水滸伝(十九) の商品レビュー
もう15年も前になるだろうか、 わくわくしながら図書館で次の予約をしていた「水滸伝」を 借りて読むことが大きな愉しみのひとつだった それから数年前に 文庫で北方判「水滸伝」が出ていたので 全巻を揃えて、本棚に並べていた 二年ほど前から、ジムに行くようになって そのジムに自転車漕...
もう15年も前になるだろうか、 わくわくしながら図書館で次の予約をしていた「水滸伝」を 借りて読むことが大きな愉しみのひとつだった それから数年前に 文庫で北方判「水滸伝」が出ていたので 全巻を揃えて、本棚に並べていた 二年ほど前から、ジムに行くようになって そのジムに自転車漕ぎ(エアロバイクというそうな)が あった 背もたれがついている優れもので その背もたれのお陰で「読書」ができる。 そうです! 自転車を漕ぎながら、北方「水滸伝」を読む これは なかなかの爽快な時間です 数年前に買っていたこの「水滸伝」を こんな形で再読できるとは… はい 次は もちろん「楊令伝」が エアロバイクの御伴になります
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水滸伝シリーズ読了 想像通りの結末とはいえ、残酷な結末だった。日本の作品ではあまりみたことのない結末だ。 作品を読んでいた感じたことは2つ。人があまりにもたやすく死んでいくこと。男たちが決して諦めない、信じてやまないこと。 人の生は一瞬で終わってしまうんだなと、感じた。力無...
水滸伝シリーズ読了 想像通りの結末とはいえ、残酷な結末だった。日本の作品ではあまりみたことのない結末だ。 作品を読んでいた感じたことは2つ。人があまりにもたやすく死んでいくこと。男たちが決して諦めない、信じてやまないこと。 人の生は一瞬で終わってしまうんだなと、感じた。力無いものはもちろんだが、力のある勇敢な男たちでさえ、生命が終わる。人は死といつも隣り合わせなんだなと感じさせられた。同時に、それが辛くて読むのをやめたくなる、目を背けたくなった。 ただ、仲間が次々に生命の火を消す中、どれだけ苦しい状況でも諦めることはしない男たちに胸を打たれた。諦めることが彼への1番の冒涜だと知っているから。生き残ったものが、彼らの死を痛むときもない。志を果たすことが、消えたものたちの悲願だから、どんな苦しくても信じ抜く、芯の強い男たちばかり。だったわけでもないが、それぞれに思うことが、一人一人が自らの思いをぶつける場として梁山泊があったのかな。一人一人の人間性が溢れる物語。 それぞれの生に物語がある。 死んだあと、誰か一人でも覚えてくれていたら嬉しいな。
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遂に最終巻。全巻から続く梁山泊滅亡戦の1冊。が、どうも色々とイマイチ。まず尻切れトンボ感が否めない。青蓮寺の李富や聞煥章はこれといって最後まで何もなく、李逵のあまりに呆気無い死、そして宋江のヒネリのない最期。19冊も読んできて、こんなフツーのラストではちょっと物足りない。さらに、...
