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カフーを待ちわびて の商品レビュー

4

585件のお客様レビュー

  1. 5つ

    152

  2. 4つ

    257

  3. 3つ

    125

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    4

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2024/09/05

私の今年の夏休み、沖縄へ行きました。 旅をするならその土地や気候や心情にあった本と共に行くのですが、今回はこの「カフーを待ちわびて」。 ウチナーグチも風習も勉強になるし、何より帰ってきてからも読んでるだけで沖縄の風が感じられる。 物語はラブストーリー。 明青と幸の運命を優し...

私の今年の夏休み、沖縄へ行きました。 旅をするならその土地や気候や心情にあった本と共に行くのですが、今回はこの「カフーを待ちわびて」。 ウチナーグチも風習も勉強になるし、何より帰ってきてからも読んでるだけで沖縄の風が感じられる。 物語はラブストーリー。 明青と幸の運命を優しく色濃く繋ぎ止めていく構成がとても良くて。 明青の不器用さがもどかしくなるけどそんなところも幸には分かってたんだろうし、だけど最初から最後まで幸の人生が切ない。 おばあの最期も見届けたかっただろうし、明青との別れも悲しかったんだろうな。 絶対見つけ出してほしい。 続きを、続きを見せてほしい!! 「カフー」=「幸」 読み終わってからのタイトルの深さを永遠と噛み締めました。 暖かい気持ちになる、最高の作品でした!

Posted byブクログ

2024/09/05
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泣きました。明青のお母さんが、最後まで持っていたデイゴの小枝のペンダント。よっぽど嬉しかったんだろうなー。ただ、子どもがいるのに男と駆け落ちして置いていくなんて許せないけですけどね。 幸も、怪しさ満点だったけど、ここまで来るのにすごい辛い思いしていけてきたんだなと思うと、絶対幸せになってほしい。 俊一は、最後良いやつみたいな感じで終わってるけど、やったことは結婚詐欺師と変わらんでしょ。 全体的には良かったけど、許せないところもあるので、星マイナス1。

Posted byブクログ

2024/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後まで読んで良かったなと思えるラストでした。心がポカポカしました。 ただ、2点だけモヤモヤがあるので星4にしました。 明青の幼なじみで、明青が同級生にいじめられていたときもクールに味方になってくれた俊一が、大人になってあんな姑息な手段を使って立ち退きに応じさせようとしていたなんて、普通は絶縁するレベルだと思うんですが…なんかイイハナシダナーで終わるにはその点だけ納得いかなかったです。やってること、悪役と呼んでもいいくらいのものだったと思う。ああいう役は、仲のいい幼なじみではなくて顔見知り程度の人間(幼少時代から知ってるけどそこまで仲良くない人とか)にやらせるべきだったと思いました。 あと幸は言葉足らずすぎる。事情があったにせよ、普通は何の説明もなく近づいてきた人なんて怪しすぎて家に泊めないですよね。そこは嘘でも適当に理由を作ってほしかったです。沖縄の雑貨屋に短期間の取材に来たんですけど泊まるところがなくて…とかそれっぽい理由を作って近付いてきてほしかったです。 小説にこんなこと求めるのもおかしいけど、現実的に考えたら「いやいやそんなわけ…」な行動が多かったのでちょっとイライラしてしまいました。なので途中で読むのをやめようと思ってしまったけど、ラストは良かったので最後まで読んで結果的に良かったなと思いました。

Posted byブクログ

2024/08/12

ああ もう焦ったいやら切ないやら 腹が立つやら!  でも それぞれの人の気持ちも分かってしまうので 見守るしかない読者の立場の自分がもどかしくなります。 いろんな愛が、調和して繋がっていくステキな物語でした。

Posted byブクログ

2024/08/11

「幸せにしろと言ったのに。向こうから来るのを待つばかりで。 そんなことではいつまでたっても、汝ゃも幸せになられん。」 インスタで@sakachisa さんのレビューを読んで原田マハさんに興味を持ち、いまは3冊目を読み始めてますが、最初に読んだのはいつも参加してる朝会で回ってきた...

「幸せにしろと言ったのに。向こうから来るのを待つばかりで。 そんなことではいつまでたっても、汝ゃも幸せになられん。」 インスタで@sakachisa さんのレビューを読んで原田マハさんに興味を持ち、いまは3冊目を読み始めてますが、最初に読んだのはいつも参加してる朝会で回ってきた本書。 表紙がこの写真じゃなくとも、おそらく青と白が印象に残ったであろう沖縄が舞台。この季節にぴったり。主人公の不器用さにヤキモキし、切なくもなりますが、全体に流れているのは親子の絆。 そう、待っていてはダメですね。動き出さないとですね。

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2024/08/11
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楽園のカンヴァスから原田マハ作品を読み始めて2作品め。読み終わってからこれがデビュー作だったのかと驚いた。 とにかく幸さんに報われてほしい、明青がんばれ。 俊一はどこまでも救えんやつだな。

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2024/08/01

とにかくいいです。沖縄の海、空、木々が浮かび上がる描写が素晴らしい。切ない余韻が心に残る作品。続編あるのかな?

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2024/07/20

原田さんの登録12冊目にして、やっとデビュー作に辿り着きました。 沖縄ものでは『風のマジム』で魅了されたように、独特の言葉と時間がゆっくり流れて行く。 裏の家にいる巫女のおばあと友寄明青と犬のカフーの3者で暮らす生活に謎の美女が加わる。 北陸旅行で神社に奉納した絵馬に呼応して現れ...

原田さんの登録12冊目にして、やっとデビュー作に辿り着きました。 沖縄ものでは『風のマジム』で魅了されたように、独特の言葉と時間がゆっくり流れて行く。 裏の家にいる巫女のおばあと友寄明青と犬のカフーの3者で暮らす生活に謎の美女が加わる。 北陸旅行で神社に奉納した絵馬に呼応して現れたもの。この明青は右手に障がいを持ち、母親は家出をして居なくなっていることから消極的で引っ込み思案。お互いひかれあいながらも、その先に辿り着かない二人にヤキモキしてしまう。おばあにお墨付きを貰いながらも踏み出せない明青。 彼女の秘密が友人から明かされ大騒動へ。 最後は明るい将来の展望が見えた終わり方に安心する。二人の行く末が気になってしまう。

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2024/07/14

★★★★☆沖縄県の雰囲気って、こんな感じなのかなと思える作品でした。一度、旅行で行ったので海の感じや明るい日差しを思い出しながら読みました。主人公の明青が、幸と名乗る女性に恋するラブストーリーでした。時々、明青の幸に対する行動や気持ちに少し焦ったく感じることもありましたが、ラスト...

★★★★☆沖縄県の雰囲気って、こんな感じなのかなと思える作品でした。一度、旅行で行ったので海の感じや明るい日差しを思い出しながら読みました。主人公の明青が、幸と名乗る女性に恋するラブストーリーでした。時々、明青の幸に対する行動や気持ちに少し焦ったく感じることもありましたが、ラストで幸から明青に宛てた手紙は、想像もしていなかった内容でした。全体的に良いお話しで面白かったです。

Posted byブクログ

2024/07/04

読むだけで温かくなれる本。最後のカフーが待ってるって言葉で何だか泣けてしまった、素敵な話。島、行きたいなあ戻りたいなあって思った。

Posted byブクログ