コンビニたそがれ堂 の商品レビュー
ファンタジー小説。 元児童書ということもあり、なかなかこの世界に入りこめなかったのですが… 解説を読むと、何故だか別のストーリーも読んでみたくなった。 新巻、読んでみようかな。 ちょっぴり疲れてしまった時やほっこりしたい時にオススメの物語。
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新刊を待つ間に最初の1冊を。 何度読んでも心にしみる。 雄太くんが可愛い! 男の子って、あんなに小さくても男らしく見せたいの?(笑) 夢のような桜子さんの出来事。 ふんわり包み込むような世界。 いつも、たそがれ堂に会いに行きたくなる。
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+++ 駅前商店街のはずれ、赤い鳥居が並んでいるあたりに、夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。大事な探しものがある人は、必ずここで見つけられるという。今日、その扉をくぐるのは・・・・・・? 慌しく過ぎていく毎日の中で、誰もが覚えのある戸惑いや痛み、矛盾や切なさ...
+++ 駅前商店街のはずれ、赤い鳥居が並んでいるあたりに、夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。大事な探しものがある人は、必ずここで見つけられるという。今日、その扉をくぐるのは・・・・・・? 慌しく過ぎていく毎日の中で、誰もが覚えのある戸惑いや痛み、矛盾や切なさ。それらすべてをやわらかく受け止めて、昇華させてくれる5つの物語。 +++ 表題作のほか、「手をつないで」 「桜の声」 「あんず」 「あるテレビの物語」 エンディング~たそがれ堂 +++ 元々児童書だったものを、大人向けにするために加筆修正をしたものらしい。必要のある人にだけ見つけることができるちょっと不思議なコンビニ「たそがれ堂」。そこにいけば、欲しいものが必ず見つかるのである。そしてそれは、その人が心に抱えているさまざまな気持ちを温かく包み込んでくれる。ついほろりとさせられる一冊である。
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風早の街の、古い赤い鳥居のそばに、ポツンとあるコンビニ。 そこは、お客さんの探し求めているものが見つかる不思議なお店。 お店の中には、長い銀色の髪で、金色に光る目の店員のお兄さんがいて─── #大事な探し物 大切な友だちを、心無い一言で傷つけてしまった猫好きの雄太。 雄太、な...
風早の街の、古い赤い鳥居のそばに、ポツンとあるコンビニ。 そこは、お客さんの探し求めているものが見つかる不思議なお店。 お店の中には、長い銀色の髪で、金色に光る目の店員のお兄さんがいて─── #大事な探し物 大切な友だちを、心無い一言で傷つけてしまった猫好きの雄太。 雄太、なんてやさしくて良い子なんだろう。 #手をつないで ママに捨てられてしまった、大事なリカちゃんを探し歩くえりかは、 「たそがれ堂」でボロボロのリカちゃんを見つける。 リカちゃんがえりかに話した、”お人形の宿命”のような思い出が切なくて… #桜の声 桜子が通勤途中、いつも見上げる樹齢二百年といわれる桜の木。 そこに立っていた少女の姿は─── 何百年もそこから人々を見守ってきた桜の木。 大昔の人も同じように、そこでこうして桜を眺めていたのかと思うと、 時空を超えた不思議なことがあっても、おかしくないような気がします。 #あんず これはもう、泣けた…。 赤いちりめんに金の鈴が付いた首輪をした、真っ白な小さな猫・あんず。 自分の命がもう幾ばくもないと悟り「たそがれ堂」へやってきた。 一度でいいから人間の姿になって、可愛がってくれた家族とお話したいの… そんなあんずの願いも「たそがれ堂」は叶えてくれました。 ちりん、ちりん、愛らしい鈴の音が、しんみりと耳に残ります…。 #あるテレビの物語 だめだ。 こんなお話を読んだら、また「断捨離」とは程遠いことになってしまう(笑)。 こんな風にテレビが家族団らんの中心だった時代、ありましたよね。 どのお話も、せつなくてホロリとさせられるんですが、 読後は心が救われるような、温かい気持ちになりました。
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コンビニたそがれ堂は、ほんとうに心から捜し物をしている人だけに現れるコンビニで、かならず欲しいものが見つかる伝説のコンビニです。不思議なものも売っていれば過去から来たようなものも売っています。どうやら定価はなんであろうとも五円のもよう。 ただし、そういう、どこにも無いけれどどうし...
コンビニたそがれ堂は、ほんとうに心から捜し物をしている人だけに現れるコンビニで、かならず欲しいものが見つかる伝説のコンビニです。不思議なものも売っていれば過去から来たようなものも売っています。どうやら定価はなんであろうとも五円のもよう。 ただし、そういう、どこにも無いけれどどうしても欲しいもの、必死で探しているものがある人は、とても傷ついていたり、やり場の無い悲しみを抱えている人が多いようです。重いテーマが多いですが、柔らかい語り口で紡がれることばの力か、暗くはなりません。いつかきっとどうにかなる、そんな気持ちにさせてくれます。
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不思議なコンビニ「たそがれ堂」 大事な探し物がある人は、必ずここで見つけられる。 後悔、戸惑い、痛み、矛盾、切なさ そんな気持ちで訪れて、それを優しく包んでくれる、 癒してくれるコンビニ。 5つのお話が入ってます。 私は「あんず」の話が特に好きでした。 見えなくなっても、...
