くまとやまねこ の商品レビュー
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いつも朝になると『きょうの朝』だねと言っていた大切な友だちのことりが亡くなった。 いつもずっとずっといっしょに『きょうの朝』にいると思っていたのに…。 辛くて悲しいくまは、ことりを箱に入れて持ち歩いていた。 みんなは、つらいけどわすれなくちゃと言う。 くまはずっと閉じこもっていたけれど、窓を開けるといいお天気で、外へ出て歩いた。 するとみなれないやまねこが、おかしなかたちの箱をそばに置いて昼寝をしていて… 箱の中を見せてもらうために持っていた箱を開けるとやまねこは、このことりとほんとうになかがよかったんだね。ことりがしんで、ずいぶんさびしい思いをしてるんだろうね。と言って自分の箱のなかからバイオリンを出して、一曲演奏してくれて…。 曲を聞いているとことりとの楽しいできごとをいっぱい思いだした。 もう大丈夫だと感じたくまは、よくひなたぼっこをした場所にうめた。 寄り添ってくれる誰か、わかってくれる誰かがいるとさびしい気持ちよりも大丈夫だと思える気持ちに変わっていく…。 あえてしろくろの絵が良いなぁと感じた。
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ことりが死んでくまがかなしそう、さみしそうだった。 大切に箱を持っているのが、なんとも言えなかった。 やまねことたのしく過ごせてるといいな
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「海のはじまり」を観て手に取りました。 海がくまくん 水季がことり 夏がやまねこ に準えているように感じました。 ことりを亡くして、くまくんは寂しさや悲しみに暮れていたけど、やまねこと会って同じ傷ついた者同士前を向いて生きていた。 互いの寂しさは計り知れないけど、また寄り添うことでその寂しさを紛らわせることしかできないのかもしれない。 ことりがくれた楽しい日々を忘れずに、前を向いて生きていければいいのかもしれない。
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ことりが傍にいない喪失感をモノトーンで表現。イラスト、言葉のみの頁が、より一層くまの哀しみを想像させる。放浪していたやまねこに出逢ったくま。同じ哀しみを背負った二人に想いを馳せた。
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ドラマ 海のはじまりに出てきたので気になって読んでみた。 自宅で子どもに読み聞かせようとしたが、泣きそうになってなかなか読めなかった。 誰かを喪うこと、そこからまた立ち上がることについて、シンプルで温かい文と絵。素敵な作品。
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大好きな湯本香樹実(文)と酒井駒子(絵)の絵本。 仲良しのことりが死んでしまうところからお話が始まる…。悲しいけれど、最後には心が温かくなるお話。 オリジナルポストカード付きだった♪
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じーんと胸にくる。。小鳥と違う場所に行っても、ずっと心でつながっている。そしてこれからもひとりではない。一歩ずつ進もうと思わせてくれる物語でした。
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大切な友人の存在によって、大切な友人の死を乗り越えられる。私たちは常に周りの人に支えられてることを感じられる絵本。 道徳の授業に使えそう
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はじめはくまの表情が見えなくて、逆にくまの気持ちが伝わってくるようだった。途中から泣きそうになりながら読んだが、今思い出して泣いている。 陽のあたる場所のシーンがよかった。
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ことりを失ったくまに、みんなは忘れろという。やまねこは、くまのつらさを受け入れてよりそってくれる。ことりのことを忘れようとするより思い出すことで寂しさを感じるモノトーンの絵が少しづつ色づいていく。時間がかかるけれど少しづつ前を向いて新しい出会いや新しいことにチャレンジしていく姿が丁寧に描かれている。
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