子どもたちは夜と遊ぶ(下) の商品レビュー
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とても切なくて悲しいお話。 そして、とても残酷だと思う。 けっこう早い段階で、もしや? とは思いつつも、 あ、でももしかしたらこっちが? と思いながら読みましたが、最初に思った通りの結末でした。 そう締めたかーー、みたいな(笑) いやしかし、恭司はカッコイイ!!! 二人にとってはその結末でベターなのかもしれないけれど、 じゃあ死んでいった人たちにはそれでいいいのだろうか? と思わなくもない、、、。 しかし、ずっと「浅葱」目線でも書かれていたので、 浅葱に肩入れしてしまのは、、しょうがないけれど、でも、彼の罪は?? 月子と孝太の関係にはビックリした。 言われてみれば確かに、、、 とは思いつつもそこまでは読めなかったわー(笑) この辺はさすがですね。 二人にはもっと違った形で、ちゃんと幸せになって欲しかったな。。 とても切なくて、やるせなくて、残酷。
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これはー反則ーだーよーーなーーーー 尋常じゃないくらいの余韻。たまらんです。 ミステリとしてじゃなく、登場人物の心理描写を楽しむのが吉。 生き残った人たちはこれからもしっかり生きていくんだろうなぁ…と思えるような、絶望的に閉ざされてはいない、一筋程度の光がある終わり方でした。
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とにかく切ない。 最初は帯に「恋愛小説」と書いてあったのでそのつもりで読んでいました。途中「どこが恋愛小説なのか」と思ったけれど、続きが気になったので読みました。恋愛要素が入ってくるのは下巻からですね。最後の最後に急に出てくる感じです。それでも切なさはすごく大きかったです。 しば...
とにかく切ない。 最初は帯に「恋愛小説」と書いてあったのでそのつもりで読んでいました。途中「どこが恋愛小説なのか」と思ったけれど、続きが気になったので読みました。恋愛要素が入ってくるのは下巻からですね。最後の最後に急に出てくる感じです。それでも切なさはすごく大きかったです。 しばらく物語の余韻が覚めませんでした。
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良かった。 「i」と浅葱が切なかった。 本当にこの人の描く、人物像は嘘っぽいほど純粋なんだよなー。 それが魅力でもあるのだけど。
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殺人を重ねることに疲れ果て、精神的に追い込まれていく浅葱。それを許そうとせず、浅葱の大切な人をターゲットに据え、なおも浅葱の心を縛り付ける藍。藍の本当の目的は何?浅葱と藍は本当に兄弟なのか。そして、真実に迫る月子。続く場面は真っ赤な部屋。 浅葱と月子の、なにかが少しでも違えば...
殺人を重ねることに疲れ果て、精神的に追い込まれていく浅葱。それを許そうとせず、浅葱の大切な人をターゲットに据え、なおも浅葱の心を縛り付ける藍。藍の本当の目的は何?浅葱と藍は本当に兄弟なのか。そして、真実に迫る月子。続く場面は真っ赤な部屋。 浅葱と月子の、なにかが少しでも違えば幸せになっていたはずの仮定の未来を考えると、胸が引き裂かれるように切なくなる。 ちゃんと伝えていれば、知っていれば、きっと浅葱の心の中に巣くう闇は解消されていたはずなのにと思わずにいられない。 全体を通して、悲しくてやるせないストーリーだけれども、エピローグがトンネルの出口のように小さく光り、救われる。 あまりに分厚い小説(しかも上下巻)なので、気軽に人に勧められないのが残念。引き込まれてあっという間に読めてしまうので、厚さに躊躇せず手を出してほしいと思う。
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「浅葱、もう少しで会える」『i』は冷酷に2人のゲームを進めていく。浅葱は狐塚や月子を傷つけることに苦しみながら、兄との再会のためにまた、人を殺さなければならない――。一方通行の片思いが目覚めさせた殺人鬼『i』の正体が明らかになる。大人になりきれない彼らを待つ、あまりに残酷な結末とは。。(紹介文参照) ------------------------------------- ほかの作品で最近、二重人格ものを読んでいたのでなんとなく最後のオチは残念。 けれど、月子と浅葱の想いには深く胸を打たれた…。まさか月子が妹なんて思わなかったので、最初は孝太が真紀ちゃんを、と思っていたけれど確かに月子の名字なんで無いんだろ、と思っていたので素直にやられたなぁと思えた。 初め、目次を見たときにエピローグがキョウジと月子だったので、なんでこの2人?と思ったけれど浅葱がやってきて話す場面が一番好き!! それから月子の考え方が好き。今のところ、辻村作品の中で一番好きな主人公かも。特に、自分の価値を相手の価値に依存しない考え方が素敵だと思う。自分も見習いたいし、純粋にそういう人間になれればなぁと思ってしまった。
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2011.01.16 すっかり辻村深月作品にはまってしまった。 上巻を途中まで読んだあたりから次が気になって気になって仕方なくなった。 下巻に入ってからは私としてはあり得ない早さで読み切った。 私はいつも騙される。 すっかり。しっかり。それはとてもきれいに。 ふと頭を掠...
2011.01.16 すっかり辻村深月作品にはまってしまった。 上巻を途中まで読んだあたりから次が気になって気になって仕方なくなった。 下巻に入ってからは私としてはあり得ない早さで読み切った。 私はいつも騙される。 すっかり。しっかり。それはとてもきれいに。 ふと頭を掠める疑問があったにも関わらず、次が気になって深く考えることをせず読み続ける。 その結果がこれだ。 作者は私と同年代だからか、書かれている言葉の一つ一つが心にすっと入り込んでくる。 あぁ、そういうのある。 あぁ、そういう人いる。 あぁ、こういうことあった。 あぁ、こういう気持ち、わかる、ような気がする。 この人の書くもの、すごい。
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初辻村さん。 本当いろんな意味で衝撃受けました。 この本がきっかけで、現在は辻村深月ワールドにどっぷりはまってます
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「冷たい校舎の時は止まる」での登場人物の掘り下げ方で期待しすぎたのか、なんだか掘り下げ方が圧倒的に少ない人がいたのが気になりますが、どうなんでしょう。特にすぐに殴りに行くあの人と先生は、もっと掘り下げた物語が欲しかった。エピローグで少し救われたけど、その前のすれ違いの悲劇に涙が…...
「冷たい校舎の時は止まる」での登場人物の掘り下げ方で期待しすぎたのか、なんだか掘り下げ方が圧倒的に少ない人がいたのが気になりますが、どうなんでしょう。特にすぐに殴りに行くあの人と先生は、もっと掘り下げた物語が欲しかった。エピローグで少し救われたけど、その前のすれ違いの悲劇に涙が…まぁ、人生すれ違いの連続なんだなぁ…
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話の展開はおもしろくて、どんどん読み進めていったけど、最後のオチがずるい終わり方で、納得いかず。 なにより月子と狐塚の関係も、いやいや、そりゃないだろというかんじ。 キャラクターにしても、どの人もつくられすぎてて、現実ばなれしたかんじのため、好きになれなかった。ただ、夢中になって...
話の展開はおもしろくて、どんどん読み進めていったけど、最後のオチがずるい終わり方で、納得いかず。 なにより月子と狐塚の関係も、いやいや、そりゃないだろというかんじ。 キャラクターにしても、どの人もつくられすぎてて、現実ばなれしたかんじのため、好きになれなかった。ただ、夢中になって読ませていくのはすごいなーと思う。ストーリーはおもしろいけれど、好きかどうかは別という作品。
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