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赤めだか の商品レビュー

4.3

216件のお客様レビュー

  1. 5つ

    89

  2. 4つ

    80

  3. 3つ

    24

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2015/02/06

再読した。談志《イエモト》も落語立川流を興したばかりで、入門した談春は16才だった。書名「赤めだか」の元となるエピソードをつくった談秋は辞めていく。一緒に修業した関西(後の文都)は家元より早く鬼籍に入った。談々か、朝寝坊のらくは廃業し、そして亡くなった。そして家元も。30年ほどの...

再読した。談志《イエモト》も落語立川流を興したばかりで、入門した談春は16才だった。書名「赤めだか」の元となるエピソードをつくった談秋は辞めていく。一緒に修業した関西(後の文都)は家元より早く鬼籍に入った。談々か、朝寝坊のらくは廃業し、そして亡くなった。そして家元も。30年ほどの年月の流れを意識しながら、読んだ。

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2015/01/31

落語のことは何にもわからないんですが、なかなか楽しめた。何度かwikiのお世話になりながら読み進めた。 小さん師匠とのエピローグにはちょっと泣けた。

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2014/12/10

出てくる「修業時代とは矛盾に耐えること」という部分は宮藤官九郎脚本『ごめんね青春!』での「腑に落ちないくらい我慢しなさい!青春なんだから!」に通じている気がした。 修行≒青春時代が過ぎた後は矛盾だらけで腑に落ちない世界で一人前として大人として生きていかねばならない。落語とは人間の...

出てくる「修業時代とは矛盾に耐えること」という部分は宮藤官九郎脚本『ごめんね青春!』での「腑に落ちないくらい我慢しなさい!青春なんだから!」に通じている気がした。 修行≒青春時代が過ぎた後は矛盾だらけで腑に落ちない世界で一人前として大人として生きていかねばならない。落語とは人間の業の肯定だと談志師匠は言われたそうだ。がんばったらなんとかなるわけでもない、かと言って一生懸命やることを誰かが否定することもできない。 落語が人間の業の肯定だとすると小説って人間の業について知ろうとして潜っていくものなのかもしれない。『赤めだか』を読みなよとオススメしてくださった窪さんの『さよなら、ニルヴァーナ』最終回を読んだ後だったから自分の中でリンクしているのもあるが、オススメしてもらった理由はわかる気がした。 立川流が本格派≒本書く派って言われるのは談志師匠一門の落語家さんが本を書いて出しているのは師匠譲りだとしても、噺を50席覚えないと二つ目になれないとか徹底的に落語を覚えて基礎をみっちりやる、噺のリズムを獲得するという前座修行で文体のリズムを体で覚えてるから書けちゃうんじゃないかな。 師弟関係ってほんとうに不思議だなって思って。師匠に惚れて弟子になっていろんなものを引き継いだり教えてもらったりしながら師匠のコピーからやがて自分のオリジナリティーでアレンジしてまさしく守破離。魂を引き継ぐっていうか。

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2014/08/17

こんど談春さんの「もとのその一」を見にいくので、少し談志さんとの関係とかも知っておきたいなと思って、借りて読んでみました。破天荒でとっつきにくそうなイメージしかない談志師匠のかわいらしい一面なんかがふっと垣間見れたりします。

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2014/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終わってすぐに、YouTubeで落語を検索した。 正直な話、落語は一回も通して聞いたことがなく、人生損をしていたのだと初めて知った。 喜怒哀楽の一人芝居。 上手いも下手も解らないド素人だけど、こんなにも完成された世界があるなんて鳥肌が立った。 短い文でリズムよく重ねてくるエピソードに、グイグイ引き込まれて、あっという間に談春さんのファンになった。 相当非常識な方とは思うけど(笑) 赤めだかのエピソードが一番好きだけど。 全編、所々こけて、笑って、緊張して、泣いて。 そして、締めがまたなんとも。 読んで良かった!!

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2014/04/20

一気に読了。「除夜の雪」をめぐる米朝師匠とのエピソード、真打トライアルをめぐる先代小さん師匠と談志師匠のエピソードが興味深かった。

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2014/04/19

現在古典落語を語らせれば右に出るものがいない立川流真打である立川談春の入門から二つ目昇進までを描いた作品。 笑と感動が共存する青春落語根性小説だと思う。 談志師匠の迷言•名言も多く収録してます。

Posted byブクログ

2014/03/29

 立川談春の入門から前座時代の思い出話。おもしろい。つるつると読めるだけじゃなく、落語の世界の特殊さ理不尽さ、立川談志の特殊さ理不尽さが、ただの青春記では終わらない味わいになっている。エピソードのひとつひとつに、ああ、この人は師匠が好きで好きでたまんないんだなぁ……というのが、ひ...

 立川談春の入門から前座時代の思い出話。おもしろい。つるつると読めるだけじゃなく、落語の世界の特殊さ理不尽さ、立川談志の特殊さ理不尽さが、ただの青春記では終わらない味わいになっている。エピソードのひとつひとつに、ああ、この人は師匠が好きで好きでたまんないんだなぁ……というのが、ひしひしと伝わってくる。それが、ただの「いい話」になるわけがないところが、また落語なんだなぁ……とも。  ここんところ、立川流の寄席をいくつか立て続けで聞いているので、談春の同期・先輩・後輩落語家のエピソードなどもちょこちょこと書いてあると、顔が浮かんできておもしろい。とくにやはり志らくとのライバル関係(入門は談春のほうが先だが、真打になったのは志らくが先)の話は読み応えあり。志らくが「先に真打昇進試験の会をやる」と談春に告げる場面。 「談春(アニ)さん、俺達立川ボーイズで売れ損なった。もうモタモタしていられないと思うんです。真打をきっかけにして知名度を上げたい点…それに……」 「なんだ」 「談春(アニ)さんを待っていたら、いつ真打になれるか、わからない……」  そんなこんなで、志らくに先を越された談春が、自分の真打昇進を本気で考え始めるあたりがクライマックス。談春は、自分の昇進試験にとんでもないゲストを招くことを思いつくのだが……。  師弟・友情・意地・人情……いろんな二字熟語が思い浮かぶ。とにかく、今時こんなに熱い青春記を書ける人はそういないと思う。とりあえず、立川流が好きな人はほっといても買うと思うけれど、「青春もの」の名作として誰彼なく勧めたい。

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2014/03/19

20140314読了 立川談志の弟子。修業時代のエピソードがおもしろかった!職業柄か、さすが話のテンポがいい。落語の世界を全然知らないし、ちゃんとした寄席に行ったこともなかったが、落語、聴いてみたいなと思った。●柳家小さんと立川談志。著者の真打トライアルにあたって、師弟(小さん・...

20140314読了 立川談志の弟子。修業時代のエピソードがおもしろかった!職業柄か、さすが話のテンポがいい。落語の世界を全然知らないし、ちゃんとした寄席に行ったこともなかったが、落語、聴いてみたいなと思った。●柳家小さんと立川談志。著者の真打トライアルにあたって、師弟(小さん・談志)の関係が描かれるラスト、読みごたえがある。

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2014/03/06

落語が好きで、 談志が好きで、 何故って滑稽さがツボで、 でもそれとは関係なく、 魅力ある人間たちの記録で、 笑って泣いた。 何度もページを開いた。

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