おもいでエマノン の商品レビュー
1967年の回想だけあって、画面からは昭和の匂いがする。九州からの船旅で出会った「emanon」と名乗るフーテン美少女に振り回される。読みながら「ぼく」と一緒に翻弄される。 ギルガメッシュ?メトセラ?八百比丘尼?不思議な不思議なお話。設定としては、突き詰めて考えると不自然なと...
1967年の回想だけあって、画面からは昭和の匂いがする。九州からの船旅で出会った「emanon」と名乗るフーテン美少女に振り回される。読みながら「ぼく」と一緒に翻弄される。 ギルガメッシュ?メトセラ?八百比丘尼?不思議な不思議なお話。設定としては、突き詰めて考えると不自然なところも多いのだけど(記憶とは何か。原生生物の記憶って?遺伝?母親は全ての記憶を失うの?)、物語がもつ雰囲気は独特で何だか神秘的。最後の駅でのシーンはとても印象的。悠久の時を生きる人にとっての時間感覚は、刹那を生きる人と全く異なる、その違いに思いを馳せるのもまた面白い。 ハウザーの記憶、読んでみようかな。
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一人旅のフェリーの中で出会ったのは「地球に生命が発生してから今までの全ての記憶」を持つ少女。 SF小説好きな主人公とフーテン娘の船旅って感じです。 鶴田謙二さんは5年ぶりの新刊だそうで、イメージが小説にピッタリ合っています。この鶴田さんの絵だけでも見る価値ありです。
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絵師であり漫画家である鶴田謙二の最新作はもう最高! ページを進める毎に私の目は輝き 変わらない彼の世界に感動し胸は高鳴った 彼の描く人々は益々魅力的になり、 漫画家としての魅せ方も上手くなっている ぜひ一度手にとって読んでみて欲しい作品だ。
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「永遠のヒロイン」とはまさにエマノンの為の言葉です。 この先何度も読み直すことになるのは間違いありません。
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コミックリュウは魔法を使ったのかな…たった1年で鶴謙に漫画を1個完結させてしまった。原作付きだからかなぁ…絵の精度じゃっかん落とし気味で、完結させることに全力を注いだ感じ。
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生命が誕生してからの記憶を総て持つ少女の話。 生命全体の「おもいで」を持つ存在でありながらも、 (今は)人間として、迷い考えながら生きるエマノンが好き。 画が綺麗だよなー。 本日、飲み会後に衝動買い。
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鶴田謙二の絵が好きなのと、設定がストレートなSFで面白い。主人公とエマノンの会話も哲学的で面白いが、ラストが秀逸。
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なんとな〜く、題名は聞いたことがあるのですが、読んだことはなかったです。 梶尾 真治自体、読んだことがないです。 ということで、鶴田 謙二の絵に惹かれて、「おもいでエマノン」です。ただし、鶴田 謙二も、読んだことがないです。というか、知らない……マンガ家?イラストレーター? ...
なんとな〜く、題名は聞いたことがあるのですが、読んだことはなかったです。 梶尾 真治自体、読んだことがないです。 ということで、鶴田 謙二の絵に惹かれて、「おもいでエマノン」です。ただし、鶴田 謙二も、読んだことがないです。というか、知らない……マンガ家?イラストレーター? 思ったよりも壮大で、思ったよりも地味な、不思議な感じのSFです。 でも、人の記憶から消えることが第2の死だとするのなら、エマノンと出会えた人は、彼女が生き続ける限り、死なないのだなぁとしみじみと思ったりしました。 でも、ずっと残されて憶えていく方は、辛いのかも。
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Amazonにもレビューかいてますね、私。 鶴田さんの、この女の子の感じ・・・なんとなくあけすけで、自由で、それでいて深い目をしていそうな・・・が好きで購入しました。いわゆるSFで、結構有名な話らしい。まさにSFの王道というか、そんな感じ。 エピローグ部分の台詞の無い数ページ...
Amazonにもレビューかいてますね、私。 鶴田さんの、この女の子の感じ・・・なんとなくあけすけで、自由で、それでいて深い目をしていそうな・・・が好きで購入しました。いわゆるSFで、結構有名な話らしい。まさにSFの王道というか、そんな感じ。 エピローグ部分の台詞の無い数ページのストーリーが特に良いと思います。
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「鶴田謙二」 絵柄、作風、ともに好きな漫画家なのであるが、 「完結させない」(できないのか?)漫画家であるので そういう意味であまり好きではない。 (同じ理由で冬目景もすきではない。) 今回のは原作がある、1巻だけということで まあ大丈夫だろうと思って買ったのであるが、 正解...
「鶴田謙二」 絵柄、作風、ともに好きな漫画家なのであるが、 「完結させない」(できないのか?)漫画家であるので そういう意味であまり好きではない。 (同じ理由で冬目景もすきではない。) 今回のは原作がある、1巻だけということで まあ大丈夫だろうと思って買ったのであるが、 正解であった。 不思議な力(あえて書きません)を持った少女と フェリーで会話する少年。 その力はいったい何なのか? それは「思い出」何のである。と締めくくられる。 必要なことなのかどうは分からない。 しかしあったら良いものであることには違いないと思う。 「数時間一緒にいても、数十年間一緒にいても 好きだったという思いは私にとっては同じことなんだもの」 これがこの作品のすべてであると思う。 しかしその力をもたないわれわれとしては 同じことではない。だから悩み、苦しみ、決断をしなければならない。 SFの奥の深さをまたも鶴謙に教えてもらった感じである。
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