くまとやまねこ の商品レビュー
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毎日同じように、当たり前にくると思っていた「ぼくたちのきょうの朝」。 大切な友人を失う寂しさ。 割り切れない悲しさ。 離れられない愛しさ。 誰かの一言がストンと胸に落ちて、 何気ない事で優しさが胸に満ちて、 気持ちを解ってくれる誰かが居たからこそ先へ進めるんだなぁと思います。 寂しくて悲しくて、愛おしくて暖かいお話でした。
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熊は泣いていた。仲良しの小鳥が死んでしまった…という導入だけで十分引き込まれる。他の動物達に辛いだろうけど忘れなくちゃと言われ、家の扉に中から鍵をかけ閉じこもる展開が印象的。
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大切な友だちを亡くしてしまった“くま”が、悲しみに暮れ、少しの間閉ざし、そして“やまねこ”と出逢い再生していく物語。 出逢いと別れ、そして新たなる出逢い。テーマはとても普遍的なのだけど、酒井駒子さんの美しい絵とともに描かれているこの絵本からは、“くま”の言いようのない悲しみや再生の喜びが、とても深く優しく伝わってきます。 大切な誰かを失った時、一度深く深く落ち込むことって必要なことだと思う。すぐに元気を取り戻す必要なんてない。 暗い闇の中からある日抜けて見えた空はとてもきれいに見えるし、そのあとの新しい出逢いも素直に受け入れられるようになると思うから。 “やまねこ”もきっと誰かを失った経験があってこその、“くま”への優しさだったのだと思う。 このふたりの旅が出来るだけ長く続いてくれることを祈りたくなるような、そんなすばらしい絵本です。
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死と直接向き合うということについて考える、絵本としてはかなりシリアスで小さな子供にはまだ少し早いと思う内容でした。 かわいらしく描かれた動物たちにどこか寂しさを感じる画風で、淡々とした文章にもどこか切なさを感じました。絵本ならではの短さの話ですが、感情を動かされる魅力がギュッと濃縮しています。
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大切な人を亡くしたときの喪失感。忘れることのできない想いを大事にし、悲しいという気持ちを受け止めることで、新たな一歩を踏み出すことができる。酒井駒子の絵が胸に迫ります。
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大人向けの絵本です。 本そのものがものすごくかわいい(という表現は適切ではないかもしれませんが)。 酒井駒子さんの画が持つチカラ、 湯本香樹実さんが書く、穏やかであたたかな喪失感からの立ち直り方に、こころの深くが動かされました。 大切なひとを失ってしまったことを 受け入れて、...
大人向けの絵本です。 本そのものがものすごくかわいい(という表現は適切ではないかもしれませんが)。 酒井駒子さんの画が持つチカラ、 湯本香樹実さんが書く、穏やかであたたかな喪失感からの立ち直り方に、こころの深くが動かされました。 大切なひとを失ってしまったことを 受け入れて、また生きていく旅路のおはなしです。 ※2014年の読後感です。 ちいさなえほんや「ひだまり」さんセレクト、 ”10才までに読みたいこころが豊かになる100冊”より。
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13分 40名クラスでの読み聞かせだとモノクロ版画のような絵なのでハッキリせずわかりにくいかもしれません。内容は親友の死に直面したくまさんが、これからどう生きていこうか何も考えられない時に出逢うやまねこさんとの深良いお話。絵には、ほんのりとモモ色が刺し色となっていて心地いいです。たいてい絵本に出てくるネコちゃんは、いじわるだったり、まぬけだったりしますが、この本のやまねこさんはスナフキンのような味のある役です。
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死に向かい合い、生きることに立ち向かう物語。 くまの気持ちを感じてくれたやまねこの言葉が 一番心に響きました。
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一番すきな絵本。大切な人を失ったことのある人なら、みな共感するところがあるはず。くまさんが、大切な人の死を乗り越えて、自分の生を生きようとする背中をそっと押してくれる。
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酒井駒子さんの絵が素晴らしい! 子供には少し暗く感じるかもしれないけれど…この暗さが話の空気を感じさせる 「死」という「別れ」と向き合い、新しい明日へ踏み出すための1冊 小学生高学年以上でも、大人でも楽しめるし、幼くても雰囲気はわかると思う。 時には、こんな話もいいよね。
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