遂に最終巻。全巻から続く梁山泊滅亡戦の1冊。が、どうも色々とイマイチ。まず尻切れトンボ感が否めない。青蓮寺の李富や聞煥章はこれといって最後まで何もなく、李逵のあまりに呆気無い死、そして宋江のヒネリのない最期。19冊も読んできて、こんなフツーのラストではちょっと物足りない。さらに、最終巻になってあまりに巨大化した楊令の存在。北方水滸伝を別の方角から面白くさせた登場人物であることは認めるが、ここにきていきなり主役級の大活躍を披露していて、あまりにリアリティがないというか、幼稚臭いといってもいい展開。宋江の死に寄り添ったのが楊令であるというアレンジは、明らかに続編『楊令伝』を意識したものとしかおもえず、どこか興ざめだ。出来ればこの最終巻での楊令の活躍は、林冲に演じて欲しかった。出来れば呉用の最期なんかも読みたかったな。まぁいずれにしても、水準を遙かに上回る傑作ではあっただろう。久しぶりに睡魔と闘いながら、本に没頭したように思う。でも『三国志』の方が、あらゆる面で上質なようには感じた。
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面白かったのはもちろんなんだけど、終わってしまったなあという気持ちの方が強い。楊令伝に続くけどそれはそれとして。 青蓮寺が一時期梁山泊側に対して離間策を検討していた時期があって、まさかそんなものに引っかからないだろうと思いつつそわそわしたのを覚えています。 結局最後まで梁山泊軍はそういう手段からは瓦解することなく一致団結したまま終わったのが、嬉しくもあり余計に切なくもあり…。 激戦の末の崩壊。本当によく戦った。
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北方水滸伝全19卷を読了。 水滸伝そのものを読むのが始めてなので、古典原作と比較しての改編の凄さは分からないものの、梁山泊と宋との対決という大枠のストーリーの中に、多種多様なタイプの人間を、それぞれの特長に合わせて人間くさーく展開させていく筋立てが凄すぎて、むさぼるように読みつくすのでした。 夜中の2時にミルクあげた後に訪れる1人の平穏な時間を使って、ついつい読みふけってしまい、寝不足な日々を長々と続けてきましたが、これでようやく日常生活に戻れる!と思ったのに、あんな終わり方するんなんて、、、まんまと楊令伝を読みたがってる自分がいる。手を出すか出すまいか、迷うところだが、きっと近いうちに大人買いするんだろうな。
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●1回目 2007.9.23 最終巻。 いやあ、こういう終わり方になるのか。 これはこれですごい終わり方だが、終わりという感じが全然しないのは、作者が作り出した虚構の世界が勝手に動き出していて、作者がここで巻を閉じようがどうしようが、作品中の人物達はそのまま生きたり死んだり戦...
●1回目 2007.9.23 最終巻。 いやあ、こういう終わり方になるのか。 これはこれですごい終わり方だが、終わりという感じが全然しないのは、作者が作り出した虚構の世界が勝手に動き出していて、作者がここで巻を閉じようがどうしようが、作品中の人物達はそのまま生きたり死んだり戦ったりするだろうと思わせるからだろう。 だから19巻を最終ページを読んでしまっても、これでジ・エンド、ああ長い長い物語がおわってしまったんだ、思えば遙かな道のりを作者と登場人物と読者である我々は旅してきたものだという、あの大長編小説を読んだ後の感慨は出てこずに、さあ次だ次だと思ってまわりをキョロキョロしてしまう。 作者も当然、書き尽くしたという感じはないはずで(たくさんの主要登場人物達がまだあの世界で作者が活躍の場を与えてくれるのを待っている)、その証拠に続編である楊令伝がはじまっている。現在2巻目が刊行中。全部で10巻はあるらしい。まあなんというか、すごい馬力だ。 ●2回目 2015.1.24 ついに最終巻。 童貫対梁山泊軍の最終決戦。 そして楊令伝へ。
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後半、李逵まで死んでしまって、すごくショックを受けて、そこからずっと泣きっぱなし。 安道全など、ほとんどの人間が死んでしまった…。だけど、楊令が生き延びたっぽいので、楊令伝も読もう。 「男がいかに生き、いかに死んでいくのか」が描かれきってて、すごい本だった。
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ついに最終巻まで読破。達成感と虚無感と満足感と…、様々な感情が浮かんできて上手く表現できないが読んで良かったと心の底から思う。 やはり魅力的な男を描かせたら北方謙三に敵う作家はいない。 原典も読んでみようかとも考えたがやめておく。 自分にとってはこのドラマチックな物語こそが「水滸...
ついに最終巻まで読破。達成感と虚無感と満足感と…、様々な感情が浮かんできて上手く表現できないが読んで良かったと心の底から思う。 やはり魅力的な男を描かせたら北方謙三に敵う作家はいない。 原典も読んでみようかとも考えたがやめておく。 自分にとってはこのドラマチックな物語こそが「水滸伝」! 「楊令伝」「岳飛伝」も読まざるを得ない。
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ついに敗れた…。わかってたっつーか、知ってたんだけどね?『楊令伝』の帯を見たときから。 宋江は自死。でもそうあるべきかも。 ラストは楊令中心で、『楊令伝』への継ぎみたいな。 ウチの好きな史進は生き残ったけど、李逵が死んだよ…。『水滸伝』読んでて、たぶん初めて泣いた。でも戦死じゃないのが、良かったのか悪かったのか…。 武松がどう生きていくのか心配。 『楊令伝』読みてー!!
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