優しい音楽 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
*駅のホームでいきなり声をかけられ、それがきっかけで恋人になったタケルと千波。だが千波はタケルが自分の家族に会うことを頑なに拒む。その理由を知ったタケルは深く衝撃を受けるが、ある決意を胸に抱く―表題作「優しい音楽」。現実を受けとめながら、希望を見出して歩んでゆく人々の姿が、心に爽やかな感動を呼ぶ短編集* 瀬尾まいこさんらしい、涙腺全壊の短編集。 「ある理由」でタケルに声をかけずにはいられなかった千波。その「理由」はもちろん、千波がそこからタケルへの思慕の形を変えていく様がもう…みんなが優しくて、あたたかくて、切なくて…何度読んでも泣いてしまう、大好きな大好きな一冊。
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実際は再読になるんだけど、かなり昔に1度読んだだけだったのでほとんど忘れてた。 3つの話からなる短編集だったんですねぇ。 1つ目は、主題にもなっている『優しい音楽』 途中まで心霊現象絡みの話なのかと思ったけど、 そうではなかった。 彼氏さんの涙ぐましい努力の結果あのラストに繋...
実際は再読になるんだけど、かなり昔に1度読んだだけだったのでほとんど忘れてた。 3つの話からなる短編集だったんですねぇ。 1つ目は、主題にもなっている『優しい音楽』 途中まで心霊現象絡みの話なのかと思ったけど、 そうではなかった。 彼氏さんの涙ぐましい努力の結果あのラストに繋がるのが良かったです。 オチも笑えました。 2つ目『タイムラグ』 もぉね、主人公の深雪とその恋人の関係性でドロドロの 恋愛話に発展して行くのかと思ったら、これまた全然違くて。 なんでこんなクソみたいな恋人と付き合ってんだろうって大半の人は最初思うんじゃないだろうか。 けど、話が進むにつれて実は・・・ まぁそれはおまけみたいな物で、本筋は普通これはないだろうって状況(不倫相手の子供を1日預かる)に陥った深雪がどう打開していくか。 深雪の人の好さ全開です。 ちょっぴり意地悪い事も考えますけど基本的に良い人なので、成り行き上不本意ながら引き受けた事でも最終的に全力でぶつかっちゃってる感じに好感持てましたw ラストは『がらくた効果』 主人公カップルの人の好さに、こいつら大丈夫なのかよって心配になってしまいます。 いくら彼女が物好きで好奇心旺盛だとはいえ、 「拾ってきちゃった」 じゃないだろこれはw 約1週間の出来事で、二人の住処での会話がメインなんだけど、それがまた面白い! おまけに年末年始にまつわる知識も増えるのでお得な感じw このように同じ場所で展開させる話の手法ってなんて言うんだっけ? 思い出せない。 ・・・佐々木さん何処行ったんだろ。
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三作の短編からなる作品。 瀬尾まいこさんらしい、優しさにあふれる物語。 設定は少しだけ非日常だけど、すんなりその世界に入っていける。 中でも「がらくた効果」が一番好き。 いきなり拾われてきた元大学教授でホームレスの佐々木さんと主人公カップルのやりとりや、空気感が心地よかったし、読...
三作の短編からなる作品。 瀬尾まいこさんらしい、優しさにあふれる物語。 設定は少しだけ非日常だけど、すんなりその世界に入っていける。 中でも「がらくた効果」が一番好き。 いきなり拾われてきた元大学教授でホームレスの佐々木さんと主人公カップルのやりとりや、空気感が心地よかったし、読後にほんわか温かい気持ちになる作品だった。
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三つの短編。 現実にはなかなか遭遇しない設定ですが、どのお話も読み進めるうちに納得してしまいました。 小説とはいえ、リアルではない話をリアルに感じさせる…好きな作家さんです。 読後感があたたかい。
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【本の内容】 駅でいきなり声をかけられ、それがきっかけで恋人になったタケルと千波。 だが千波は、タケルをなかなか家族に紹介しない。 その理由にタケルは深い衝撃を受けるが、ある決意を胸に抱いて一歩を踏みだした-表題作「優しい音楽」。 つらい現実を受けとめながらも、希望を見出し...
【本の内容】 駅でいきなり声をかけられ、それがきっかけで恋人になったタケルと千波。 だが千波は、タケルをなかなか家族に紹介しない。 その理由にタケルは深い衝撃を受けるが、ある決意を胸に抱いて一歩を踏みだした-表題作「優しい音楽」。 つらい現実を受けとめながらも、希望を見出して歩んでゆく人々の姿が爽やかな感動を呼びおこす。 優しさに満ち溢れた瀬尾ワールド全開の短編集。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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3作の短編集。どの話も良かったから、1つには選べない。世間一般で「良くない」と言われてることも、そうとは決めつけられない側面があるんだ、と感じさせられた。
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やっぱり瀬尾さんの書く物語って 読んでいる最中も、そして読んだ後も ココロがポッ!ってあったかくなる感じ 「優しい音楽」では思わず涙、涙になった・・・。
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どの作品もほんのりと優しくていいなぁと素直に思わせられました(*´ー`*)特に「がらくた効果」が心にすとんと落ち込んできて、不思議な説得力を感じました。今までのことがあっても、嫌なこと、苦しいことがあってもスタートしなくちゃいけない。今年も一年頑張ろう。
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「でも、スタートするのですね」 全てをなくしてしまっても、 先に向かわなくてはいけない。 瀬尾さんは普通じゃないことを、 普通のように書く。 瀬尾さんの文章は温かい。 だから読んだ後もぽかりしない。
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可愛い表紙に惹かれた本ですが、もともと瀬尾まいこさんの作品は好きだったので購入。とてもほっこりしました。
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