不思議なコンビニ「たそがれ堂」 大事な探し物がある人は、必ずここで見つけられる。 後悔、戸惑い、痛み、矛盾、切なさ そんな気持ちで訪れて、それを優しく包んでくれる、 癒してくれるコンビニ。 5つのお話が入ってます。 私は「あんず」の話が特に好きでした。 見えなくなっても、会えなくなっても、きっと、「どこか」には、 みんな、ちゃんといるっていうことさ。 消えてなくなってしまうわけじゃない。 誰の魂も、どんな思いもね。
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味の染みたおでんのようにほっこりあったかくて懐かしい。 もともと児童向けのお話だと聞いて、ああ確かにと納得する感じです。 なにかとても大切なものを心から探している人だけ迷い込める、たそがれ時にひっそりたたずむコンビニ、というより何でも屋さん。 失った大切なものを見つけるとともに...
味の染みたおでんのようにほっこりあったかくて懐かしい。 もともと児童向けのお話だと聞いて、ああ確かにと納得する感じです。 なにかとても大切なものを心から探している人だけ迷い込める、たそがれ時にひっそりたたずむコンビニ、というより何でも屋さん。 失った大切なものを見つけるとともに、もっと大事なものを取り戻したり心の傷を癒したり、悩んでいる子どもにも病んでいる大人にもやさしいファンタジーです。 普通におでんとお稲荷さんを食べに行ってみたくなります。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
再読。 ちょっとせつないけど、ほわ~っとしあわせになれる1冊。 冒頭のおはなしはかわいらしい。 小さいころのちょっとした後悔ってのは誰にでもあるんじゃないかなーっと思う。 そんなつもりじゃなかったとか、あんなこと言わなきゃよかった、とか。 ふと思い出すたびにチクリと胸の奥が痛くなるような。 でも雄太は、そんな思い出になってしまう前にコンビニたそがれ堂を 訪れることができて、よかった。 お人形のおはなしは、なかなか重い。 以前子どもを一番傷つけるのは母親だ、と人が言うのを聞いたことがある。 それは本当のことかも、と思う。 一番近くにいて、強い感情を互いにもっているからこそ、 でも、親子だって、違う人間。言わなきゃ分かんないこと、言っても分かんないこともある。 感情のままぶつかることも多いから、 その分、傷つけることも、傷つけられることも多い。 なんの気なしに親に言われた一言が、ずっと忘れられないことだってある。大切に想われてるってのは分かっていても、 それでも、消えない傷はある。 えりかちゃんはママのこと大好きなんだろうけど、 彼女がママに、傷つけられているのも事実で。 そして、それはママが傷つけられたせいで・・・・。 お話の中では、一応うまくまとまったけど、現実、傷つけるだけの親も いるわけで、そのへんは、やっぱなんか納得いかないんだよなー。 どんな親の元に生まれるのか、 なんか思うんだけど、それもまた運、だよなー。 桜子さんの話は、そんなことあったら素敵よね、と思える。 桜子さんは、花咲家のおはなしに登場してた。ので今回これ、再読したくなったのだ。 ラジオは好きだ。 なんだろ?なんか、より近い、感じがするんだよなー。 多分、この町の人たちは桜子さんに会ったことはなくても、 知ってる人みたいに思ってるんだろーな。 あんずの話は、泣ける。 誰かを支えられるような、優しい人になりたいなあっと。 花火と、星と、ジャスミンの香りと、 ちょっときゅんとする、すてきなおはなしです。 電化製品も、付喪神になるのかもっと思わせたのはテレビのおはなし。 なんか、最近は家電とかサイクルが早くて、壊れたら直すより 新しいのを買った方がよいって感じになっちゃいがちだけど、 そーゆーのってちょっと寂しいっとゆーか。 ひとつのものをながーっく大切に。 そうやって暮らしていけたらいいのになあ。 とゆー感じで、改めてよいなあっと思えたシリーズ。 これ買ったの何年前かなあ? いまはジャイブからはなくて、ポプラ社からのシリーズになるんだよなー。 ふいに、手に取りたくなったり、人に貸したくなるからやっぱ買い、かもなー。
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何気ない通りなのに何気か気になる時がある。灯りが他と違う感じがしたり、雰囲気が凛としているような気がしたり‥兎に角気になるのだ。この「コンビニたそがれ堂」もそんな不思議な路地にある。探し物が必ず見つかり、心を軽やかにしてくれるのだ。ファンタジーのジャンルで括るにはスケールが大き過...
何気ない通りなのに何気か気になる時がある。灯りが他と違う感じがしたり、雰囲気が凛としているような気がしたり‥兎に角気になるのだ。この「コンビニたそがれ堂」もそんな不思議な路地にある。探し物が必ず見つかり、心を軽やかにしてくれるのだ。ファンタジーのジャンルで括るにはスケールが大き過ぎ!私だったら何をみつけるのだろうか。
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たそがれ時に大事な探し物がある人だけが訪れることができる不思議なお店。そんなお店を訪れる人たちが繰り広げるお話、連作短編集。しんみりしてしまうものでも、読み終わると胸があたたかくなるお話ばかりでした。特に『あんず』がよかった。
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