銀河英雄伝説(8) の商品レビュー
戦いを欲し、勝つことを欲して止まぬ気概が薄れているのはラインハルトらしからぬし、ここまで来て[more]凶弾に倒れるヤンもまた意表をついてくれる。
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この巻は涙無くして読み進められない.本人より,その周りの人間達が,より親近感を感じる為人を持つため,どうしても周りの人達に自己を投影し,その気持ちに思い至り読者も悲しみに耽ってしまう.全く予想外でもない,淡々とした歴史書のような筆致にもかかわらず凄い手管としかいいようがない.
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はいはい、終わりが見えてきた8巻でございます 遂に”不敗”対”常勝”の直接対決再び!そしてとてつもない大事件ね さすがの田中芳樹さんです 『銀河英雄伝説』という「歴史書」の大きな特徴のひとつがその清廉さと公平さにあると思うんですが、読者にそう思わせる手法として「後世の歴史家」に...
はいはい、終わりが見えてきた8巻でございます 遂に”不敗”対”常勝”の直接対決再び!そしてとてつもない大事件ね さすがの田中芳樹さんです 『銀河英雄伝説』という「歴史書」の大きな特徴のひとつがその清廉さと公平さにあると思うんですが、読者にそう思わせる手法として「後世の歴史家」による人物評の両論併記がありますよね ヒーローをヒーローとして終わらせない 必ず良い面と悪い面、その功罪を挙げるわけです 例えば現在のヤンと一緒に時間を重ねる読者は常にヤンを好意的捉えがちですが、優しさは優柔不断さであり、高潔さは傲慢でいたずらに死人を増やしただけという見方を常に提示し続ける このなんていうか、自らが生み出した愛すべきキャラクターたちへ向けた厳しさみたいなんが田中芳樹さんの特徴みたいな気がするんよね ある意味両陣営に対して絶対的中立を保ち続ける姿勢が壮大な歴史絵巻を魅力的なものにしているし 単純な善と悪の対決にしないことで、現実世界での様々な問題を考える糧にしてるようなそんなような とにかくあと2巻+外伝3巻や!
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まさかの展開。完結まで2冊を残してこの展開。昼休みに読んで午後の仕事はもう手につかなくなった。 悩みながらも民主主義の芽を守ろうとするヤン陣営が好きだなー。
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まさか8巻でヤンが死んでしまうとは… テロ発生時、細かく時間の描写がなされていて 緊迫感を非常に感じた ヤンの最期の言葉が伝えられなかったのは悲しい 死ぬとしても息を引き取る前に ユリアンに会えてたら良かったな…
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ここまで来たか!!!という言葉しか出ない。 これをエンタメとして自分は読んでいるのかもしれない。でも生きる自分もリアルの歴史の中にいる。明日は分からない。そんなことを考えてしまう。フィクションの登場人物たちにそう思わせられる。 激動の巻。
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「"常勝"と"不敗"、最後の戦い――――。」 イゼルローン回廊で再び相見えるラインハルトとヤン。その戦いは、ヴァーミリオン戦役にも劣らぬ激戦となる。質もさながら、数で圧倒する銀河帝国軍に対してヤンは、イゼルローン回廊の地の利、傑出した智略、そしてその智略を実現させる巧みな艦隊運用で、戦況を拮抗させる。上級大将であるファーレンハイト、シュタインメッツを斃すなど、銀河帝国軍に少なくない損害を与えるものの自軍の損害も甚だしく、そしてついに、艦隊運用の要であるフィッシャーを戦死させてしまう。 作戦を実行に移すために必要不可欠な人材を失ったことによって、これからの戦いをどのように進めるか悩むヤンたち。そこへ、銀河帝国軍から一通の通信文が届く。それは、停戦と会談を求める皇帝ラインハルトからの提案であった――――。 ついに訪れる"不敗"の死。誰がこのような結末を予想できただろうか。狂信者たちの襲撃を受けるシーン、紙面から伝わってくる"死"の足音に息を詰まらせながらページを捲る。最悪の形で再会するヤンとユリアン、そして愛する人の死を知らされるフレデリカ。目頭が熱くなるのを避けようはずもない。 稀代の智将の死によって、勝敗を決することなく幕を閉じたイゼルローン回廊での戦い。戦後、共和政府は、軍事面ではヤンの後継者としてユリアンを、政治面ではフレデリカを中心に据えて、「八月の新政府」として組織を再編。銀河帝国は、皇帝ラインハルトの命により、首都をオーディンからフェザーンへと遷都する。 そのフェザーンでは、策謀を張り巡らす当地の自治領主であったルビンスキーの姿が。一方、元自由惑星同盟の首都ハイネセンでは、かつて同盟最高評議会議長であり、新領土総督府高等参事官となったトリューニヒトの邸宅に、ヤン暗殺を企てた地球教の、幹部と思われる者たちが入っていく姿が。 銀河に安寧が訪れる気配は、まだ無い――――。
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この巻では多くの命が失われる。 これが戦いとうものだとは言え、特に後半の展開は衝撃だった。 ユリアンが間に合うものだと思って読んだので、字を目が追いながらも信じられなかった。 まさかヤンが、テロによって亡くなることになろうとは。 守ることができず最期に側にもいられなかったことが、 ユリアンとフレデリカにとってどれほど辛いことだろうか。 その中でそれぞれが依頼を受けて矢面に立とうとするところがすごいし 強いと言われたフレデリカが、ただヤンにそこにいてほしかっただけなのに と言うところがひたすらに悲しい。 あなたには及ばないけれど、我々も本当にそれを望んでいました という気持ちになった。
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衝撃の展開の連続。 ヤンとラインハルトの死闘の末、ひとつの決着がつきそうなところで... ここでヤンの結末はまったく予想できなかった。 それでも物語は割りと淡々と進んでいく。 次巻からの新しい始まりに期待
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頻繁に挿入される「歴史学者の語り」でいつか来るだろう、と思わされていた出来事が思ったよりも早く8巻で訪れてしまって動揺した。残り2巻の本編、どこに向かうのか楽しみだが、まだまだ不穏な「歴史学者の語り」が多くて読み進めるのが怖くもある。
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