヤリした印象でした。やや中途半端なエンディングと作品毎に異なるテーマ。しかし読む進めるにつれ山本さんらしい視線の暖かさが心地よくなってきました。 作り過ぎたようなストーリーではなく、端々に微妙な幸せや脆そうな勇気が転がっている感じです。 最後の短編「エリの話」は文庫化の際に付け加えられたもの。『笑う招き猫』のアカコとヒトミが出てきて賑やかな作品でした。
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世田谷線沿線の街を舞台にした連作短編集で、「阪急電車」をもっとほのぼのさせた感じかな。 山本氏の作品に登場する人たちは、いわゆる普通の人で、どちらかと言えばちょっと抜けている。そんな彼らの普通の悩みと、ハッピーエンドではない折り合いの加減が絶妙です。 最終話は「笑う招き猫」の面々...
世田谷線沿線の街を舞台にした連作短編集で、「阪急電車」をもっとほのぼのさせた感じかな。 山本氏の作品に登場する人たちは、いわゆる普通の人で、どちらかと言えばちょっと抜けている。そんな彼らの普通の悩みと、ハッピーエンドではない折り合いの加減が絶妙です。 最終話は「笑う招き猫」の面々が登場し、ちょっと得した気分。 「カイシャデイズ」で気に入って以降、順番に読み始めてよかった。
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内容は厳しい面もあるかもしれないが、表現はほのぼの、またはゆるゆるな短編集。 主題は次の内容。 閣下のお出まし 犬が笑う ハッピー・バースディ 普通の名字 コーヒーブレイク 五歳と十ヶ月 意外な兄弟 うぐいす エリの話
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先日読んだアンソロジーにあった『閣下のお出まし』に惹かれ、 それの含まれている短編集を読んでみた。 全編に2両編成の短い世田谷線が出てくる。 京王線の下高井戸駅で見かけるだけで乗った事のない電車だが、 「乗ってみたいな」と思わせる優しい物語ばかりだった。 読んでいて、有川浩の...
先日読んだアンソロジーにあった『閣下のお出まし』に惹かれ、 それの含まれている短編集を読んでみた。 全編に2両編成の短い世田谷線が出てくる。 京王線の下高井戸駅で見かけるだけで乗った事のない電車だが、 「乗ってみたいな」と思わせる優しい物語ばかりだった。 読んでいて、有川浩の『阪急電車』を思い出した。 電車の中と外という違いはあるが、 全編に流れる温かな空気と、 周りの人を見つめる優しい視線を感じさせてくれる。 ちょっと大人っぽい子どもや、 不器用な男を好きになる女性。 どこにでもいそうだし、自分の中にもそういう部分がありそうな人々…。 短編だから少し物足りないけれど、 だからこそ余韻があっていいのかもしれない。
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山本幸久の小説は何冊か読んだが、雰囲気がほんわかしてて、登場人物に正直で好感が持てる素敵な人間が多いので好き。この本も特にうぐいすとエリの話がよかった。いいセリフが多い。
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世田谷線沿線を舞台にした、短編集です。 2両編成の世田谷線が、背景として出てくるだけですが、 なんとも愛おしい可愛らしさを感じます。 それぞれの主人公は、小学生から70歳の女性と様々。 ささやかな日常のちょっとした出来事が、ほんのり切なかったり、嬉しかったりします。 最後の特...
世田谷線沿線を舞台にした、短編集です。 2両編成の世田谷線が、背景として出てくるだけですが、 なんとも愛おしい可愛らしさを感じます。 それぞれの主人公は、小学生から70歳の女性と様々。 ささやかな日常のちょっとした出来事が、ほんのり切なかったり、嬉しかったりします。 最後の特別編は、またまた「アカコとヒトミ」が登場。 作家さんを追いかけて読んでいると、リンクしたキャラに出会えて楽しくなります。
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山本幸久さん著の「はなうた日和」。 山本さんの作品を読むのは、「ある日、アヒルバス」、「失恋延長戦」に続いて3作品目。 この作品は9つの物語で構成された短編集。 世田谷線沿いを舞台とした9人の人たちが主人の物語。 離婚して随分会っていない父親に、母親と喧嘩したきっ...
山本幸久さん著の「はなうた日和」。 山本さんの作品を読むのは、「ある日、アヒルバス」、「失恋延長戦」に続いて3作品目。 この作品は9つの物語で構成された短編集。 世田谷線沿いを舞台とした9人の人たちが主人の物語。 離婚して随分会っていない父親に、母親と喧嘩したきっかけで会いに行こうと衝動的に決めた男のお話。 不倫をした相手が忘れられず、その思い出を大切にしまいこんでしてしまっている女性の話。 定年を迎える男性が、部下の女性に会社の副社長を殴ってほしいと頼まれてしまう話。 離婚し、2人の子どもを育てながら本職の傍ら雑貨屋さんの店番をする女性の話。 眉が細く金髪でスーツの浮いている社会人の若者が犬を追いかける話。 30歳と6ヶ月を過ぎたアイドルが昔の元彼と会う話。 営業なのに、得意先とうまく話せない太った営業マン。 70過ぎのおばあちゃんの話。 小学2年生が世田谷線をあるものを探しながらめぐるお話。 日常生活で探せば似たような人が思い浮かぶような主人公たち。 そしてほとんどの登場人物にいえるのが“不器用。” たとえば、2つ目の物語に登場する河田クンという男性。主人公に旅行のパンフレットまで出しているのに自分からは誘えない。 5作品目に出てくる金髪の兄ちゃん。ひょんなことから脱走犬を探すことになるのだけれど、探しながら遠く離れていった彼女のことを思い出す。自由奔放に逃げていく犬がまるで自分でありかのように見えたから。犬の名前を呼びながら心の中では彼女の名前を叫んでいる。 などなど、不器用で不器用でそれでも物語の終わりには何かしら手にしている。 そんな作品。 作品の要所要所に、ガシッと掴んでくるみたいな何かは特にないのだけれど、1つ1つの物語を読み終わった後に「この後主人公たちはどうなるのだろう?」と不思議とそんな気持ちになれる作品だった。 そして物語のちょくちょくに前の物語の登場人物や後から出る登場人物がひょっこりと登場していたり。「この人これにも出てるジャン」とか「あそこの建物はこの人にも関係していたんだぁ」などいろんな発見も楽しめた。 解説を読んでいると山本さんのデビュー作の「笑う招き猫」も世田谷線が舞台になっているらしいので今度読んでみたいなぁって思う。
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世田谷線の駅を舞台にした短編集。 色んな年代の男女が、一つ一つの主人公になってるから単なる短編集に思ったけど、、、。 少しづつ小さいリンクがあったりして、なかなか凝ってる感じ。 土地勘がないんがチョット悔しい(笑) ☆閣下のお出まし ☆犬が笑う ☆ハッピー・バースデー ☆普通の...
世田谷線の駅を舞台にした短編集。 色んな年代の男女が、一つ一つの主人公になってるから単なる短編集に思ったけど、、、。 少しづつ小さいリンクがあったりして、なかなか凝ってる感じ。 土地勘がないんがチョット悔しい(笑) ☆閣下のお出まし ☆犬が笑う ☆ハッピー・バースデー ☆普通の名字 ☆コーヒーブレイク ☆五歳と十ヵ月 ☆意外な兄弟 ☆うぐいす ☆エリの話
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短編集。なんでもない日常の話。 良くも悪くも、あーもうちょっと続きが読みたい!と思わせる話が多かった。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-296.html
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