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ディスカバー・マインド! の商品レビュー

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2009/12/26

『マインド 心の哲学』以来の新著を読んでみました。当然のことですが、相変わらず難解です(これが翻訳のせいなのかどうかは分かりません)。ただ、正面から心の問題に取り組んでいる姿勢は十分伝わります。また、『マインド』から言っていることはあまり変わっていないようにも思います。つまりは、...

『マインド 心の哲学』以来の新著を読んでみました。当然のことですが、相変わらず難解です(これが翻訳のせいなのかどうかは分かりません)。ただ、正面から心の問題に取り組んでいる姿勢は十分伝わります。また、『マインド』から言っていることはあまり変わっていないようにも思います。つまりは、心はわれわれの脳内の神経生理学的プロセスによって因果的に惹き起こされている、またコンピュータは心の機能を模倣することはできても、心を持つことはできない、さらにこの2つは矛盾しない、という主張は一貫しているように思えます。この辺りは、またある意味、われわれが持つ直観から出発しているとも言えるように思います。大上段に構えてチョムスキー他の人をいろいろと批判をしていますが、その主張もそれほど納得できないというところはないです(何を言っているのか分からんというところはたくさんありましたが)。 どうやら、意識はつねに"誰か"の意識であるという「意識の主観性」の問題を重視して、"心"の問題については、単純な還元主義や心身二元論のようなものは、(著者の見解としては)間違っているものと退けることが可能だが、かといって心を正確に理解するには、まだ分かっていないことが多い。ただし、神経生理学の進展によって新しい知見が得られることにより、因果性の理解に関する困難性は解消される可能性がある、と言っているように私には読めました。 原題は"The Redicover of the mind"。『心の発見(邦題のディスカバー・マインド)』ではなく、『心の"再"発見』である。翻訳者もこのことを意識してあえて邦題から"再"を取っているのですが、やはり内容的にも"再"の部分は取るべきではないのではないかと思います。 時々はこういう本を読むのもよいのかもしれないです。

Posted byブクログ